アカガイとは? わかりやすく解説

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あか‐がい〔‐がひ〕【赤貝】

読み方:あかがい

フネガイ科二枚貝内湾の泥底にすむ。貝殻厚く膨らみ、殻長12センチくらい。殻表には42本ほどの放射肋(ほうしゃろく)があり、黒褐色の毛状の殻皮覆われる。肉は赤くすし種などにする。きさがい。《 春》

女性の性器をいう語。

赤貝の画像
撮影朝倉秀之
赤貝の画像
アカガイの剥き身撮影田島
赤貝の画像
アカガイの

アカガイ

学名Paphia vernicosa 英名:Bloody clam
地方名ホンアカホンダマ 
軟体動物門−腹足綱−フネザイ目−フネガイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
殻の表面には42前後のろくがあり、黒い褐色殻皮おおわれる内面は白い。血液中にヘモグロビン多く含んでいるために、肉は赤味帯びる。潮間帯下〜水深50mの砂泥底にすみ、酸素不足のところでも生きている水温20近くなる5〜10月頃が産卵期である。市場には9〜4月出回るが、2〜3月が旬で、生で食べるとおいしい。

分布:北海道南部九州沿海州南部朝鮮半島 大きさ:10cm
漁法:  食べ方:刺身すし種酢の物

読み方:アカガイ(akagai)

フネガイ科食用二枚貝

学名 Scapharca broughtonii


赤貝

読み方:アカガイ(akagai)

フネガイ科食用二枚貝

学名 Scapharca broughtonii


赤貝

読み方:アカガイ(akagai)

アカガイ科の二枚貝

季節

分類 動物


アカガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 08:37 UTC 版)

アカガイ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
: フネガイ目 Arcida
: フネガイ科 Arcidae
: アカガイ属 Anadara
: アカガイ A. broughtonii[1]
学名
Anadara broughtonii
(Schrenck, 1867)[1]
シノニム

Scapharca broughtonii
(Schrenck, 1867)[1]

和名
アカガイ
英名
Blood clam

アカガイ赤貝、学名Anadara broughtonii、英名Bloody clam)は、フネガイ目フネガイ科に属する二枚貝の一種。

内湾の潮間帯や浅海の砂泥底に浅く潜って生息し、殻には42本前後の放射肋がある。他のフネガイ科の二枚貝と同様、呼吸色素ヘモグロビンと同様にポルフィリンを補欠分子団とするエリスロクルオリンのため、血液が赤く、これが名前の由来となっている。

A型肝炎ウイルスを保有する個体が存在することから、多くの国々は赤貝の輸入を禁止している。

生態

大きくても殻長12cm、殻高9.6cm程度で42から43本の放射肋をもつ。前述の通り身が赤いことも特徴の一つである[2]

主な分布域はピョートル大帝湾から黄海にかけての区域で、日本朝鮮半島中国台湾極東ロシアの水深0から60mの砂泥底に棲息する[2]

ヒトとの関わり

アカガイの握り寿司

食用

食用として、主に寿司刺身に使われる[3]。日本で市販されている「赤貝の缶詰」の多くはサルボウガイオランダ語版 ( Anadara kagoshimensis (Tokunaga, 1906)[4]) が使用されている[3]。近年は中国や韓国からの輸入物が多く市場に流通している。A型肝炎ウイルスを保有する個体が確認されており、加熱不十分だと感染リスクを避けられないため、専門職以外の採取の場合は生食を避けた方が良い。

楽器

歌舞伎の黒御簾音楽では、貝殻をこすり合わせて、カエルの鳴き声が再現された[5]

歴史

古事記』にて、八十神に大火傷を負わされた大穴牟遅神を救うために神産巣日命が遣わした蚶貝比売(キサカイヒメ)はアカガイ、蛤貝比売(ウムキヒメ)はハマグリだと考えられており、赤貝の殻の粉を蛤汁で溶いて火傷に塗布したと考えられている[6]。食用として用いられるだけでなく、殻のカルシウムが薬として用いられていたことが推測されている[7]

主な栄養素

可食部100gあたり

  • タンパク質 13.5g
  • 脂質   0.3g
  • 鉄  5㎎
  • 亜鉛 1.5㎎
  • ビタミンB12  59.2μg[8]

アカガイと名のつく他の二枚貝

脚注

  1. ^ a b c WoRMS Anadara broughtonii (Schrenck, 1867) 2012年6月14日閲覧。
  2. ^ a b Животные и растения залива Петра Великого. Л.: Наука. Жирмунский А. В. 1976.
  3. ^ a b アカガイ[リンク切れ] マルハニチロホールディングス「おさかなギャラリー」 2012年6月14日閲覧。
  4. ^ WoRMS Anadara kagoshimensis (Tokunaga, 1906) 2012年6月14日閲覧。
  5. ^ 身近な音具たち(かえる)”. kyoushien.kyokyo-u.ac.jp. 京都教育大学. 2022年3月16日閲覧。
  6. ^ 富士川游「史談-日本医史:大穴牟遲神」『中外医事新報』1915年、835号、p46-47
  7. ^ 伊沢凡人ら「中国医学の生薬療法と混同されやすいわが国・固有の生薬療法-和法」『保健の科学』2001年、43巻、8号、p595-596
  8. ^ 『食材健康大辞典』308頁
  9. ^ WoRMS Paphia amabilis (Philippi, 1847) 2012年6月15日閲覧。

参考文献

  • 五明紀春 監修 『食材健康大辞典』時事通信社、2005年

関連項目


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