花の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:15 UTC 版)
ショウガ科一般に共通する部分も多いが、花の構造はとても特殊である。見た目で言うと、まず基部に筒状の萼があり、その中から雄蘂と雌しべが束になったものがラン科の蕊柱のように伸び、その背面側に細い花弁、下面側に大きな唇弁、その背後に小さな花弁が2枚ある。このうち萼片は先端で小さく3つに裂ける。花弁についてはこれは筒状になった花弁が先端から裂けたものである。花弁の筒状部は萼片より短い。唇弁と見えるのは実は雄蘂である。稔性を失ったいわゆる仮雄蘂で、本来は内外3本ずつの計6本存在したもので、このうち外の3本は1本が完全に退化し、残りの2本が互いに癒合して幅広く発達し、これが唇弁となっている。その先端は普通は2つに裂ける。内側の雄蘂3本は、その内の2本は稔性を失って退化し、最後に残った1本の雄蘂の基部に小さな付属体の形で残るか、あるいは消失する。ラン科の蕊柱のように見えるものは唯一の稔性のある雄蘂で、先端に葯がある。その柄に当たる花糸は扁平で幅広くなっている。雌しべの花柱はその下側に沿って伸び、葯の部分でその中心に挟まるようになってその先端から柱頭を出す。なお、このほかに花序の苞があるが、これは膜質で直ぐに脱落する。
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花の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:21 UTC 版)
ショウガ科の植物の花は、かなり独特の姿をしている(左の花式図を参照)。雄蘂と雌蘂が癒合して一つになっていること、それを受けるような唇型の花弁があることなどは少々ラン科の花にも似ている。しかし、構造的には全く異なるものである。 花には6枚の花被があり、外花被3枚、内花被3枚からなる。ラン科の花では、これを数えるのは難しくないが、ショウガ科の場合、普通には数えることはできない。まず外花被はそれぞれが癒合して筒状になっている。これが花の基部にある。内花被3枚は、基部は癒合して、先端は3つに分かれて花の上と左右下側に出る。ちょうどランの花の外花被のような配置である。残るのは唇形の花弁であるが、実はこれは花弁ではなく、雄蘂が花弁の形になったもの。 雄蘂は2列6個あるが外列3個のうち1個は消失、後の2個は唇弁の脇に付属片として残るのみ。内側3個のうち、下側2個は先述の通り唇弁になり、1個だけが機能をもつ雄蘂となる。この雄蘂は雌蘂と融合して一つになって唇弁の上に出て、先端に柱頭、その根元側下面に葯がつく。なお、花粉はラン科のように花粉塊にはならない。
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花の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 23:48 UTC 版)
花穂は白い綿毛に包まれるが、この綿毛は小穂の基部から生じるものである。小穂は花序の主軸から伸びる短い柄の上に、2個ずつつく。長い柄のものと、短い柄のものとが対になっていて、それらが互いに寄り沿うようになっている。 小穂は長さが4ミリメートルほど、細い披針形をしている。小花は1個だけで、これは本来は2個であったものと考えられるが、第1小花はなく、その鱗片もかなり退化している。柱頭は細長く、紫に染まっていて、綿毛の間から伸び出すのでよく目立つ。
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