はぎ【▽接ぎ】
はぎ【×脛】
はぎ【×萩/芽=子】
読み方:はぎ
1 マメ科ハギ属の落葉低木の総称。山野に生え、葉は3枚の小葉からなる複葉。秋、蝶形の花を総状につけ、ふつう紅紫色。ミヤギノハギ・マルバハギなどがあり、特にヤマハギをさす。古くから庭園に植えられ、秋の七草の一。歌に鹿や雁と取り合わせて詠まれ、異称も多く、鹿鳴草(しかなくさ)・鹿の花妻・風聞草(かぜききぐさ)・月見草・庭見草などがある。胡枝花。からはぎ。《季 秋》「一つ家に遊女も寝たり—と月/芭蕉」
はぎ【萩】
波岐
波疑
波義
芳宜
芽
芽子
萩
萩
ハギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 09:02 UTC 版)
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ハギ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤマハギ (Lespedeza bicolor)
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハギ(萩) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Bush clover, Japanese clover | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
亜属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハギ(萩、胡枝花 Lespedeza)は、マメ科ハギ属の総称。落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。
名称
「萩」は本来はヨモギ類(あるいは特定の種を挙げる資料もある)の意味で、「はぎ」は国訓である。牧野富太郎によるとこれは「艸+秋」という会意による国字であり、ヨモギ類の意味の「萩」とは同形ではあるが別字という[1]。
「芽子」「生芽」とも字を当てる。
分布
東アジア、南アジア、北米東部、オーストラリアの、温帯・亜熱帯。
特徴
数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。
背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はややしだれる。
葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。
荒れ地に生えるパイオニア植物で、放牧地や山火事跡などに一面に生えることがある。
分類
範囲
ハギ属は当初、Maximowicz (1873) により、現在のハギ属・ハナハギ属 Campylotropis ・ヤハズソウ属 Kummerowia にわたる範囲に定義された。
現在それらは3属に分けられ、それらをまとめる分類群としてハギ亜連 Lespedezinae がある。
亜属・節
ハギ属は、北米のハギ亜属 subgenus Lespedeza と、アジアのヤマハギ亜属 subgenus Macrolespedeza に分かれる[2]。芽生えの第1節の葉が、ハギ亜属では互生、ヤマハギ亜属では対生する[2]。従来は、アジア・北米のハギ亜属とアジアのヤマハギ亜属に分けられていたが、この分類は系統を反映していない[2]
2亜属は、それぞれ2節ずつ、計4節に分かれる[2]。それらには計44種(および43雑種)が含まれる[2]。
- ハギ属 Lespedeza
- ハギ亜属 subgenus Lespedeza - 北米。11種。
- ハギ節 section Lespedeza - 7種。
- section Lespedezariae Torr. & A. Gray - 4種。
- ヤマハギ亜属 subgenus Macrolespedeza (Maxim.)H. Ohashi - アジアの系統。33種。
- ヤマハギ節 section Macrolespedeza Maxim. - 9種。
- シベリアメドハギ節 section Junceae (Maxim.) H. Ohashi & T. Nemoto - 24種。
- ハギ亜属 subgenus Lespedeza - 北米。11種。
種
代表的なものをあげる。
- Lespedeza angustifolia
- ヤマハギ Lespedeza bicolor
- キハギ Lespedeza buergeri
- Lespedeza capitata
- メドハギ Lespedeza cuneata
- マルバハギ Lespedeza cyrtobotrya
- オオバメドハギ Lespedeza davurica = Lespedeza daurica
- ビッチュウヤマハギ Lespedeza formosa
- Lespedeza frutescens
- Lespedeza hirta
- サガミメドハギ Lespedeza hisauchii
- ツクシハギ Lespedeza homoloba
- カラメドハギ Lespedeza inschanica
