ゼアキサンチン【zeaxanthin】
ゼアキサンチン
分子式: | C40H56O2 |
その他の名称: | ゼアキサンチン、ゼアキサントール、アンコビキサンチン、Zeaxanthin、Zeaxanthol、Anchovyxanthin、(3R,3'R)-β,β-Carotene-3,3'-diol、all-trans-ゼアキサンチン、all-trans-Zeaxanthin、β,β-Carotene-3β,3'β-diol、(3R,3'R)-ゼアキサンチン、(3R,3'R)-Zeaxanthin、3β,3'β-Dihydroxy-β,β-carotene |
体系名: | (3R,3'R)-β,β-カロテン-3,3'-ジオール、β,β-カロテン-3β,3'β-ジオール、3β,3'β-ジヒドロキシ-β,β-カロテン |
ゼアキサンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 21:19 UTC 版)
ゼアキサンチン | |
---|---|
![]() |
|
4-[18-(4-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセニル)-3,7,12,16-テトラメチル-オクタデカ-1,3,5,7,9,11,13,15,17-ノナエニル]-3,5,5-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-オール |
|
別称
β,β-カロテン-3,3'-ジオール
|
|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 144-68-3 |
E番号 | E161h (着色料) |
KEGG | C06098 |
特性 | |
化学式 | C40H56O2 |
モル質量 | 568.88 g/mol |
外観 | 赤橙色 |
融点 | 215.5 °C (488.7 K) |
水への溶解度 | 不溶 |
関連する物質 | |
関連物質 | ルテイン キサントフィル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ゼアキサンチン (zeaxanthin) は、目の網膜に含まれるカロテノイドの一種である。黄斑中央部において、ゼアキサンチンは主要な構成物質であるが、網膜周辺部位ではルテインが主要な構成物質である。
ルテインとゼアキサンチンは独特の化学構造を持っており、互いに異性体の関係であるが、光学異性体ではない。これらの間に見られる大きな違いは、末端環にある二重結合の位置にあり、ルテインにはキラル中心が三つあるのに対して、ゼアキサンチンには二つしかない。
キサントフィルサイクルを構成する三種のキサントフィルの一つ。
存在
ゼアキサンチンはパプリカやとうもろこし、サフラン、クコの実といった植物の色を構成する色素である。また、サフランの味や香りのもとであるサフラナールへと、前駆体であるピクロクロシンを経て分解される[1]。ルテインやゼアキサンチンの含有量が多い食べ物はケールやほうれん草、カブの葉、コラードグリーン、ロメインレタス、クレソン、フダンソウ、カラシナといった濃い緑色の葉物野菜である[2]。
岐阜薬科大学のグループの研究によると、長良川の天然アユの目にはゼアキサンチンが多く含まれている。マアジの目の部位のカロテノイド含有量は3μgでうちゼアキサンチンは20.1%だったのに対し、アユは552μg中78.3%含まれていた[3]。
出典
- ^ Figure 1 - uploaded by Sara Gharavi ResearchGate. Naik et al., 2003
- ^ オレゴン州立大学微量栄養素情報センター. “カロテノイド”. 2019年3月25日閲覧。
- ^ “天然色素「ゼアキサンチン」 天然アユの目に多く”. 中日新聞. (2020年8月14日)
外部リンク
ゼアキサンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 08:45 UTC 版)
ゼアキサンチン (zeaxanthin) は分子式 C40H56O2、ジヒドロキシ-βカロテンに相当する。CAS登録番号 144-86-3。融点 215 ℃の黄色長板状晶。吸収極大 (CS2) 517, 482, 450 nm。 トウモロコシの種子、卵黄に含まれる。
※この「ゼアキサンチン」の解説は、「カロテノイド」の解説の一部です。
「ゼアキサンチン」を含む「カロテノイド」の記事については、「カロテノイド」の概要を参照ください。
「ゼアキサンチン」の例文・使い方・用例・文例
ゼアキサンチンと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- ゼアキサンチンのページへのリンク