シマハッカンとは? わかりやすく解説

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シマハッカン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 10:25 UTC 版)

シマハッカン
シマハッカン Lophura diardi
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コシアカキジ属 Lophura
: シマハッカン L. diardi
学名
Lophura diardi (Bonaparte, 1856)
和名
シマハッカン
英名
Siamese fireback
Siamese fireback pheasant

シマハッカン(縞白鷴、学名:Lophura diardi)は、鳥綱キジ目キジ科コシアカキジ属に分類される鳥類。

分布

カンボジアタイ北部、ベトナム南部、ラオス[1][2]

形態

全長オス80センチメートル、メス60センチメートル[1]。翼長22-24センチメートル[2]体重オス1.4キログラム、メス1キログラム[2]。頭頂の羽毛が伸長(冠羽)する[2]

顔には羽毛が無く、赤い肉垂れ状の皮膚が裸出する[1][2]虹彩は赤や褐色[2]。嘴は黄緑色[2]。後肢は赤い[2]

卵は長径4.8センチメートル、短径3.8センチメートルで、殻は淡赤褐色[2]

オスは頭部の羽衣が暗紫色[2]。頸部から背、胸部の羽衣が灰色で[1]、背に黄色い縞模様が入る[2]。腰や尾羽基部の上面を被う羽毛(上尾筒)は光沢がある青や青黒色、緑の羽毛で、羽毛の外縁(羽縁)が赤褐色[1][2]。腹部の羽衣は黒や灰色で、羽縁は青い[1][2]。尾羽は先端が湾曲し、緑青色の光沢がある黒[1][2]。翼は灰色で、黒い斑点が入る[1][2]。また冠羽がより伸長し、先端は房状で黒紫色[2]。メスは全身の羽衣が赤褐色で、胸部から腹部にかけての羽縁は黄褐色[2]。尾羽は赤褐色[2]。中央尾羽2枚は淡褐色で、黒や褐色の横縞と虫食い状の斑紋が入る[2]。翼は淡褐色で、黒い縞模様が入る[2]。また冠羽が小型[2]

生態

標高800メートル以下にある常緑広葉樹林竹林に生息する[1]

食性は雑食で、果実昆虫ミミズなどを食べる[2]

繁殖形態は卵生。地表に巣を作り、1回に5-8回の卵を産む[2]。抱卵期間は24-25日[2]

人間との関係

タイの国鳥である。

開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している[1]。タイでの1991年における生息数は約5,000羽と推定されている[1]

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h i j k 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 インド、インドシナ』、講談社2000年、62、172頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、109、176頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Lophura diardi. IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.




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