主食
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主食(しゅしょく)とは、副食の対義語、対比概念[1]。日常の食事の中心になる食物[2]。飯、麺類、パンなどのこと[1](大抵は穀類を調理したものの名称)。
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主食
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米(ပေါင်းဆန်)が主食に据えられ、1,2種類の副菜を添えて大量の米を食べるのが基本的なビルマ族の食事スタイルである。後述するシャン米、もち米も食べられているが、ミャンマーの食卓にはインディカ米が上ることが多い。都市部では朝食を外食で済ませることも珍しくなく、屋台や軽食堂では米以外にモヒンガー(မုန့်ဟင်းခါး)、オンノ・カウスェー(အုန်းနို့ခေါက်ဆွဲ)といった麺類、ナン(နံပြား)に油条(အီကြာကွေး)といったインド系や中華系の軽食も食べられている。一方昼食と夕食には米が欠かせず、米と副菜を一緒に食べるのが一般的なミャンマーの食卓のスタイルである。
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主食
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ルーマニアは小麦の生産に適した天候、土壌に恵まれており、生産高ではトウモロコシが小麦に次ぐ。従って、主食は小麦とトウモロコシが基本となるが、それ以外での穀類では豆類も栽培されている。小麦はパンに加工される。トウモロコシは粗く挽いて粉にし、粥のように煮てから牛乳とバターを混ぜ込み、ママリガ (mămăligă) にして食べる。これはイタリアのポレンタに似た料理で、見かけは多少黄色味の強いマッシュポテトに似ている。なお、小麦やトウモロコシほど使用頻度は高くないものの豆を使った料理も存在する。 ママリガはルーマニア料理の主食として最も多用される。スムントゥナ(Smântână、スメタナ)とチーズ、ママリガを併せたママリガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ(mămăligă cu brânză și smântână)はルーマニアの主食ともいうべき料理である。同じく、豚肉やソーセージとママリガを併せたママリガ・ク・オウ・オキは一皿で食事として完結している。ママリガはブラム・ストーカー作の『ドラキュラ』に登場するほどであり、ルーマニアの国民食と言える。 ルーマニア料理では米をあまり使わず、ピラフ(pilaf)や肉料理などの付け添えにするくらいである。ただし、トランシルヴァニア地方南部では、トルコや隣国である旧ユーゴスラビアの民族料理の影響を受けた、ドルマに似たピーマンの米とひき肉詰め、アルデイ・ウンプルツィ(ardei umpluţi)が好まれる。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 03:04 UTC 版)
乾燥地帯ではモロコシやトウジンビエ、フォニオを原料としたはったい粉やクスクス、ウガリのような湯練り粉が主食とされ、新鮮な牛乳や肉の煮込み汁を添えて食べる。 一方、年間降水量が1500ミリにも達するカザマンス地方では、古くから稲が栽培され、居住するジョラ族は米に依存した食生活を送っている。炊いた飯に川魚の煮込み汁をかけて食する。ジョラ語で「稲」は「カンマーノ」、「籾」は「バトージャール」、「米」は「ジャチョプ」、「飯」は「シナング」と言い、全て「Rice」で統一する英語と異なり、稲作に対する思い入れが窺える。 現在では年間降水量500ミリ程度の首都・ダカールでも米食は広まっているが、その需要に応えるべく、タイやパキスタンからインディカ米が輸入されている。インディカ米は粒が長いため、輸送途中で砕けやすいが、この「砕け米」は、大量の油やスープとともに炊き、手で食するセネガル料理における米利用法と相性が良い。そのため、現地では粒揃いの米よりも砕け米が高値で取引されており、完全な粒の米をわざわざ砕いて売る例すらある。 米は湯を沸かした鍋の上にザルや金属製の甑を仕掛けて蒸した後、湯やスープに入れて炊き上げる。米料理の代表例が、「チェブジェン」(魚ご飯)である。 フランスの影響で現在ではパンも好まれている。タンガナと呼ばれる朝食専門の屋台では、フランス直伝のバゲットの薄切りとインスタントコーヒーが日本円で20円ほど(2000年代初頭)で供されている。
