たて‐がみ【立(て)紙/×竪紙】
たて‐がみ【立(て)髪】
たて‐がみ【×鬣】
たてがみ
たてがみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/13 14:30 UTC 版)
たてがみ(漢字表記:鬣、騣、巤、騌、鬃、鬉、鬐、鬛。英語名:Mane、Crest)とは、動物(特に哺乳類)の頸部もしくは頭部に密集して生える長い毛のことである。代表的なものとして、ウマやライオン、ハイエナなどのものがある。時にヒトの頭髪や髭もたてがみの一種と解釈される。体温調節(保温および放熱)や、頭部・頸部の物理的保護のためにある部位と考えられている。
呼称
日本語名
先史時代における日本列島の在来種にたてがみを持つ動物が見当たらないことから、日本人にとってのたてがみは、(猪、もしくは)馬の伝来によって始まったと考えられる。
日本語名以外
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英語ではたてがみを「mane (仮名転写:メイン)」と言う。また、ラテン語の「crista (意:cock's comb、鶏の鶏冠〈とさか〉)」に由来して同義を第一とする「crest (仮名転写:クレスト)」の、副次的語義の一つに「(犬・馬などの)首筋」「(馬などの)たてがみ」がある。
生物的特徴
たてがみを持つ動物は哺乳類に限定されるものではないが、ここで言う「毛(体毛)」を持つ現生の動物は哺乳類のみであり、したがって、現世に限れば、「たてがみは哺乳類の特徴である」と言える。
機能
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種類
たてがみはその生え方から次のように大別できる。
- (1) 頸椎に沿うように生えるもの :ラクダ、キリン、ヌー、ウマ、ブチハイエナ、チーター(幼獣)、オオアリクイなど。
- (2) 頭部全体に生えるもの :ライオン(オス成獣・亜成獣)、ゴールデンライオンタマリン、シシオザル、ゲラダヒヒ(オス成獣・亜成獣)など。場合により、ヒトも。
また、前者(1) は、毛足の長短からさらに次のように分類が可能。
たてがみを持つ動物
現生種
太字は特徴が顕著なもの。
化石種
特筆するだけの価値あるもののみ。 † は「絶滅」の意。
たてがみと人間の関わり
馬のたてがみ
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食文化
- 馬肉食 :食肉としての馬では、たてがみの付け根の肉は一頭あたりから採れる量の少ない部位である。ほとんどが脂身からなり、良質のグリコーゲンに富むこの肉は、日本人のように食す習慣のある者にとっては貴重なものである。日本語では「たてがみ」「こうね」「こうね脂」と呼び、刺身であれば「たてがみ刺し」と言う。金平などとしても食す。別項「馬刺し」には画像もあり。
芸術・大衆文化
その他
競馬社会では現役競走馬のたてがみを切ることは縁起が悪いというジンクスが存在する。このジンクスを物語る代表的な例としてナリタブライアンが右股関節炎を発症し、その後後遺症に苦しんだことが挙げられる。1995年、関西テレビ・フジテレビ系列で放送されていた視聴者参加型オークション番組『とんねるずのハンマープライス』に、関係者から提供されたナリタブライアンのたてがみ数十本が出品された。これは44万円で落札され、実際に出品から2ヵ月後の同年4月にナリタブライアンは故障を発症した。ナリタブライアンの調教師を担当していた大久保正陽は後にそのジンクスを念頭において、「ナリタブライアンが走らなくなったのはたてがみをとられてからだ」とコメントしている[1]。
2019年9月には15日に北海道日高町のヴェルサイユファームにけい養されていたタイキシャトルとローズキングダム[2]、16日に日高町の日西牧場にけい養されていたビワハヤヒデ[3]、18日には浦河町の観光宿泊施設「うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)」でウイニングチケット[4]のたてがみが相次いで切り取られ、さらにウイニングチケットのたてがみがフリマアプリ「メルカリ」に出品されるという事態が発生した[5]。翌2020年3月27日には、埼玉県川口市に住む55歳の女性がタイキシャトルのたてがみを切断したとして、器物破損容疑により逮捕された[6]。
備考
脚注
- ^ * 橋本全弘 『ナリタブライアンを忘れないー私が見つめた最強三冠馬の軌跡』ベストセラーズ、1997年。ISBN 4584182884。、305-306頁。
- ^ “タイキシャトルとローズキングダムのたてがみ切られる きょうから見学一時中止、予約は個別に対応”. hochi.news. スポーツ報知. 2020年11月8日閲覧。
- ^ “菊花賞ビワハヤヒデも被害 たてがみ切り取られる 4頭目”. sankei.com. 産経新聞. 2020年11月8日閲覧。
- ^ “ウイニングチケットのたてがみ切られメルカリ出品”. nikkansports.com. 日刊スポーツ. 2020年11月8日閲覧。
- ^ “相次ぐ名馬のたてがみ被害に見学時間の短縮や中止も”. news.netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年11月8日閲覧。
