彼岸とは? わかりやすく解説

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彼岸

読み方:ひがん

彼岸(ひがん)とは、春分および秋分それぞれ中日とする各7日間のこと。「春彼岸」と「秋彼岸」の総称それぞれ仏教習わしに基づき墓参りはじめとする先祖供養年中行事として行われる日本の「雑節ざっせつ)」のひとつであり、季節が変わる目安にもなっている。「お彼岸」と呼ばれることも多い。

「彼岸」という言葉はもともと仏教の用語であり、涅槃辿り着いた向こう岸」のことである。語源サンスクリット語の「param(パーラム)」とされる

仏教では悟り境地達した先に涅槃(ねはん)」があるとされる超克すべき煩悩迷いは川に喩えられる。涅槃は、煩悩の川の向こう岸(すなわち「彼岸」)にある。

仏教ではお彼岸の期間中法会(ほうえ)が営まれる。この法会は「彼岸会ひがんえ)」と呼ばれる

彼岸の初日は「彼岸の入り」といい、彼岸の最終日は「彼岸明け」という。彼岸の中日を除く前後6日間は、六波羅蜜大乗仏教教えにある6つ徳目)を1日ひとつずつ修めるとされる六波羅蜜6つ徳目とは、「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「般若」である。

彼岸の過ごし方は、宗派地域習俗などによっても異なるが、一般的には、「彼岸の入り」には仏壇仏具墓石などを清めると良いとされる。「彼岸明け」は彼岸が終わる日である(彼岸の期間が終わった翌日ではない)ため、墓参り法要はじめとする先祖供養彼岸明けの日までに済ませておくことが望ましいとされる

彼岸の中日にあたる「春分の日」と「秋分の日」は、毎年はっきりとした日にち決められておらず「おおむね何日頃」とされている。(春分の日3月21日前後秋分の日9月23日前後とされている。)これは、「365日6時間」という地球公転日数起因している。1年365日定めると、地球春分点秋分点昼夜の長さ同じになる位置)を通過する時期少しずつずれていくためである。なお、4年一度の「うるう日2月29日)」を設けることでこのずれを修正している。

日本では彼岸のお供え物として「ぼたもち牡丹餅)」と「おはぎ(御萩)」が作られ供されるぼたもちとおはぎは、呼称が違うだけで、物そのものは全く同じである。もち米もしくはもち米うるち米混ぜたもの)を炊いて米粒が残る程度軽くつき、まるくまとめた後に餡をまぶす。

ぼたもち」と「おはぎ」の名称や関係には諸説あるものの、一般的には、春のものを牡丹の花に見立ててぼたもち」とし、秋のものを萩の花咲き乱れる様に見立て「おはぎ」とした、という説が半ば定説となっている。もち米を使うかうるち米を使うかによって呼び分ける、あんこがこしあん粒あんに応じて呼び分ける、といった説もある。説というより流儀に近いかもしれない

秋の彼岸の頃には「彼岸花」と呼ばれる花が急激に伸ばしあでやかな真っ赤な花をつける。彼岸花は「曼珠沙華まんじゅしゃげ)」とも呼ばれる。これは「法華経」などの仏典由来しており、釈迦法華経説いた際、これを祝して天から降った花である「四華」のひとつに由来している。ユリ科多年草有毒曼珠沙華の他にも「死人花しびとばな)」や「捨て子花」といった異称がある。

仏教的悟り境地を指す)「彼岸」に対して人間煩悩迷い抱えたままあくせく生きる現世が「此岸(しがん)」と呼ばれる此岸において苦し修行積んだ者を除き、人はふつう死後にのみ彼岸に辿り着けとされる仏教教えでは、彼岸では大きな煩悩迷い苦しめられることなく永遠に幸せ暮らせるとされている。

彼岸


ひ‐がん【彼岸】

読み方:ひがん

《(梵)pāramitāの訳「到彼岸」から》

仏語生死迷い河・海たとえた、その向こう岸悟り境地をいう。⇔此岸(しがん)。

彼岸会(ひがんえ)」の略。《 春》

雑節の一。春分の日秋分の日それぞれ中日とする各7日間春の彼岸秋の彼岸

向こうがわの岸。

は…スウ遠く—の葦間消えた」〈木下尚江良人の自白


彼岸

読み方:ヒガン(higan)

