剛毛
剛毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 12:56 UTC 版)

剛毛(ごうもう、英語: bristle)とは、ブタなどの動物や植物、またはブラシやほうきなどの道具に生えている硬い毛や羽毛(天然・人工)のことである。
合成素材タイプ

ナイロンなどの合成素材も、ほうきや掃除機などの毛の材料として使用されている。歯ブラシやトイレブラシなど、清掃用のブラシには、強い研磨力を持つ剛毛がよく使われている。剛毛ブラシやたわしは、家庭のキッチンで一般的な掃除道具で、鍋やフライパンの汚れや油汚れを落とすのによく使われる。一方で、剛毛は、清掃用以外のブラシ、特に絵筆にも使用されている。
剛毛の形状は、フラグ状(毛先が割れて、ふさふさしているもの)と非フラグ状のものがあり、これらは群生毛(flocked bristles)、非群生毛(unflocked bristles)とも呼ばれる[1]。清掃用途では、フラグ状は乾いたところの場所に、非フラグ状は濡れた場所に適している(フラグ状は濡れると毛先が汚れ、毛羽立ちが発生するため)[2]。
絵画では、フラグ状の方が均一に塗ることができる[3]。
自然界

剛毛は、毛皮とは異なり、ブタのような品種で見られるものである。ただし、毛皮に比べて密度が低いため、豚は日焼けに弱い。一方で、豚のタムワース種という品種は、毛の密度が非常に高いので、日焼けによる皮膚へのダメージを最小限に抑えることができる。
剛毛(bristle)の名前がついた動物には、
- ヒゲムシクイ(bristlebird)
- ハリモモチュウシャク(bristle-thighed curlew)
- ホソオヤマアラシ(Bristle-spined rat)
- トリニティブリストルカタツムリ(Trinity bristle snail)
などがいる。
また、剛毛は毛虫などのワームが移動する際に土に体を固定する役割を担う。
関連項目
脚注
外部リンク
剛毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:58 UTC 版)
環形動物は普通キチン質の剛毛を備える。多毛類では多数の剛毛が疣足に生じるのに対し、貧毛類では疣足を持たず少数の剛毛が直接体表に生じる。ヒル類ではケビル Acanthobdella peledinaなどを除き剛毛を欠く。有鬚動物は後体にのみ剛毛を具える。ユムシ動物では口の直後に腹剛毛、肛門を囲んで尾剛毛を持つものもいる。星口動物は剛毛を一切持たない。
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「剛毛」の例文・使い方・用例・文例
- (植物または動物について使用され)剛毛ととげが備わっている
- 持つか保護的な鉤、大羽根、背骨、刺または剛毛などで覆われます
- 短い剛毛のたてがみをもつ馬
- 剛毛の低木
- 剛毛のほおひげ
- 剛毛に似た
- (動物または植物について)堅いした剛毛または毛を有するさま
- 剛毛のある茎を持つ植物
- いくつかの穀類と草の開花部分の上に芒、すなわち剛毛様あるいは毛様の付属肢があるさま
- 芒のような剛毛の成長があるさま
- 非常に短くきられたまっすぐな髪の頭を持つこと(そのため剛毛な)
- 各後肢にクシのような剛毛の列を持つクモ
- 剛毛
- 硬いキチン質の剛毛または特に環形動物のミミズの剛毛
- 体長に沿って単独剛毛骨を持つ、両性個体の地上性・水生環形動物
- 鼻の両側面に剛毛がある中型の灰色がかった黄色のアザラシ
- 硬い剛毛のテリア
- エアデールテリアに似ているが、より小型の硬い剛毛のテリア
- 黒く硬い剛毛とふさのある鼻口部を持つテリアに似た欧州産の小型犬の品種
- 幼虫が毛虫と他の昆虫において寄生的に生きる剛毛が密集したハエ
剛毛と同じ種類の言葉
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