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主食
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クネドリーキ(Knedlíky、単数形ではクネドリーク、Knedlík)とは茹でた円筒形のパンで、家庭で作られたものが最上と考えられている。クネドリーキの大きさ、素材は様々で、スープの具、肉料理の付け合せ、デザートなどに異なる種類のクネドリーキが使われる。最も一般的なクネドリーキとして、ホウスカという丸型のパンを小麦粉や卵、バターと一緒に練り上げて茹でた(もしくは蒸した)ホウスコヴィー・クネドリーキが挙げられる。オヴォツネー・クネドリーキ(ovocné knedlíky)は、生地の中に果物を入れたデザートの一種である。 クネドリーキの材料にもされるパンは、ほとんどの料理に添えられる。パンにはバターだけでなく、ラードが塗られることもある。かつてチェコの山岳地帯では、大麦粉やエンバク粉などが混ぜられたパンが食べられていた。薄切りにしたフランスパンを土台にするオープンサンド(フレビーチキ、Chlebíček)はデリカテッセン(ラフードゥキ)やビュッフェで売られ、家庭では来客をもてなすために供される。ハム、魚類、パテ、ローストビーフ、卵、チーズなどが具にされ、マヨネーズやピクルスが添えられる。また、屋外の屋台では、穴を開けたバゲットにソーセージを通したチェコ風のホットドッグであるパレック・ヴ・ローリックが売られている。クリスマスにはヴァーノチカ(vánočka)というパンが食べられている。 米もチェコ料理の主食となっているが、輸入品が多い。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 18:08 UTC 版)
ソマリア南部では燕麦、モロコシ、トウモロコシなどが栽培されている。パン、粥などにして食べられる。米は輸入品である。 よく食べられるのは小麦粉やトウモロコシ粉で作られたパンである。クレープ状のものはアンジェーロ(Canjeero)またはラホーハ(laxoox)、ナン状のものはムーフォ(muufo, muffo)、フランスパン状のものはコーリス・アンジェーロ(kooris canjeero)あるいはローティ(Rooti)と呼ばれることが多いが、地方によっても異なり、厳密な区別があるわけではない。アンジェーロはエチオピアのインジェラと同語源であるが、トウモロコシ粉やモロコシ粉から作られ、インジェラより薄くて小さい。小さくちぎってバターやごま油、砂糖を付け、紅茶をかけて食べることが多く、この食べ方はマラワフ(malawax)とも呼ばれる。砂糖や蜂蜜を煮詰めたハルウォ(xalwo)をローティに塗って、ローティ・イョ・ハルウォ(Rooti iyo xalwo)として食べることも多い。サバーヤド(sabaayad)は、パン生地にバターを層状に練り込んだ、インドのパラーターに似たパンである。 粥は穀物の粉を水や乳で煮込んで作られ、たっぷりのバターや砂糖で味付けする。ラホー(Laxoo)、ボーリシュ(Boorish)、ミシャーリ(mishaari)、ソール(Soor)などと呼ばれる。 米はバリース(bariis)と呼ばれ、種類はバスマティが多い。リゾットにして食べることが多く、スパイスで味と香りが付けられる。昼食に食べることが多い。米を野菜や肉と炊き込んだ料理はイスクレフカリス(Iskudhexkaris)またはバリース・イスク=カリス(bariis isku-karis)と呼ばれる。 南部ではイタリアから伝わったパスタがバースト(Baasto)と呼ばれ、人気がある。具材は肉が多い。スープに入れたり具材にバナナを使うこともある。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 19:15 UTC 版)
