小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 15:36 UTC 版)
小穂(しょうすい)とは、イネ科やカヤツリグサ科における花を含む構造のことである。通常は複数の花を含み、鱗片状の構造が折り重なったものである。本来は花序に由来する構造だが、この類ではこれが花序を構成する単位となっている。
- ^ ブリッグス(1997),p.40-43
- ^ この章は長田(1984)p,187-197
- ^ 長田(1993),p.33および星野他(2012),p.19
- ^ 星野他(2012),p.17
- ^ 勝山(2005),p.10
- ^ 木場他(2011)p.7
- ^ 佐竹他(1982)p.85
- ^ 佐竹他(1982)p.145
- ^ 長田(1993),p.28-29
- ^ 佐竹他(1982),p.85
- ^ 木場他(2011),p.4
- ^ この章は主として長田(1984)p,197-201
- ^ 谷城(2007),p.30
- ^ 初島(1975)p.746
- ^ 小山(1997),p.233
- ^ 以下、主として長田(1993),p.20-23
- ^ この用語は大井次三郎の日本植物誌に基づき、佐竹他(1982)や木場他(2011)もこれに従っている。
- ^ 牧野はこれを外(字が出ません)、文部省では外花穎
- ^ 牧野はこれを外(字が出ません)、文部省では内花穎
- ^ 牧野はこれを外穎、文部省では第一穎
- ^ 牧野はこれを内穎、文部省では第二穎
- ^ 木場他(2011)p.5
- ^ 長田(1984),p.190
- ^ 以下、長田(1993)p.23-26から大井の説
- ^ 小山(1997),p.258
小穂(しょうすい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 07:33 UTC 版)
イネ科、カヤツリグサ科の場合、総状花序が極端に短縮し、鱗片が重なり合ったような構造を作る。これを小穂と呼ぶ。これらの植物では、小穂が花序の構成単位と見なされる。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 06:24 UTC 版)
花は小さく、多数が集まって鱗片に覆われた小穂を形成する。小穂は花茎上に単生するか、多数が集まって花序をなす。花序の基部には方があり、これがよく発達するものもある。多数がよく発達すれば、傘のような姿になる。苞葉が一枚よく発達し、茎の延長のようになると、まるで茎の途中に花序が横向きに出ているように見える。その姿はイグサに似ている。 小穂には多数の花を含むものが多いが、ごく少数の花だけを備えるもの、中には有効な花を1つだけ含むものもある。花が螺旋状に並べば、小穂は円柱状や楕円形、球形などになり、外見は松笠などに似る。花が左右1列に並べば、小穂は扁平になり、横から見れば鱗片は2列に並ぶ。これを瓦列性という。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:30 UTC 版)
この種の小穂は外見的にはさほど変わらない二つの小花を含むが、下のものが雄性なので、種子を作るのは上にある第2小花のみである。 全形は披針形で外面はほぼ全体が包穎に包まれる。包穎は紙質で、第一包穎は小穂よりわずかに短く、その基部は幅広くて小穂の周りを囲み、太い脈が三本ある。第二包穎は小穂と同じ長さで脈は5から7ある。 第1小花は雄性で、護穎は紙質で5脈、内穎は膜質で透明、これらの間におしべ3つが入る。第2小花は両性、その基部には毛が生える。護穎は膜質で半透明、細い脈が5つある。先端は時に短い芒状となる。内穎は護衛とほぼ同じ長さで、2つの竜骨がある。葯は暗紫色で、長さ約2mm。果実が熟すと小穂全体として脱落する。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:44 UTC 版)
