りん‐ぺん【×鱗片】
鱗片
鱗片
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/08/11 22:43 UTC 版)
プラシノ藻の細胞表面および鞭毛表面は有機質の鱗片に覆われている。鱗片はゴルジ体で形成され、エキソサイトーシスにより鞭毛装置近傍から細胞外に排出される。細胞表面の鱗片は最大4層、鞭毛では3層であり、属や種によって層の構成や鱗片の形状が異なる。鱗片の形状はクモの巣型(マミエラ目の細胞表面および鞭毛表面)、カブトガニ型(マミエラ目およびピラミモナス目の鞭毛表面)、ダイヤモンド型(マミエラ目以外の細胞表面および鞭毛表面)、棒状(シュードスコウルフィエルディア目の鞭毛表面)、十字型や星型(同細胞表面)など様々である。棒状の鞭毛鱗片はマスチゴネマと呼ばれる場合もあるが、ストラメノパイルのような管状マスチゴネマとは異なりあくまで鱗片であり、鞭毛打の推進力を逆転するような働きはない。いずれも種を区別し得る形態形質であるが、電子顕微鏡を用いなければ形状を判別することはできない。
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鱗片
「鱗片」の例文・使い方・用例・文例
- 鱗片状の葉
- かなり鱗片のある透明な羽をもつユーラシアの温帯に森に住む大きな蛾
- 小さい鱗片のような葉を持つ苔のようなゼニ苔類
- 米国東部(アパラチア山脈)産の、小型で、葉が2本ずつ束生する高地性のマツで、濃褐色の薄片状の樹皮と先端がとがった球果の鱗片を持つ
- 米国太平洋岸産で、中型の、葉が3本ずつ束生するマツで、球果の各鱗片上につきだしたこぶがついている
- カナダとアラスカを含む米国北部に産する中型のカラマツで、広い円錐形の樹冠と赤褐色の鱗片上の樹皮を持つ
- 欧州産高木で、細長い円錐形の樹冠、平たい針葉、有毛の球果の鱗片を持つ
- とげのあるとがった葉と長いとげのある円錐形の鱗片を持つ南西カリフォルニアの角錐形のモミ
- 米国南東部産の中型の常緑樹で、広がった枝と大きく分かれる球果の鱗片を持つ
- 葉などで小さな平べったい鱗片を持ち、多数のこげ茶のタネを持つオーストラリアの木
- 北米東部産の小型常緑樹で、小さな鱗片状の葉が扁平な末端枝についている
- ニュージーランド産高木で、光沢のある葉と鱗片状の赤褐色の樹皮を持つ
- 円錐形の固まりである胚珠または胞子をつける鱗片または苞葉
- アザミやタンポポのようなキク科の植物の、鱗片・剛毛あるいは羽毛状の毛でできた萼
- 直生、拡散性、またはよじのぼりの茎と、小さい鱗片状の葉、および目立たない花を持つ旧世界多年生草本の大きな族
- 赤褐色の茎の上に鱗片状の葉を持ち、ベリーのような果実をつける小さな草本
- 米国中部で見られる、鱗片の灰色の樹皮を持つトチノキ
- かさと柄を持つひだを切り取られた菌類で、直立した芽鱗に目立つ鱗片がある
- ヤマドリタケ属と似ている菌類だが、かさは目が粗く鱗片がある
- 玉ねぎの鱗片と葉の上に黒っぽい膨れを引き起こす黒穂菌
鱗片と同じ種類の言葉
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