1745年に薩摩藩が米ではなく砂糖を年貢として納めるように命じた「換糖上納」の歴史から、サトウキビの栽培が盛んとなったことと、戦後の減反政策の影響で稲作は現在ほとんど行われなくなっているが、主食は粳米(さく)である。九州地方などから輸送されたものを利用している。1950年ごろまでは米は貴重品であったため、日常的にはサトイモ、タイモ、サツマイモや粟が主食で、さらに飢饉や戦時中など、蘇鉄の実や幹からとるでん粉も主食に加えられた時期もある。白米のご飯(与論島で「まい」)は貴重さを込めて銀飯(ぎんみし)とも呼ばれた。ハレの行事であり、「夏正月」ともいわれる夏の収穫祭礼「三八月」などにはおにぎり(力飯)、米粉とヨモギで作るかしゃ餅、冷たい小豆粥(あじきがい)、黒米を混ぜた赤飯(かしき、はしち)などの米を使った行事食が食べられる。 なり粥(なりがい) - 蘇鉄(すてぃち)の実(なり)のデンプンをよく水に晒し、発酵させて毒抜きし、水を加えて煮た葛湯や重湯状のもの。蘇鉄の幹から取ったデンプン(せん)で作るせん粥(せんがい)、別名胴掻き粥(どーがきがい)とともに、不作の時の生命維持用に食べられた。 乾麺 - 江戸時代に黒糖に対する交易品として素麺が持ち込まれたことで、素麺を貴重な保存食として食べるようになった。また、台風が近づくと、本土(鹿児島、大阪・神戸)や沖縄本島と連絡しているフェリーがすぐに欠航する離島の食糧事情から、供給が一時的に途絶えても利用しやすい素麺、干し饂飩が家庭に常備され、行事食としてもよく利用されている。奄美市笠利町佐仁集落では八月踊りの際に踊り手の口に茹でたそうめんをつっこむように食べさせる。喜界町中里集落には、「ソーメンガブー」と呼ばれる、素麺を争奪する祭りがある。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:18 UTC 版)
イラン料理の主食はナーン(nān)であり、一般家庭でナーンが焼かれることはあまり無く、専門の店舗やスーパーマーケットでナーンが購入されている。ナーンには様々な種類があり、細長い三角形のサンギャク、紙のように薄いラヴァーシュ、堅く厚みがあるバルバリーなどがある。家庭でピザを作る場合、バルバリーなどのナーンがピザの生地に代用されることもある。菓子パンもナーンに分類されるが、「ナーネ・ファーンテズィー」と呼ばれて他のナーンとは区別される。 イランでは米も食べられており、主に長粒種が栽培されている。イランの国土の大部分を占める乾燥地帯では小麦粉から作られるナーンが主食とされていたが、20世紀末からイランでの米の消費量が増加している。イランの経済発展に伴って米食の消費は増加し、ギーラーン州とマーザンダラーン州が主要な米の産地となっている。 イラン料理での米の調理法は湯取りによるābkeshと、炊き干しによるカテ(kate)の2種類があり、「チェロウ(chelo)」はābkeshで調理された白米、あるいは調理された白飯全般を指して使われる。米はチェロウとカテ以外に、もてなしの料理である炊き込みご飯のポロウ(polo、ピラフ)などに調理して供される。キャバーブ(串焼きの羊肉)にチェロウを添えたチェロウキャバーブはイランの代表的なファーストフードとして知られ、専門の店(チェロウキャバービー)で出される。チェロウを作る際にできたお焦げ(タフ・ディーグ、tahdig、「鍋の底」の意)は、来客者をもてなす時に出される。より美味しいタフ・ディーグを作るため、チェロウを炊き上げる時にラヴァーシュなどの薄いナーンを鍋底に敷くなどの工夫がされている。 イランではハーブとライムで風味を付けた粥のシュルバも食される。また、サフランライスのプディング(sholezard)などの米を使ったデザートも作られている。 イランのサンドイッチ(サンドゥヴィーチ)は、コッペパン、フランスパンの中身をくりぬいて具を詰めるスタイルが採られている。具にはソーセージ、ハム、スパゲッティ、羊の脳、野菜などが用いられ、店でサンドゥヴィーチを頼む時には自分の好みの具を注文する。
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主食
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華北は麦などの雑穀類を主とし、華南は米を主とする。米はそのまま炊いて食べるか雑炊の様に煮込む、小麦は粒状に加工して食べる。宋代を通じて次第に互いの間へ浸透して行き、華北の米食・江南の粉食がそれぞれ増加する。小麦の加工品は極めて種類が多いので分類のみ挙げると、蒸す・焼く・揚げる餅類と茹でる麺類に分けられる。 餅類の中で料理名を挙げると、饅頭・角兒(餃子)・包兒(包子)、焼餅(小麦粉を薄く延ばして焼き、中に肉などの餡を包んで食べる)・胡餅(平たく焼き上にゴマと餡を乗せて食べる)など。麺類は包丁で切る切麺、手で延ばす延麺、水に溶いた小麦粉を湯に流し込んで作る発麺に分かれる。麺には細切りの鳥や魚などを乗せ食べていた。 米(とそれ以外の穀物)を粒状にして遣う場合、粒のままで蒸して餅状にする場合は餈(し)といい、粉にしてから餅状にする場合を餌(じ)という。
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主食