(1)仏教語で悟り世界涅槃
(2)春分秋分の日中日として、その前後7日間わたって行う仏教法会


彼岸(ひがん)

日本独自作られ仏教行事一つで、上記のように1年に春と秋の2回があり、期間の初日彼岸の入り真中の日を彼岸の中日最終日彼岸明けと言います。彼岸とは、仏教でいう俗(生者)世界対する佛(=死者)の世界・さとりの世界のことで、現世隔てた河の向こう岸のことを指して言います。彼岸の頃の太陽真西に沈むことから、真西には西方浄土があるという仏教説から、この時期に各お寺では7日間渡って彼岸会(ひがんえ)が行われ、家庭でも先祖の霊を供養するために、仏壇お供えをしたりお墓参りをしたりします

春の彼岸 春分の日中日とする1週間3月18日(または17日)〜3月24日(または23日)
秋の彼岸 秋分の日中日とする1週間9月20日(または21日)〜9月26日(または27日)

彼岸

作者文生

収載図書ストロベリーショート
出版社メディアファクトリー
刊行年月2006.2
シリーズ名ダ・ヴィンチ ブックス


彼岸

作者徳永直

収載図書徳永直文学選集
出版社熊本出版文化会館
刊行年月2008.5


彼岸

読み方:ヒガン(higan)

春分の日まん中とした七日

季節

分類 時候


彼岸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 09:46 UTC 版)

ヒガンバナ

彼岸(ひがん)とは、日本の雑節の一つで[1]春分秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)である。この期間に行う仏事彼岸会(ひがんえ)と呼ぶ[2]

最初の日を「彼岸の入り」最後の日を「彼岸明け」[注釈 1]と称する。俗に、中日に先祖に感謝し[3]、残る6日は、悟り[7][8]の境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日[9]とされている。

起源

語源

サンスクリットpāram(パーラム)の意訳であり、仏教用語としては、「波羅蜜」(Pāramitā パーラミター)の意訳「至彼岸」に由来する[10]

Pāramitāpāram(彼岸に)+ita(到った)、つまり、「彼岸」という場所に至ることと解釈している。悟りに至るために越えるべき渇愛煩悩を川(暴流)に例え、その向こう岸に涅槃があるとする。ただし三途川とは無関係である[11]

ただし、「波羅蜜」の解釈については異説が有力である[疑問点]

由来

浄土思想でいう「極楽浄土」(阿弥陀如来が治める浄土の一種、西方浄土)は西方にあり、1年の内で2度、昼と夜との長さが同じになる春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりである。昼夜・東西が平行になるお彼岸の時期には、「あの世」への門が開くといわれてきた。現在ではこのように仏教行事として説明される場合が多い。それがやがて、祖先供養の行事へと趣旨が変わって定着した。

しかし、彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されている。五来重は彼岸という言葉は、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉の「日の願い」が、「日願(ひがん)」として、仏教語の「彼岸」と後から結びついたものであるとする[12]。民間習俗と彼岸の名称とその時期とが結合して、仏教行事になり、歳時習俗として生活の中に大きな存在となった、と指摘する[13]

歴史

延暦25年(806年)、日本で初めて仏教行事としての彼岸会が行われた。『日本後紀』延暦25年(806年)2月条に、「毎年春分と秋分を中心とした前後7日間、「金剛般若波羅蜜多経」を崇道天皇(早良親王)のために転読させた」と怨念を鎮めるためであった。そして3月17日に朝廷の太政官から「五畿内七道諸国」の、国分寺の僧に春分・秋分を中心とする7日間に金剛般若波羅蜜経を読ましむ命令が出ていて、これを命じた太政官符では以後、恒例とし、これが後に彼岸会になった[14]文応元年(1260年)には亀山天皇が六斎日と春秋の彼岸に殺生を禁じた[16]

風習

供物

日本で彼岸に供え物[17][18]として作られる「ぼたもち[20]と「おはぎ」は同じもので、うるち米もち米を炊いて軽くついてまとめ、分厚く餡で包んだ[21]10cm弱の菓子として作られる[22]のが今は一般的である。各地で手作りされていた時は様々なぼた餅やおはぎがあった[23]。これらの名は、彼岸の頃に咲く牡丹(春)と(秋)に由来すると言われる[24]