小穂は、軸の回りに花と鱗片が螺旋状に配列したものである。短ければ球形に、長ければ棒状、あるいはひも状になる。花茎には普通は複数の小穂がつくので、その先端のものを頂小穂(ちょうしょうすい)、それより下から横に出るものを側小穂(そくしょうすい)という。 雄花と雌花はそれぞれまとまって着く。それぞれが独立した小穂となるものが多い。一番多いのは雄花からなる雄小穂と雌花からなる雌小穂が別々にあるもので、花茎の先端に一個の雄小穂が、その下方に数個の雌小穂がつく型が普通である。雄小穂を複数持つものもあるが、種類は少ない。 一つの小穂に両方の花が着くものもある。先端に雄花が並び、基部側に雌花が並ぶ場合を雄雌性(ゆうしせい)、逆に基部に雄花が着くものを雌雄性(しゆうせい)という。 その他、例は少ないが雌雄別株のものもある。 このような小穂の配置は重要な分類上の特徴となる。ほかに、小穂の形や、雌花の鱗片、果包や果実の特徴が重視されるので、同定は果実が熟したものでなければできない場合がある。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 15:35 UTC 版)
この種の小穂は、奇妙な形に見える。側面からは軍配型っぽい円形に見え、その両側がやや膨らんでいる。そのような小穂がほとんど柄がなくて軸につき、密着して並んでいる。 この、膨らんだ形のものは第一・第二包穎で、この二つが大きく膨らんで、その内側に残りの部分を包み込んだものである。その内側には、一個か、まれに二個の花のみが含まれる。それぞれの花は護穎と内穎に包まれており、細長い楕円形をしている。したがって、小穂の中身はほとんど空っぽである。これが何を意味するのかはよくわからない。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:42 UTC 版)
この類の小穂は比較的単純で、二列に並んだほぼ同じ形の小花が数個並び、基部の一対の包穎、小花ごとの護穎はいずれもよく似ているから、単に同じような鱗片が重なっているように見える。実際には第一包穎が一回り小さく、葉脈の数も少ない(第一包穎は3-5、第二包穎は7-9、護穎は約10)。内穎は外から見えないが他の穎の半分ほど。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:42 UTC 版)
この種の小穂は比較的簡単な構造で、左右から扁平な小穂に4-7個の小花が並んでいる。第一包穎は小さくて1mmかそれ以下、主脈だけがあって先はとがる。第二包穎は1.2-1.5mmと一回り大きく、主脈の他に小さな二脈がある。護穎は第二包穎と同じくらいの大きさだが幅が広く、先端は丸い。内穎は護穎に似てやや小さい。
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小穂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 10:01 UTC 版)
メヒシバの小穂は軸の下面に二列に同じものが並んでいるように見えるが、実際にはこれを指で分けて見ると、柄の先についているものと、そうでないものがあるのが分かる。小穂そのものは同じ形である。 小穂は披針形で、やや扁平になっている。鱗片は木の葉のような平らなものが積み重ねられているような配置で、このようなものを腹背に扁平という。一番軸側の鱗片(第二穎)は一回りが小さく、他の穎はほぼ同じ形、外側の穎(第四穎)は丈夫で、はっきりした脈がある。一番外側に当たる第一穎は、第四穎の基部にあるが、小さく退化しているのでそれと分からないくらいである。小穂には2つの花が含まれ、軸側の花だけが種子をつける。
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「小穂」の例文・使い方・用例・文例
- 米国東部と熱帯アメリカの草本で、とげのあるいがに囲まれた小穂を持つ
- 葉茎に沿った小穂を持つ、丈が低い雑草
- それぞれの小穂の下に長い刺毛のある大きく優美なアーチ形の穂状花序を持つ、牧草地と林地の草
- 湿った場所で生育し、堅い茎、細く芝のような葉および地味な花の小穂を持つ、芝またはイグサのような植物
- 端がざらざらした葉と赤みがかった花の小穂と香りのよい根を持つ、ヨーロッパのカヤツリグサ
- 多数の群生する綿毛で覆われた小穂を持つ、北アメリカ東部のカヤツリグサ
- 熱帯性木質つる植物、芳香性があり小穂状の小さい花をつける草本植物
- 小穂という,植物の器官
小穂と同じ種類の言葉
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