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メソポタミアでは小麦より塩害に強いため、南部のバビロニアで多く栽培された。ヨーロッパでは粗く挽いた大麦を煮た粥状のものが食べられていた。古代ローマでは粗挽きの大麦の粥はプルスと呼ばれ、主食として重要なものであった。その後パンが普及し、15〜16世紀にかけて寒冷な地でも生産性が高く、茹でただけでも比較的美味なジャガイモがアメリカ大陸からもたらされたため、現在では主として飼料用および醸造用の穀物とされるようになった。 チベットで主食の中心となっているツァンパは、ハダカオオムギを乾煎りして粉砕した粉で、バター茶で練るなどして食べられている。 中国大陸では前述のように食味・調理法の問題から時代の経過とともに主食の座を追われていった。北宋のころ、黄州へ左遷された蘇軾は生活費を抑えるため「東坡」と名付けた自宅の田畑を自ら開墾耕作していたが、とうとう米の備蓄が尽き、東坡で穫れた大麦を米飯の代用食として炊飯することになってしまった。これが家族から「まるでシラミを噛んでいるようだ」と愚痴をこぼされるほど不評であった事から新たに小豆を混ぜて炊く調理法を考案したところ今度は好評を得、妻である王閏之の言葉にしたがい「ニ紅飯」と命名したという随筆を残している。 日本はチベット文化圏と並んで大麦を主食穀物として多く利用する地域であった。しかし明治時代までは今日のように、炊飯しやすい押麦 (rolled barley) にして白米と混炊することは行われていなかった。米や雑穀と比べて煮えにくいため、挽き割り粥にするか、炊飯に先立ち、あらかじめ煮て冷まして一晩置くえまし麦としてから、単独、あるいは米や雑穀と混炊して調理した。明治時代までは、えまし麦の茹で汁は、砂糖を混ぜて母乳の代用品として使われることもあった。しかし上記のとおり、コメの社会的な地位の高さも相まって、麦飯の評価は低いものであった。現在では精白技術の向上による食味の向上や、押し麦の普及による炊飯の容易化により、健康食として再び人気を博している。 現代における日本の主食用オオムギとしては、上記の精白した麦をローラーで押しつぶす押し麦のほか、麦の中心線に沿って二つに切断しただけの米粒麦や、二つに割った後押しつぶす白麦がある。また、そもそも押しつぶさず、精白しただけの丸麦もスープに入れるなどして食べられる。 また、とろろには麦飯を使うものとされており、麦とろは東海道の鞠子宿などで古くから名物となっていた。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:33 UTC 版)
主食のイドリ idli は米とブラックグラム (black gram) の粉を混ぜて発酵させた生地を蒸した餅である。一般にさまざまな種類のチャツネやサンバールまたはバダのカレー vadacurry を添えて供する。おなじく主食のドーサは練った米粉とブラックグラムの生地を発酵させ薄焼きにしたクレープであり、サンバールあるいはチャツネを合わせる。サーダ saada、カル kal、ムッタイ muttai dosai、ニール dosai、ラバ rava、パアシ・パルプ paasi paruppu など、種類もいくつかある。 イドリの副菜ヴァダ Vadai には素材によって主に2種類ある。伝統料理のポンガル Pongal は土鍋で米を水と牛乳で沸騰させ、粘り気のある泡がわくまで煮る。鍋から煮こぼれた乳状の上層もポンガルと呼ぶ。ドーサと同じ発酵生地を使い、製菓用マフィン型に似た小さな凹みの並ぶ専用の鉄板で焼くとパニヤラム Paniyaram ができる。アッパム Appam はその発酵生地をもっと薄めて熱っしたフライパンに注ぎ、鍋肌を回して均等に広げて焼く。すると周囲が薄く中央はふわふわと柔らかく焼きあがる。 ドーサよりもわずかに厚くふわふわと柔らかいのはウサッパム Uthappam である。材料は通常のイドリやドーサ用の発酵生地で、プレーンのほか細かく刻んだ野菜やタマネギを混ぜたものもある。ウプマ Upma はタマネギや青唐辛子を小麦粉またはラバ粉 rava の生地に混ぜ込み、米粉や押し麦状に干した米フレークまたは穀物粉であればなんでも代用できる。 プトゥ Puttu とは一般に米粉で層状に作る円筒形の蒸しケーキである。好みの粉で作ることもある。粉は水を加えて混ぜ、練りすぎないように気を付けてプトゥ用の蒸し筒に入れ、このとき、すりおろしたココナッツと交互に層にする。米粉の蒸し団子で具を詰めたものはコスカッタイ Kozhukkattai といい、具にはすりおろしたココナッツとジャガリーから、もっと手をかけた香辛料を利かせた具も用意する。セバイ Sevai (イディアッパム Idiyappam) とはビーフンのような米粉の麺、蒸し餅アダイ Adai、さらに野菜料理と揃えると、繊維とカルシウムが豊富な非常に充実した完全食メニューが調う。ダイエット中の人や糖尿病患者に勧めているという。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:31 UTC 版)