時節

「1997-2010年暦データ」より春分・秋分(海上保安庁海洋情報部、2015年)
西暦 平成 閏年 春分 曜日 秋分 曜日
1996 8 3/20 (水) 9/23 (月)
1997 9 3/20 (木) 9/23 (火)
1998 10 3/21 (土) 9/23 (水)
1999 11 3/21 (日) 9/23 (木)
2000 12 3/20 (月) 9/23 (土)
2001 13 3/20 (火) 9/23 (日)
2002 14 3/21 (木) 9/23 (月)
2003 15 3/21 (金) 9/23 (火)
2004 16 3/20 (土) 9/23 (木)
2005 17 3/20 (日) 9/23 (金)
2006 18 3/21 (火) 9/23 (土)
2007 19 3/21 (水) 9/23 (日)
2008 20 3/20 (木) 9/23 (火)
2009 21 3/20 (金) 9/23 (水)
2010 22 3/21 (日) 9/23 (木)
表の中の日付は、全て日本時による日付[25][26]

気候

日本の気候を表す慣用句に「暑さ寒さも彼岸まで」があり、残寒残暑は彼岸のころまで続き[27][28]彼岸をすぎるやわらぐという[29][30][31]

季語

俳諧では「彼岸」は春の彼岸[32][33]を意味し[35][36][注釈 2]、「彼岸」「彼岸前」「彼岸過」「中日」は季語である。これに対し、秋の彼岸は「秋彼岸」[44][45][46]「秋の彼岸」[47]と言う。

季節

のお彼岸は春分の日(3月21日ごろ)を真ん中にした前後3日の1週間を指す[48]

の彼岸は秋分の日(9月23日ごろ)を中心に挟んだ1週間である[49]

その他

春分の日と秋分の日[50]が「およそ何日」と曖昧に決められていることには理由がある[51][52]。その前年の2月第1週の『官報』に国立天文台が[26]公式の日付を掲載する[53]

地球太陽の周りを1年間かけて公転しているが[54]、その時間は365日ちょうどではなく、正確には365日と6時間ほどである。このため、昼夜の長さが同じになる位置(これを春分点[55]秋分点という)を地球が通過する時期にズレが生まれる。そのため、4年に一度「うるう日(2月29日)」を挿入してこれを防いでいる[56][57][58]

脚注

注釈

  1. ^ 地方によっては彼岸の最初の日を「いりくち」、中日を「ちゅうにち」、最後の日を「はしりくち」と呼ぶ[3][4][5][6]
  2. ^ 富裕な農民層は江戸時代後期に俳諧結社を組んで俳諧をたしなみ、各地で故人を追善し供養する句集を残した。「深川六庵」の一つに数えられた「多少庵」は松尾芭蕉の流れをくみ、四世庵主の島村鬼吉(しまむらききつ)が天保8年に現在の埼玉県宮代町に移した[37][38]
    多少庵[39]の庵主が編んだ句集は綿屋文庫(天理大学附属天理図書館)が収蔵する[40]。『ふた木の春』(初代秋瓜)、『深川よとみ集』(四代鬼吉)[41]に加え、初代から歴代の庵主をしのんだ七代庵主の野口雪蓑(のぐちせっそう)の残した1900年頃の『玉兎集』(ぎょくとしゅう=(明治33年)前後)[42]近代の活動を記した1907年(明治40年)発行の『多少庵俳檀志』[43]がある。

