見立てとは?

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み たて [0] 【見立て】

見てよしあし決めること。また、見て物を選定すること。 「洋服の-をしてもらう」
医者の)診断。 「医者の-が違う」
趣向思いつき考え。 「 -のおもしろさを競う
和歌俳諧などで、ある物を別のものと仮にみなして表現すること。なぞらえること。
見送ること。見送り。 「宿弥太郎御-門送りして立ち帰り浄瑠璃菅原
(「みだて」とも)見た感じ見た目。 「ミダテノヨイ物/日葡
「見立て」に似た言葉


見立て

読み方:みたて

タ行下一段活用動詞見立てる」の連用形、あるいは連用形名詞したもの

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見立て

読み方:みたて

タ行下二段活用動詞見立つ」の連用形、あるいは連用形名詞したもの
見立つ」の口語形としては、タ行下一段活用動詞見立てる」が対応する。

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見立て

★1.目の前にある物を、それと形状類似した別の物と見なす

仮名手本忠臣蔵7段目「一力茶屋大星由良之助と斧九太夫酒宴の場で、何か面白いことをしようというので、仲居九太夫の頭を箸ではさみ、彼の顔を梅干しに見立てて遊ぶ。

義経記巻1「牛若貴船詣での事」 牛若毎夜貴船明神参詣し、四方草木平家一門に見立て、2本の大木を「清盛」「重盛」と名づけて太刀で斬った。また毬打の玉のようなものを2つ、木のにかけ、清盛・重盛の首に見立てて晒した。

ドン・キホーテセルバンテス) ドン・キホ-テは、近隣百姓娘アルドンサ・ロレンソを自分の「思い姫」に見立て、勝手にドゥルシネア姫と名づける

長屋の花見落語) 貧乏長屋連中が、大根かまぼこたくあん玉子焼き番茶を酒に見立てて、花見をする。1人が「大家さん、近々長屋良いことがありますぜ」と言う。「どうしてだ?」「湯飲み中にが立ってます」。

瘋癲老人日記谷崎潤一郎77歳の卯木督助は、息子の嫁颯子(さつこ)の足裏拓本取り、その形を石に刻もうと計画する。彼はこれを、仏の足跡を刻んだ仏足石に見立て、自分墓石とし、その下に骨を埋めてもらいたいと願う〔*→〔足〕6aの『富美子(ふみこ)の足』が原型〕。

『紅(べに)皿・欠(かけ)皿』昔話紅皿・欠皿姉妹がいた。母は継子紅皿憎み実子の欠皿をかわいがって、「欠皿を殿様の嫁にしたい」と願う。盆の上に皿を乗せ、塩を盛って松葉を1本さしたもの見て、欠皿は「盆の上に皿を乗せ、皿の上に塩を乗せ、塩の上をさして、おおつっかい棒あぶない」と言う紅皿は、盛り塩雪の山に見立て、「盆皿や皿ちゅう山に雪降りを根として育つかな」と歌を詠む殿様は、紅皿を嫁にした(静岡県浜松市)。

檸檬梶井基次郎) 「私」は八百屋檸檬を1個買い、幸福な気分になったが、丸善へ入るとたちまち憂鬱になった。「私」は美術書から画集を何冊も引き出し積み重ね、上に檸檬を置いた。その檸檬爆弾に見立て、「10分後にはこれが爆発するのだ」と想像して、「私」は丸善を出た。

高額紙幣を破るわけにはいかないので、煎餅紙幣に見立てて破る→〔金〕9bの『百万円煎餅』(三島由紀夫)。

木の葉を金に見立てる→〔〕8の『まめだ』(落語)。

禿げ頭を、蛍の光見立てる→〔〕5の『サザエさん』(長谷川町子)。

睾丸を卵に見立てる→〔卵〕6の『セレンディッポの三人の王子』1章。

★2.育ち良いために、日用卑俗物品を、風雅飾り物に見立ててしまう。

雛鍔(ひなつば)落語大名屋敷の8歳の若様が1文銭を拾って、「雛人形の刀の鍔か?」と家来に問う。植木屋がこれを見て感心し、帰宅して自分の8歳の息子語り聞かせる。そこへ町内隠居訪れたので、息子往来で拾った1文銭示し、「お雛様の刀の鍔かなあ?」と若様真似をする。隠居は「銭を知らぬとは、育ち良い子だ」とほめる。息子は「これで焼き芋を買う」と言う

の文反故井原西鶴)巻2-3「京にも思ふやうなる事なし」 仙台から京に上った九兵次は、公家屋敷奉公していた女を妻とした。彼女は世事にうとく、摺鉢うつぶせにしてあるのを、富士山の姿を写し焼き物かと思って、眺めていた。