東アジア、南アジアの他の国でもそうであるように、マレーシアにおいても多くの場合は米(nasi)が主食である。マレーシアでは、在来種の香り米や北のタイ米が食べられることが多い。上質のインドのバスマティは、長い粒状と芳しく優雅な風味のため、ビリヤーニ料理で使用される。マレーシア人が新しい味覚を取り入れるのに従い、食卓には徐々に日本の短粒米などの米も見られるようになっている。 一般的な米料理には、ココナッツミルク、ニンニク、ニオイタコノキ(pandan)で蒸して独特の芳香をあたえ、揚げたカタクチイワシ科の雑魚(ikan bilis)、ピーナッツ、キュウリ、固ゆでした卵および辛いチリペーストであるサンバルとともに盛り付けるナシルマッ(nasi lemak)があり、朝食の定番となっている。ママック(英語版)による「サンバル」はやや辛い傾向があるが、ナシルマッに添えるマレーの「サンバル」はやや甘い傾向にある。 しかしながら、多能なナシルマッはさまざまな習慣で食べられるため、それは一日中どんな時間でも食べられる。よりしっかりとした食事では、ナシルマッとともにカレー、鶏のフライ、またはルンダン(rendang)と呼ばれる牛肉の辛い煮込みを添えて食べる。 トレンガヌ州やクランタン州のようなマレーシア東海岸で売られているナシダガン(nasi dagang)は、朝食時にはよくナシルマッとともに並べて売られているとはいえ、混同すべきでない料理である。 麺料理もまた一般的な食物である。小麦粉で作られるミー (Mee、麵・麪)、細いミースア (Mee Suah、麵線・麪線)、揚げたイーミン (Yee Meen、伊麵・伊麪)、米で作られるミーフン(ビーフン) (Mee Hoon、米粉)、クイティオ (Kuay Teow、粿條)、緑豆などで作るランカ (Langka、冬粉)など、麺類の種類は豊富で、味付けや調理法もさまざまである。 ロティ・チャナイ(roti chanai)、パイ風生地のロティ・パラタ(roti paratha)、トサイ、イドリおよびプーリーなどのインド風のパンは、多くのマレーシア人によってよく朝食として食べられている。洋風のパンは、マレーシアの食卓にとって比較的新しいものであるが、辛い味付けの雑魚を入れたパン(roti ikan bilis)やニオイタコノキ(pandang)の風味を付けたパンなど、マレーシア独特のパンもよく食べられている。また、食パンにカヤ(kaya)と呼ばれるココナッツと卵から作る甘いペーストを塗って食べることも一般的である。
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主食
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飯類握り飯:日本では古来から携行食・非常食として食されてきた。 五平餅・きりたんぽおよびたんぽ餅・ひこぜん・しんごろう・はんごろし あくまき・ちまき 餅類餅:求肥やふところ餅のように加糖して(江戸時代中期以前の砂糖がまだ伝来・普及していない時代には甘葛の煮詰めた汁や水飴(麦芽糖)、蜂蜜などで加糖した)冬でも硬くならないように加工したもの(丸餅など)はそのまま食し、鏡餅や切り餅のように日持ちするように硬くした餅はずんだ餅・あんころ餅・ぼたもち・ぜんざい・汁粉・雑煮・焼き餅・揚げ餅などに調理して食した。 煎餅:そのまま食すほか、湯に入れる、煮るなどして餅状に戻し(糊化)食した。堅餅(煎餅の元ともなった)
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 17:39 UTC 版)
飯類雑穀飯・粥・湯漬けおかゆ・おもゆ:蛍飯同様情勢が厳しいときに文字通り「糊口をしのぐ」「口に糊する」ために食したほか、急病人・怪我人、飢餓の状態にあった者など戦線を離脱し通常の食事が出来ないほど体力を消耗した者に用いられる。鏡飯:おかゆが水鏡のように映るほど水分を加えた粥。使用例はおかゆ・おもゆに同じ。 焼飯 餅類焼き餅・おかき・揚げ餅 その他葛湯:葛粉を湯で溶かした物にワサビ・和からしや塩・味噌を添え粥のように食した。 蕎麦がき