出典

  1. ^ 法蔵館 1931, pp. 79–84, 「彼岸」
  2. ^ 広辞苑』「彼岸会」
  3. ^ a b 上尾市教育委員会 編『上尾の民俗 3』第43集、上尾市教育委員会〈上尾市文化財調査報告〉、1994年3月。doi:10.11501/12706934NDLJP:12706934。「(前略)彼岸には主としてチュウニチにボタモチを作り、仏壇の先祖様に供える。また、墓参りにはチュウニチとハシリクチに行くもので、ハシリクチには水と花、線香を持って、先祖様を墓地まで送る。また、親戚の間では、彼岸(中略)七日間に春の彼岸、九月末に秋の彼岸がある。彼岸の初日をイリクチ、中日をチュウニチ、最終日をハシリクチという。(後略)」 (国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 滑川村企画財政課滑川村史編さん室 編「ハ:はしりくち」『滑川村史調査報告書民俗資料 第4集』《滑川地方のことば》滑川村、1982年3月、61-62頁。doi:10.11501/9642566NDLJP:9642566/1/40  国立国会図書館デジタルコレクション
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  6. ^ 川島 津志子(故人) (2022年3月5日). 教育委員会教育部 青少年課: “野外「梅田の方言にはどんな言葉があるの?」”. warp.ndl.go.jp. 子育て・教育 > 青少年育成 > 青少年野外活動センター > 青少年野外活動センターQ&T. 桐生市. 2012年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月20日閲覧。 “は | ハシリクチ : 彼岸会の最終日” 2016年(平成28年)3月5日更新。川島津志子は「梅田の方言」を調べ「梅田カルタ」にまとめた。
  7. ^ 梅田無学『般若心経講義』藤井佐兵衛、大正12年、77-80, 394頁。doi:10.11501/971085NDLJP:971085 
    • 「3席 彼岸」77-80頁(コマ番号49-51)
    • 「12席 秘密之部」394頁(コマ番号208)
  8. ^ ひろ さちや「5 彼岸の原理としての耐え忍び」『「がんばらない」お稽古』PHP研究所、2013年。ISBN 9784569811345NCID BB12265546 
  9. ^ 日曜学校叢書刊行会 編「I 徳目を主としたるものによる例話」『児童説教』第7編、法蔵館〈日曜学校叢書〉、昭和6年、205-頁。doi:10.11501/1110806国立国会図書館書誌ID: I000000656249。「マイクロフィルム、デジタル図書、障害者向け資料あり」 インターネットで読める国立国会図書館
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  15. ^ 辻善之助 編『慈善救済史料』金港堂書籍、1932年、246-(コマ番号157)頁。doi:10.11501/1444682国立国会図書館書誌ID: 000000892957 
  16. ^ 『慈善救済史料』より抜粋[15]
    • 亀山天皇、文応元年(1260年)正月二十三日、幕府、諸国ニ令ジテ、六齋日及ビ春秋ノ彼岸ニ殺生スルコトヲ禁ズ(246頁-:コマ番号157)
    • 承応3年(1654年)『雍州府志8』古蹟門上愛宕郡非田寺(前略)以白布覆面、又自元日至十五著笠、面敵手唱祝語、倚門戸米銭、是号敵与次郎、又称鳥追、元民間出自追払田疇鳥之辞者也、又二月八日彼岸亦携米嚢入人家、請憐、其人同而称号依時異耳、大凡良賤家毎有吉凶各往其家、高声請米銭(後略)(372頁-:コマ番号231)
  17. ^ 筑波大学さんぽく研究会 編「(3)ぼたもち祭り」『信仰』 5巻、山北町教育委員会〈山北町の民俗〉、1989年3月、76-81頁。NDLJP:9540767 
  18. ^ 今朝ひらいた言葉 :「牡丹餅とお萩」”. 文化放送. ひらけ!大辞泉 (2014年3月21日). 2025年3月20日閲覧。 “=今日の放送を聴く:再生時間:01:50”
  19. ^ 1 餅 | 種類、牡丹餅 | 種類、善哉 | 種類、汁粉」『飮食部8』〈古事類苑〉、557頁https://jpsearch.go.jp/item/nij19-nijl_nijl_nijl_kojiruien_00051117。「国文学研究資料館所蔵
    • 和漢三才圖會』105 造釀、「索引(本文)」牡丹餅{萩花保太毛知(ぼたもち)、波岐乃波奈、} 按牡丹餅以うるち米糯米相襍炊柔飯、以雷盆略擂擣之、摸手爲圓餅、糝豆粉爲、或糝小豆泥爲紫色、所謂牡丹餅及萩花者以形色名之、今人隱名爲夜舟、言不知其著也、又名主之連歌、言雖不附用之、{擣與著訓同、擣與附訓同、}
    • 『秇苑日渉』9
    • 「1 飮食」『本朝世事談綺』、[索引(本文)]大佛餅 ぼた餅は、むかしははなはだ賞翫せし物なれども、今はいやしき餅にして、杉折提重には詰がたく、晴なる客へは出しがたし、牡丹のかたちに似たるより、牡丹餅と名付、又萩の花かい餅ともいふ、堂上方には今とても御賞翫あるよし也、
    • 「1 食類」『守貞漫稿』後集、[索引(本文)]餅 牡丹餅、世事談ニハ賤品トシテ折詰ニナラズト云ヘリ、今ハ却テ此精製アリテ折詰ニモスルコトアリ、名賤ク製美ナルヲ興トスル、是モ奢侈ノ一ツ也、又今江戸ニテ彼岸等ニハ、市民各互ニ是ヲ自製シテ、近隣音物トスル也、蓋是ハ凡製ノミ、
    • 『続百一錄』
    • 棚からぼたもちなどの慣用句を調べた資料:『江戸名物詩』初編
    • 「ぼたもち」の方言を調べた昔の百科事典:「4 衣食」『物類稱呼』、[索引(本文)]餻○中略 ぜんざいもち、京江戸共に云、上總にてじざいもち、出雲にてじんざいもちと云、{神在餅と書よし也}土佐にてじんざい煮といふ、土州にては小豆に餅を入て醬油にて煮、砂糖をかけて喰ふ、神在煮又善在煮などと稱すとなり、○中略
     
