栗飯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 17:21 UTC 版)
栗飯(くりめし)とは、白米にむき栗を入れて炊き込んだ赤飯に似た炊き込みご飯の一種。晩秋の季語。栗ご飯(くりごはん)ともいう。
概要
市販もされており、中華風ちまきのように国外産の栗を混ぜたもち米を蒸して作るものは特に栗蒸しご飯と呼ぶ。
普通、栗飯には日本原産の甘みの少ない大振りな栗を丸ごと使い、白米の旨みと栗のほくほくした歯ごたえ、少量の塩を入れることで感じられる栗のほのかな甘みを楽しむ。家庭によっては塩ではなく醤油で味付けするところもある。
料理法
白米をよく研ぎ水を吸わせておく間、具となる栗の皮を渋皮ごとむいておく。あとは好みの塩加減で栗を混ぜた白米を炊き上げれば完成だが、栗飯に用いる日本原産の栗は表皮が分厚いだけではなく渋皮が非常に取りづらいため、硬い表皮と渋みの元になる渋皮をはがす皮むき作業は相当重労働になる。
そのため、作業に手間がかかりすぎるのを嫌って、あまり外食産業では見受けられない家庭料理である。家庭でも既に下ごしらえがされたレトルト材料を使う事が多い。
駅弁
熊本県の人吉駅で1965年から販売されている駅弁に「栗めし」がある[1]。2020年7月からの肥薩線の長期運休に伴い、2022年6月28日から熊本駅での販売を開始した[1]。
出典
- ^ a b “人吉「栗めし」熊本駅で 名物駅弁、売れ行き好調”. 熊本日日新聞 (2022年7月13日). 2022年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月21日閲覧。
関連項目
栗飯
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埼玉県の北足立台地にある上尾や川越の商家では、芋飯だけではなく秋に栗飯を炊く。栗の鬼皮は固く、包丁で剥くのが難しいため、渋皮ごとむきあげて四つ割りにし、水洗いしてから釜に仕掛けて米のみの飯を炊くのと同じ水加減で炊く。炊きあがりが柔らかくなるように酒を少し入れ、塩と醤油で味をつける。多摩川上流の淺川沿いにある東京都の七生では、大粒の栗は茹でて間食にするが、小粒のものは皮をむいて少し茹でてから塩を少々加え、白米ご飯に炊きこむ。 富山県氷見市灘浦でも秋には栗飯を炊く。しば栗は包丁で皮をむきすり鉢で渋皮をとる。そのまま米と一緒に炊き食べる時に塩を少々ふる。
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