日本料理における調味料の位置付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 15:23 UTC 版)
「調味料」の記事における「日本料理における調味料の位置付け」の解説
前近代における伝統的な日本料理は、「醤油」と「味噌」といった二大万能調味料があったことで新しい味付けをする試みはあまり成されなかった(味噌を万能とする表現は『本朝食鑑』にもある)。これは日本料理の特徴が、四季の多様な食材に頼っていたことにもより、食材に手を加えない(食材本来の味を包丁の切り方でいかに引き出すか)といったこだわりも、豊富な食材がある大前提で成立したものとされる(日本料理の海外進出が難しいのも、旬の食材頼りにある)。こうした日本料理の気風から調味料による人工的味付けはあまり好まれなかった。 料理店で出された料理に対し、持参の調味料をかける行為はマナー違反であり、北大路魯山人はフランス料理店で口に合わないとしてわさび醤油をかけた逸話がある(当該項目を参照)。
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