  20. ^ 餅の仲間の牡丹餅の作り方を述べた古典『和漢三才圖會』やや地方による作り方や食べ方を調べた昔の百科事典『物類稱呼』、挿絵入りの江戸時代の生活便利帳『守貞漫稿』、棚からぼたもちなどの慣用句を調べた『江戸名物詩』や生活が豊かになり昔のように進物にできなくなったと示す『本朝世事談綺』[19]などがある。
  21. ^ 西滸 ほか.「彼岸の團子玄猪萩餅の事(ひがんのだんご いのこ ぼたもち のこと)」『西洋風俗記』駸々堂、明治20-05、1(目次:コマ番号3), 35-36頁。doi:10.11501/767918国立国会図書館書誌ID: 000000429053 
  22. ^ 所沢市立所沢図書館 (2310110) (2018年3月15日). “質問:おはぎの作り方が載っている本はないか。おはぎの作り方が載っていなければ、ぼたもちの作り方でも良い。→ 回答:下記の資料に作り方の記載があります。”. レファレンス事例詳細. 2025年3月20日閲覧。 “以下、発行年順 > 執筆者、編者の順。
    • 『日本の「食」とくらし 2』竹内由紀子 監修(学研、2003年)
    • 坂本廣子『坂本廣子のつくろう!食べよう!行事食 3』(少年写真新聞社、2013年)
    • テレビせとうち『おばあちゃんの台所』プロジェクトチーム 編『おばあちゃんの台所』(イースト・プレス、2013年)
    管理番号:所沢吾妻-2019-10。2020年02月01日付で更新。
  23. ^ 柳田国男 著、国学院大学日本文化研究所 編『分類食物習俗語彙』角川書店、1974年、70-73、167頁。doi:10.11501/12170244国立国会図書館書誌ID: 000001215831 
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    • 第27節 時候と廿四氣節及び雜節、82頁-
    • 第28節 二十四氣七十二候の事、93頁-
    • 第29節 土用の事、94頁-
    • 第30節 冬至の事、97頁-
    • 第31節 八專の事及び十方暮の事、97頁-
    • 第32節 潮の滿干の事並に知死期の事、101頁-
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    • 「二十四季節ノ概况」44頁
    • 「寒中気象概况」44頁
    • 「春季彼岸ノ気象概况」45頁
    • 「麦作期間中ノ気候」48頁
    • 「稲作期間中ノ気候」50頁
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  44. ^ 吉水融我「第60節 春秋彼岸会」『浄土宗便覧』(マイクロフィルム、デジタル図書) 後、仏教公論社、明治26年、55頁。doi:10.11501/821283国立国会図書館書誌ID: 821283 障害者向け資料あり
  45. ^ 本派本願寺学務部 編「9月第4日曜 秋彼岸」『日曜学校教案』(マイクロフィルム、デジタル図書)神根悊生 編述、大正11年、187-頁。doi:10.11501/940549国立国会図書館書誌ID: 000000557708 図書障害者向け資料あり
  46. ^ 安田豊三郎『米市高下秘密案内』安田豊三郎、明治23-07。doi:10.11501/803847国立国会図書館書誌ID: 000000453047 「第14節 春彼岸之事」、「第20節 秋彼岸之事」
  47. ^ 松岡虎生「秋の彼岸のころ」『旋花集 : 歌集』(マイクロ) 第1編、美穂社〈美穂叢書〉、昭和3年、47頁。「デジタル図書、障害者向け資料あり」 
  48. ^ 村上 1992, pp. 104-, 「45 お彼岸と春分」
  49. ^ 村上正名「23 お彼岸と秋の七草」『ふるさとの歴史 : 備南の民俗・民話』東洋書院、1992年12月、60-頁。 ISBN 4-88594-197-0国立国会図書館書誌ID: 029131840 
  50. ^ 内外教育資料調査会 1936, p. 2, 213-228, コマ番号7,116-124