- シラハギ Lespedeza japonica
- シベリアメドハギ Lespedeza juncea
- Lespedeza leptostachya
- リュウキュウハギ Lespedeza Liukiuensis}
- Lespedeza maximowiczii
- クロバナキハギ Lespedeza malanantha
- ケハギ Lespedeza patens
- Lespedeza pilosa
- Lespedeza potaninii
- Lespedeza procumbens
- Lespedeza repens
- Lespedeza stuevei
- Lespedeza texana
- ミヤギノハギ Lespedeza thunbergii
- Lespedeza violacea
- Lespedeza virgata
- Lespedeza virginica
※ このほか、マメ科植物で、ハギの名を持ったものにはメドハギ・ヤブハギ・ヌスビトハギ・ネコハギなど多くのものがある。他に、ヒメハギはマメ科ではなく、ヒメハギ科に属するが、花の外見がややマメ科に似る。
主な雑種
- Lespedeza × acuticarpa
- Lespedeza × brittonii
- Lespedeza × divaricata
- Lespedeza × intermixta
- Lespedeza × longifolia
- Lespedeza × manniana
- Lespedeza × neglecta
- Lespedeza × nuttallii
- Lespedeza × oblongifolia
- Lespedeza × simulata
利用
緑化資材
ハギは、マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで、痩せた土地でも良く育つ特性がある。この特徴を買われ、古く[いつ?]から道路斜面、治山、砂防など現場で緑化資材として活用されている。現在では、ヤマハギ、メドハギの種子が、斜面緑化のための吹付資材として用いられている。
飼料
日本では戦後まもなくまでは、家畜の冬季の飼料として、萩の葉が利用された。秋に山から枝ごと刈ってきて、乾燥させて葉だけを取り、干し草などに混ぜ込んで与えていた。
文化
和歌
古くから日本人に親しまれ、『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。秋萩[3]と牡鹿のペアの歌が多い。
民俗
- 中秋の名月に萩・
薄 ()を月見団子と共に月に供える風習がある。萩も薄 ()も、昔の日本では山野に自生する身近な植物であった。 - 花札では7月の絵柄として、「萩に猪」、「萩に短冊」、カス2枚が描かれる。
文芸
音楽
-
白萩
-
紅萩
シンボリズム
都道府県の花
- 宮城県(ミヤギノハギ)
市区町村の花
- 北海道 - 岩内町、別海町
- 青森県 - 大鰐町
- 宮城県 - 仙台市(歌舞伎の「伽羅先代萩」に因んで名付けられたセンダイハギという品種がある)
- 山形県 - 長井市
- 埼玉県 - 日高市
- 茨城県 - 水戸市、高萩市
- 東京都 - 目黒区、武蔵野市
- 福井県 - 敦賀市
- 京都府 - 福知山市
その他
出典
外部リンク
- ハギ(萩)とは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)
ハギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/05 23:17 UTC 版)
泥の民。地獄に堕ちてきたヒルコを保護した。戦士でありながら戦いに怯える自身と向き合い、真に強くなりたいとの想いから、ヒルコと行動を共にする。
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「ハギ」を含む「暁星記」の記事については、「暁星記」の概要を参照ください。
「ハギ」の例文・使い方・用例・文例
- エジンバラを訪れたときに、ハギスを食べてみた。
- クローバーとヒメハギは牧草である.
- 連邦政府はさらに強くさらに決意の固い元労働組合主義者である強力な後任の開拓者ゴッドフリィ・ハギンズ卿を配置した
- カワハギ
- クロハギ
- モンガラカワハギ類
- モンガラカワハギ科の標準属
- モンガラカワハギ
- フグ目カワハギ科の標準属
- 数種の鮮やかな色の熱帯性カワハギの総称
- シナガワハギ
- ミソハギ
- ミソハギ属の多数の草本と亜低木の総称
- 奇数羽状の葉および紫色の穂状の花を持っているイタチハギ属の植物のどれか
- ムラサキセンダイハギ属のいくつかの植物の総称
- 青い花の総状花序を持つ米国東部のムラサキセンダイハギ
- 通常ヌスビトハギ属に含まれる植物に対していくつかの分類で使われる
- ヌスビトハギ
- 三葉の葉と、黄色または紫色の総状花序の花をつける、センダイハギ属の様々な植物
- ヒメハギ科の標準属:ヒメハギ
ハギと同じ種類の言葉
- >> 「ハギ」を含む用語の索引
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