シマハイエナとは? わかりやすく解説

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縞鬣犬

読み方:シマハイエナ(shimahaiena)

ハイエナ科哺乳動物


縞鬣犬

読み方:シマハイエナ(shimahaiena)

ハイエナ科哺乳動物

学名 Hyaena hyaena


シマハイエナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 14:46 UTC 版)

シマハイエナ
シマハイエナ Hyaena hyaena
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: ハイエナ科 Hyaenidae
亜科 : ハイエナ亜科 Hyaeninae
: シマハイエナ属 Hyaena
Brisson1762[2]
: シマハイエナ H. hyaena
学名
Hyaena hyaena
(Linnaeus1758)[3]
シノニム[2]

Canis hyaena Linnaeus, 1758

和名
シマハイエナ[3]
英名
Striped hyena[3]
シマハイエナの生息域

シマハイエナ(縞鬣犬、Hyaena hyaena)は、ハイエナ科シマハイエナ属(ハイエナ属)に分類されるハイエナ。現生種では本種のみでシマハイエナ属を構成する(単型)説もある[4]。シマハイエナ属はハイエナ科の模式属特定動物

分布

現生のハイエナ科の構成種では唯一ユーラシア大陸にも分布する。

アゼルバイジャンアフガニスタンアラブ首長国連邦アルジェリアアルメニアイエメンイスラエルイラクイランインドウズベキスタンエジプトエチオピアオマーンカメルーングルジアケニアサウジアラビアジブチジョージアシリアセネガルタジキスタンタンザニアチャドチュニジアトルコナイジェリアニジェールネパールパキスタンブルキナファソマリ共和国モーリタニアモロッコヨルダンリビアレバノン西サハラ[1]

形態

体長100–120センチメートル、尾長25–45センチメートル、体重25–55キログラム[3]。全身はや淡色の体毛で覆われ、い横縞が入る。背面に暗色の長いが生える。

外耳は大きく先端は尖る。乳首の数は6。

分類

Wozencraft (2005) は亜種を認めていない[5]。Koepfli et al. (2006) によるハイエナ科の分子系統解析では、カッショクハイエナと姉妹群を形成するという結果が得られている[6]

生態

イラスト

草原等に生息する。通常は群れは形成せず、単独で生活する。夜行性で、昼間は岩の隙間等で休む。広い縄張りを持ち、その中を徘徊しながら獲物を探す。危険を感じると、全身の毛を逆立て体を大きく見せることで威嚇をする。

食性は動物食の強い雑食で、動物の死骸や昆虫類甲殻類魚類、小型爬虫類鳥類やその卵、果実等を食べる。成獣は血縁関係のある幼獣に食物を運ぶ。

繁殖形態は胎生で、1回に2-4頭の幼獣を産む。妊娠期間は約84日。授乳期間は12ヶ月程。

人間との関係

獲物が少ない場合は家畜を襲うこともある。

開発による生息地の減少や、害獣としての駆除等により生息数は減少している。

シマハイエナはレバノン国獣である[7]

その他

ブチハイエナカッショクハイエナと違ってヒョウより体が小さくて東アフリカでもヒョウに勝つことができない。

脚注

  1. ^ a b AbiSaid, M. & Dloniak, S.M.D. 2015. Hyaena hyaena. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T10274A45195080. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T10274A45195080.en. Accessed on 19 November 2023.
  2. ^ a b Ingo Rieger, “Hyaena hyaena,” Mammalian Species, No. 150, American Society of Mammalogists, 1981, Pages 1–5, https://doi.org/10.2307/41353899.
  3. ^ a b c d 川口幸男「ハイエナ科の分類」、今泉吉典 監修『世界の動物 分類と飼育 2 食肉目』東京動物園協会、1991年、119–123頁。
  4. ^ Lars Werdelin & Nikos Solounias, “The Hyaenidae: taxonomy, systematics and evolution,” Fossils and Strata, No. 30, Scandinavian University Press, 1991, Pages 1–104. https://doi.org/10.18261/8200374815-1991-01
  5. ^ W. Christopher Wozencraft, “Order Carnivora,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 532–636.
  6. ^ Klaus-Peter Koepfli, Susan M. Jenks, Eduardo Eizirik, Tannaz Zahirpour, Blaire Van Valkenburgh, Robert K. Wayne, “Molecular systematics of the Hyaenidae: relationships of a relictual lineage resolved by a molecular supermatrix,” Molecular Phylogenetics and Evolution, Volume 38, Issue 3, Elsevier, 2006, Pages 603–620.
  7. ^ Labib Mansour (2022-10-26), What is Lebanon's National Animal? Meet the Striped Hyena, beirut.com, https://www.beirut.com/l/64344 

関連項目

参考文献

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、73頁。
  • 『動物大百科1 食肉類』、平凡社、1986年、170-174頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、67頁。

外部リンク

 


シマハイエナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/02 01:30 UTC 版)

引き金を引く時」の記事における「シマハイエナ」の解説

作品主人公であり、この傭兵部隊隊長以前単独任務を行う傭兵であったが、「ゼロイン」でトム仕事の話を持ち掛けられたことで以降他のメンバーと共に仕事を行うようになる

※この「シマハイエナ」の解説は、「引き金を引く時」の解説の一部です。
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シマハイエナ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/19 13:46 UTC 版)

語源

複合語  (しま) +‎ ハイエナ (はいえな)

名詞

シマハイエナハイエナ

  1. ネコ目ハイエナ科シマハイエナ属属すハイエナ一種学名:Hyaena hyaena



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