  51. ^ 内外教育資料調査会 編『尋常小学現代理科模範教材』南光社、昭和11年https://dl.ndl.go.jp/pid/14626562025年3月20日閲覧 . 国立国会図書館デジタルコレクション
    • 目次「春分と秋分」2頁(コマ番号7)
    • 「第23 春分と秋分」213-228頁(コマ番号116-124)
  52. ^ 海洋情報部海洋調査課海洋防災調査室: “天文と暦【更新予定はありません】春分・秋分春分・秋分”. warp.ndl.go.jp. 1996 - 2010年の春分・秋分の日付. 海上保安庁. 2015年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月20日閲覧。「天文・測地情報 & 水路観測所のページ」
  53. ^ 農商務省「本支場及道府縣[農]事試驗場(秋分)」『官報』第7287号、1907年10月11日。  農商務省「本支場及道府縣[農]事試驗場(秋分)」『官報』第7288号、1907年10月12日。  農商務省「夏作景況續報秋分」『官報』第359号、1913年10月8日。  農商務省「夏作景況續報秋分」『官報』第659号、1914年10月10日。  農商務省「夏作景況續報秋分(九月二十四日)」『<官報』第956号、1915年10月8日。  農商務省「夏作景況續報秋分(九月二十四日)」『官報』第2163号、1919年10月20日。 
  54. ^ 内外教育資料調査会 1936, p. 214, コマ番号117
  55. ^ 二間瀬敏史「春分点」『宇宙用語図鑑』マガジンハウス、2017年11月。 ISBN 978-4-8387-2973-9国立国会図書館書誌ID: 028582907 
  56. ^ 「JGA News--2000年問題で「うるう日」もトラブル発生せず」『日本ガス協会誌』第53巻第4号、日本ガス協会、東京、2000年4月、49-51頁、doi:10.11501/3315712ISSN 0029-0211国立国会図書館書誌ID: 000000036515-d3315712 
  57. ^ 「うるう日」『ちびまる子ちゃんの春夏秋冬教室 : 季節のことばと行事を楽しむ』さくらももこ キャラクター原作、集英社〈満点ゲットシリーズ〉、2010年3月。 ISBN 978-4-08-314049-5国立国会図書館書誌ID: 000010832325 
  58. ^ 火田 博文『本当は怖い日本のしきたり』(オーディオブック)パンローリング (発売)、[2019]。 ISBN 978-4-7759-8631-8OCLC 1108314699国立国会図書館書誌ID: 029629427。「ホルダー入(19cm)、収録時間:約415分」 

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彼岸(ひがん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 14:00 UTC 版)

あまつき」の記事における「彼岸(ひがん)」の解説

時達のいた世界ヴァーチャル発展した現代近未来である。銀朱夜行との会話から着想を得、この世界のことを「遥か彼方にある岸辺」、“彼岸”と呼び始めた

※この「彼岸(ひがん)」の解説は、「あまつき」の解説の一部です。
「彼岸(ひがん)」を含む「あまつき」の記事については、「あまつき」の概要を参照ください。

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彼岸

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 04:58 UTC 版)

名詞

ひがん

  1. 向こう岸対岸
  2. 仏教用語煩悩の河を越えて悟りに至ることから)悟り境地
  3. 語義2の俗解、この時、現世隔てる河は三途の川とされる死後世界
  4. 彼岸会の略。春分秋分の日を中日とした、前後7日間のこと。またその間に行う仏事のこと。お彼岸とも。

語源

語義2

関連語

名詞

(ひがん)

  1. 彼岸悟り境地
  2. 彼岸彼岸会

「彼岸」の例文・使い方・用例・文例

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