精進料理・精進落とし
精進料理
本来「精進料理」とは、近親者が精進(服喪期間中に肉や魚貝類などの生臭ものを一切口にしないことをいう)する間の食事を指していい、服喪期間明け(精進明け)に普段の食事に戻って肉や魚類及び飲酒などをすることを「精進落とし」といいます。現在では、服喪期間中に「精進料理」を食するという習慣はなくなりましたが、葬儀・法要後に出席者へ無事の終了を感謝して「お礼やもてなし」としての「精進落とし」が振舞われています。
精進落とし
精進落としでは、喪主・遺族は全員にお酌をして回りながら感謝の気持ちを伝え、もてなします。世話役やお手伝いをしてくれた人には丁重にお礼を述べましょう。
元々「精進落とし」は服喪期間明けに食するものであることから、昨今振舞われている肉や魚貝類などの食材を用いた料理を「半精進料理」と言います。
精進落としの席次
精進落としは喪主がお世話になった人たちを接待する宴席です。主賓である僧侶が最上座に、続いて世話役代表、会社関係者、友人、近親者、親戚関係などが順に座り、遺族、喪主は末席に座ります。
精進料理
精進料理
精進料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 20:44 UTC 版)
古くはタヌキの肉を入れた味噌汁であったが、獣肉食が禁止されていた仏僧によって、タヌキの代わりに凍りコンニャクをちぎって胡麻油で炒り、そこに良く擦ったおからを加え味噌汁にすると、味がそっくりになることから、これが精進料理として広まった。 奈良興福寺宝蔵院の僧胤栄が創始した宝蔵院流槍術では、正月の稽古始めに「狸汁」を供することが伝統行事となっている。奈良奉行川路聖謨の日記『寧府紀事』の嘉永元年(1848年)1月25日に「宝蔵院は昨日稽古はじめなるに古格にて狸汁を食するよし也 いにしへは真の狸にて稽古場に精進はなかりしが今はこんにゃく汁を狸汁とてくはするよし也」と記されている。また、奈良県桜井市岩坂の十二神社で正月4日に行われる祭事の直会には、こんにゃくのたぬき汁が作られる。熱い汁でありながら、油で湯気が抑えられ、見た目には熱そうでないので「だまされた」ということから「たぬき汁」と名付けられたと伝えられる。
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「精進料理」の例文・使い方・用例・文例
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