戯作とは?

ぎ‐さく【戯作】

《「きさく」とも》「げさく(戯作)」に同じ。

八文字屋草紙、其磧(きせき)自笑の—多かる中に」〈浮・妾形気・序〉


げ‐さく【戯作】

《「けさく」とも》

戯れ詩文作ること。また、その作品

江戸後期通俗小説類の総称洒落本滑稽本黄表紙合巻(ごうかん)・読本(よみほん)・人情本など。伝統的格式の高い和漢文学に対していう。

[補説] 2については、宝暦明和(1751〜1772)ごろは漢音で「キサク」「ギサク」と読まれていたが、しだいに呉音の「ケサク」「ゲサク」も用いられるようになり、文化・文政(1804〜1830)ごろには呉音読み一般化したとされる。


ぎ‐さく【戯作】

〔名〕 (「きさく」とも)

戯れ、またはなぐさみ詩文作ること。また、その作品。〔杜甫詩題

娯楽を主とした江戸後期通俗小説。特に、宝暦明和(一七五一‐七二)頃の、知識人の手になる談義本初期読本などをさす。また、そのような小説作ること。のち、「げさく」と読まれて、広く近世後期通俗小説の称となる。→げさく。

読本繁野話(1766)序「国字小説数十種を戯作(ギサク)して茶話(ちゃわ)に代ゆ

[補注]明和安永(一七六四‐八一)頃は、漢音で「キ(ギ)サク」と読まれているが、文化・文政一八四‐三〇)頃には、呉音の「ケ(ゲ)サク」が一般化したと思われる


げ‐さく【戯作】

〔名〕 (「けさく」とも)

戯れ詩文作ること。また、その作品。→ぎさく。

活所遺稿(1666)三「孟夏武江二三杜鵑盖述思如此」〔杜甫詩題

娯楽を主とした近世後期通俗小説類。また、それをつくること。もと、宝暦明和(一七五一‐七二)の頃、知識人が作った通俗文学の称に始まるが、その後広く近世後期小説全般をもさす。すなわち、狭義には、黄表紙洒落本談義本前期読本などをさし、広義には、それらに合巻滑稽本人情本後期読本咄本などを加え近世後期小説をいう。→ぎさく。〔浄瑠璃神霊矢口渡(1770)〕

人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「世の流行書肆の米箱をうるをす事、是将に小説家の戯作(ケサク)の種蒔(よろづ)よしによれり」

[語誌](1)一般名としての「戯作」は、特に宝暦明和(一七五一‐七一)の頃の知識人が本来の文業とはいえ卑俗文章詩文綴る時に用い遁辞であったが、一方で当世風の、「おかしみ」を主とする娯楽小説一つジャンルとして確立流行ていった
(2)寛政の改革(一七八七‐九三)以前の戯作は主に知識人の手になり「うがち」や「化し」の発想を「見立て」によって展開させたが、それは知識人たちの仲間内洗練され成熟ていったため、ある種高踏をもっていた。改革以後になると町人下級武士らがこれを担うようになり、専業作者登場し、読者層拡大するなど、より大衆化した。
(3)②は古くは、漢音で「キ(ギ)サク」と読まれているが、次第呉音の「ケ(ゲ)サク」の読み一般化し、文政も末になると「ゲサク」と読まれることが多くなる。


戯作

読み方:ギサクgisaku

戯れにつくること


戯作

読み方:ゲサクgesaku

近世中期以降風俗世相人情を描いた俗文学。


戯作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 04:01 UTC 版)

戯作(げさく、ぎさく、けさく、きさく)とは、近世後期、18世紀後半頃から江戸で興った通俗小説などの読み物の総称。戯れに書かれたものの意。明治初期まで書かれた。戯作の著者を戯作者という。




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