★3.無間(むげん)の鐘(*→〔鐘〕5)に見立てた、泥の鐘や石の鉢。

鏡と鐘小泉八雲怪談』) ある百姓が、庭の泥で無間の鐘したもの作り、それを叩き壊して、富を得ることを祈る。すると庭前土中から白衣の女現れをした甕を与える。百姓大喜びで、妻とともに甕の蓋こじ開ける。甕は、ふちまでいっぱいに・・・・いや、いけない。何がいっぱいまっていたかは、「私(小泉八雲)」も口に出しかねる。

ひらかな盛衰記4段目「神崎揚屋梶原源太景季の恋人千鳥は、親から勘当された景季に苦労させぬよう、自ら神崎遊郭に身を沈め、「梅ヶ枝」と名乗る梅ヶ枝は景季のために3百両の金を得ようと、地獄落ち覚悟で、石の手鉢を無間の鐘(*→〔交換〕2の無間の鐘伝説)に見立てて、で打つ。すると2階から、3百両小判降ってくる。それは景季の母延寿が、若い2人助けるためにしたことだった。

★4a.人間の一生嬰児期・成年期老年期)を、一日(朝・昼・晩)に見立てる

ギリシア神話アポロドロス)第3巻第5章 スフィンクスが、「1つの声を有しながら、朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足になるものは何か?」という謎を出した。オイディプスは「それは人間である」と解いた。人間は、赤ん坊の時は四つん這い成人して2足歩行老年になるとを第3の足として加えのである

*「はじめは足がなく、やがて2本足、最後は4本足」という謎もある→〔夫〕1cの『脳味噌ちょっぴり』(イギリス昔話)。

★4b.仏陀自分現世での一生を、月の満ち欠けに見立てた。

大般涅槃経40巻本)「如来性品」 仏陀は言われた。「私の誕生した時は、月の満ち始めに喩えられる。生まれてすぐ7歩あるいたのは二日月成長して学校へ行ったのは三日月出家したのは8日目の半月知恵得て生類悪魔教化したのは15日目の満月涅槃に入るのは月が欠けていく姿だ。しかし月そのもの満ち欠けもせず、いつも満月である。私もまた常住不変だ」。

★5.人間の一生四季見立てると、小春(=晩秋から初冬)は何歳ぐらいにあたるか?

小春国木田独歩11月某日老熟自認する「自分」は、画家目指す小山青年と、散歩した。小山青年は、「人の一生四季にたとえると、春を私のような時として小春は幾歳ぐらいでしょう」と聞いた。「自分」は「僕のようなのが小春さ。今に冬が来るだろう」と答え哀情感じた。小山は「冬が過ぎれば、また春になりますからね」と笑った〔*この時、独歩29歳。小山モデル落葉21歳〕。

逆さま死体を、人の名前に見立てる→〔逆さまの世界〕4の『犬神家の一族』(横溝正史)。

西洋女性の肌の白さを、月光を浴びた白狐に見立てた作品→〔温泉〕5の『白狐の湯』(谷崎潤一郎)。

南十字星を、墓標十字架見立てる→〔十字架〕8。

*イザナキ・イザナミが国産みをする時の天の御柱」は、実際とも、木をに見立てたとも、両様解釈できる→〔周回〕1の『古事記上巻


見立て

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 05:06 UTC 版)

見立て(みたて)とは、


  1. ^ a b c d e f g 広辞苑 第五版 p.2559
  2. ^ 「『見立て』は異なる次元の感覚の巧みな組み合わせにつながって日本文化の奥行きを深めました」「豊かな想像力が思い思いの創意工夫につながりました。その表れの一つが職人の手仕事だと私は思っています」と生まれ育った深川とフランスの職人の調査を比較して述べている(「人類の 未来のために」朝日新聞2015年1月4日)。
  3. ^ 「見立て」は大和言葉であり、「診断」はそれに相当する漢語である。ただし現代では「診断」のほうがそれなりの定義・用法で比較的かっちりした定義・用法のもとで用いられているので、氏原寛, 成田善弘などは、「見立て」という用語のほうを、より直観的な見方や見通しなども含めた、より自由な用語として用いて、現代流の医学用語「診断」で指す行為に加えて、そうした「見立て」も用いることの有用性・重要性などを説いている(出典:氏原寛, 成田善弘『診断と見立て: 心理アセスメント』培風館, 2000)
  4. ^ Ito, Nobuhiro (伊藤信博) (November 19, 2008). “「果蔬涅槃図」と描かれた野菜・果物について” (pdf). 言語文化論集 30 (1). http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/proj/genbunronshu/30-1/itoh.pdf 2012年5月閲覧。. 


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