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:27 UTC 版)
フィリピンの主食は白米であり、副菜を載せ、あるいは白米と副菜を混ぜ合わせて食されており、長粒種のインディカ米が用いられる。米のとぎ汁はスープなどの調味料、カラシナの漬物の漬け汁、サトウヤシのあく抜きなどに再利用される。フィリピン料理のスープとして有名なシニガンはとぎ汁に果物で酸味を加えたもので、白米にかけて食べられる。 フィリピンでは具入りの粥であるアロス・カルド、中国風の米だけの粥のルーガウも食べられており、ルーガウは他の皿に盛り付けられた具を好みに応じて乗せて食する。ヤシの葉で編んだ小袋に米を詰めて茹でたプトはおにぎりに良く似ており、ビサヤ地方の郷土料理として知られている。アロス・ア・ラ・バレンシアーナはココナッツミルクでもち米を炊き上げたフィリピン風のパエリアで、オリーブオイルの代わりに植物油、サフランの代わりにターメリックが使われている。通常アロス・ア・ラ・バレンシアーナにはスペインのパエリアと違って魚介類は使われず、魚介類が使われるアロス・ア・ラ・バレンシアーナは「パエリア風」と呼ばれる。 米以外にトウモロコシ、小麦、タロイモ、ヤムイモ、マニオク、サツマイモ、料理用バナナ、サゴヤシ澱粉もフィリピン料理の主食といえる。教会や欧米文化の影響によって、フィリピンではパン、ケーキ、クッキー類もよく食べられている。「塩パン」を意味するシンプルなパン・デ・サル、スペイン風の甘い菓子パンのエンサイマーダの人気が高い。 麺類はパンシット(pancit)と総称され、軽食の場で食べられる。ミキ(miki)やカントン(kanton)のような中国風の麺、米粉から作るビーフン、ソータンホン(春雨)などがパンシットの種類として挙げられる。焼きそばのようにパンシットを肉や野菜といためる場合、二種類のパンシットが組み合わされることもある。長い麺は「長寿」に繋がるとされており、焼きそばや焼きビーフンはフィリピンの祝祭に欠かせないものとなっている。雨量が少ないセブ島、ボホール島ではイネの代わりにトウモロコシが栽培され、精白して米粒大に砕いたトウモロコシを白米の代用品として炊き上げる。
※この「主食」の解説は、「フィリピン料理」の解説の一部です。
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主食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 20:22 UTC 版)
穀類は小麦、米をいずれも使う。米はインディカ米、ジャポニカ米両方ともピラフに調理して食べる他、ジャポニカ米で様々なプディングが作られる。小麦はエクメク(エキメキ)(Ekmek, パン)やピザに似たピデ (Pide) や歴史的シリアのラハム・ビ=アジーンに由来するラフマジュン (lahmacun)、揚げパンの一種ピシ (Pişi)、マントゥ(Mantı, 挽肉を詰めた小籠包のようなダンプリング)、ヒンゲル(Hengel, マントゥに類似した料理)、スィミット(Simit, ゴマをまぶした環形のパン)、ブルグール(bulgur, パーボイルして挽き割った小麦)など様々に加工される。 ピデ ラフマジュン マントゥ スィミット バルク・エキメキ(鯖サンド)
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「主食」の例文・使い方・用例・文例
- 米が多くの日本人の主食になっている
- 私たちの主食は米です
- 主食
- 日本人は米を主食としている。
- 日本人は米と魚を主食にしています。
- 日本人は以前は主に米を主食としていた。
- 日本では米が主食です。
- 東アフリカの種族の中には、乳製品を主食にしているのがあるそうだ。
- パンを主食にする日本人の数は増えた。
- たいていの日本人は米を主食にしている。
- このあたりではジャガイモを主食としている。
- 我々の主食は米である.
- 日本人の主食は米である
- 草や他の植物を主食にする動物
- 主に昆虫を主食にする生物
- アリを主食とし、あるものは軍隊アリの大群を追う南米産の鈍い色をした各種の鳥
- 翼で捕獲する昆虫を主食とする小型鳴鳥の大類
- ヤドリギの実を主食とする大型欧州産ツグミ
- 主にイチジクと他の果実を主食にする黄緑色のオーストラリア産コウライウグイス
- 木の実を主食にする斑点のある鳥類
主食と同じ種類の言葉
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