- ^ “名馬のたてがみを切断した疑い 55歳女を逮捕 北海道 日高町”. nhk.or.jp. NHKニュース. 2020年11月8日閲覧。
たてがみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:50 UTC 版)
「The Elder Scrolls」の記事における「たてがみ」の解説
第3の月が発生した時のみ生まれる。第3の月が発生する条件は不明。1人しか存在しない、唯一無二の存在。
※この「たてがみ」の解説は、「The Elder Scrolls」の解説の一部です。
「たてがみ」を含む「The Elder Scrolls」の記事については、「The Elder Scrolls」の概要を参照ください。
たてがみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:57 UTC 版)
オスの成獣が持つたてがみは、ネコ科のなかでも独特のもので最も明示的な種の特徴の一つである。たてがみは外観をより大きくみせ、威嚇的に振舞うためには完璧といっても良いほどの役割を果たす。それは他の個体やアフリカでの主な競争者であるブチハイエナたちと対峙する場合も同じである。たてがみの有無、色、毛の量は遺伝的要因、生育状況、テストステロンの量、気候などに影響される。大まかに言って、より黒くたっぷりとしたたてがみを持ったライオンほど健康である。交尾の相手としても、より濃く、黒い色をしたたてがみをもっているライオンほどメスに好まれる。タンザニアでの調査もたてがみの長さがオス同士の戦いでの強さを裏づけている。一年を通じて非常に暑い時期が続くにもかかわらず、より暗色のたてがみをもつ個体ほど多産であり、子孫も繁栄しやすい。2、3頭のオスの連合体となるプライドでは、より大きいたてがみを持つオスのほうが積極的に交尾をせがまれるということがしばしばである。 かつて生物学者たちは、たてがみの量が亜種の識別形態になると考えられており、基亜種や亜種ケープライオンのような亜種の同定に用いられた。しかし前述のようにたてがみの色や量は、外気温などによって影響を受ける。例えばヨーロッパや北アメリカなど外界温度が低いところで飼育されているライオンはより多量なたてがみをもつ。つまりたてがみは下位区分を明らかにするための目印としては相応しくないということである。一方で亜種インドライオンは、アフリカの個体群よりもたてがみが薄い傾向がある。 セネガルやケニアの東ツアボ国立公園ではたてがみのないオスも報告されている。ティンババティ保護区のホワイトライオンの雄にも本来はたてがみがなかった。テストステロンがたてがみの成長と結びついているため、去勢されて生殖腺が除去されてテストステロンの生産も抑えられ、しばしばたてがみが非常に薄かったり生えなかったりする。たてがみのない個体は近親交配をした個体にも見られることがある。そのような個体は繁殖力も貧弱なものになる。 多くのメスが首毛(ruff)を持っており、ある姿勢を取るとそれがはっきりわかる。その姿は特に古代の彫刻や絵画などにしばしば現れるが、時にそれは雄のたてがみと間違われていた。メスの首毛はたてがみとは異なるもので、耳の下から顎のラインにかけて生えているが、たてがみというほどの量はなく、オスのたてがみが耳を覆うように伸びてしばしば輪郭を隠してしまう一方で、メスのそれは気づかれないことも多い。 洞窟画に描かれた、既に絶滅したホラアナライオン(学名 Panthera leo spelaea)にはたてがみがないか、わずかしかない姿をしているものばかりである。これは、彼らがたてがみがなかったことを示唆している。
※この「たてがみ」の解説は、「ライオン」の解説の一部です。
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たてがみ
巤
騌
騣
鬃
鬉
鬐
鬛
鬣
「たてがみ」の例文・使い方・用例・文例
- 私の所有するパロミノのたてがみはとても美しい。
- たてがみをとかしてあげると、ハナコは穏やかにいななく。
- 馬のたてがみ
- 獅子はたてがみがある
- 短い剛毛のたてがみをもつ馬
- もじゃもじゃのたてがみ
- (馬)のたてがみを切る
- 耳の間から前に生えている馬のたてがみのふさ
- 風で、彼らのたてがみが堅くて黒いペナントのように流れた
- 首の後ろに沿って狭いたてがみがあるほっそりした脚と色調が一様の外皮を持つ有蹄哺乳動物
- 黒いたてがみと尾を持つ淡い黄色がかった灰褐色の馬
- 長い毛がぼさぼさのたてがみと尾を持つ非常に小型のポニー
- クリーム色か白色のたてがみと尾のある淡い黄褐色または黄金色の馬
- ぼさぼさのたてがみ、大きな頭、短い角およびいくつかの大きなこぶのあるウシ科のどれでも
- 長く柔らかい毛のたてがみを持つ南米産の黄金色のサル
- 馬のたてがみまたは尾からとられる繊維から作られる織物
- 馬のたてがみまたは尻尾から取られた毛
- 馬の首において,頭に近いたてがみの生えている部分
たてがみと同じ種類の言葉
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