ぶつるいしょうこ【物類称呼】
物類称呼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 14:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『物類称呼』(ぶつるいしょうこ)は、俳諧師の越谷吾山によって編纂された、江戸時代の方言辞典。安永4年(1775年)刊。
約550項目を意味によって7部門に分け、日本全国の方言約4000語が集められている。
概要
『物類称呼』は全5巻から構成され、巻1(天地・人倫)、巻2(動物)、巻3(生植または草木)、巻4(器用・衣食)、巻5(言語)のように分けられている。最後の巻5は物の名だけではなく、形容詞・副詞・動詞その他の表現を集めている。簡単な考証が加えられている場合もある。
項目名を当時の標準語で示した後に、各地で何と呼ぶかを記している。『物類称呼』の特徴は集められた方言語彙が日本全国に及ぶことで、江戸・明治・大正を通じて唯一の全国方言辞典だった[1]。また、その分布は第二次世界大戦後の『日本言語地図』の調査結果と大局的には一致する[2]。
脚注
参考文献
外部リンク
- 『物類称呼データベース』 国立国語研究所 。
- 吉澤義則『校本物類称呼 諸国方言索引』立命館出版部、1933年。(本文篇 五十音索引 地名別索引)
- 『物類称呼』、1775年。(国立国会図書館デジタルコレクション)
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