シマハゼとは? わかりやすく解説

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縞鯊

読み方:シマハゼ(shimahaze)

ハゼ科海水魚


アカオビシマハゼ

学名Tridentiger trigonocephalus 英名:Redstriped tripletooth goby
地方名:シマハゼ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ハゼ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
著作権仲谷 一宏

特徴
体側に2本の黒色縦帯があるが、不鮮明なこともある。腹びれ吸盤状になる。臀びれに2本の赤色縦帯がある。汽水域浅海域生息する食用として利用されない

分布:北海道九州朝鮮半島中国カルフォルニアシドニー 大きさ:10cm
漁法:  食べ方: 

シモフリシマハゼ

学名Tridentiger bifasciatus 英名:Whitespot striped tripletooth goby
地方名:シマハゼ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ハゼ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
アカオビシマハゼに似るが、臀びれ赤色帯がないこと、頭部腹側面に小さな白色斑が密に分布することで区別できる内湾汽水域磯場などに生息する食用として利用されていない

分布:北海道九州朝鮮半島中国台湾 大きさ:10cm
漁法:  食べ方: 

縞沙魚

読み方:シマハゼ(shimahaze)

ハゼ科海水魚

学名 Tridentiger trigonocephalus


縞鯊

読み方:シマハゼ(shimahaze)

ハゼ科海水魚

学名 Tridentiger trigonocephalus


シマハゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 21:34 UTC 版)

シマハゼ
アカオビシマハゼ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: ハゼ科 Gobiidae
亜科 : ゴビオネルス亜科 Gobionellinae
: チチブ属 Tridentiger
亜属 : シマハゼ
和名
シマハゼ(縞鯊)

シマハゼは、チチブ属に属す2種のハゼの総称。トラハゼとも呼ばれ、黒色の縞模様が名前の由来。

分布

日本国内では、北海道本州四国九州[1][2][3][4]隠岐壱岐対馬[1][3][4]に分布する。国外では中国遼寧省から海南島の沿岸、朝鮮半島西・南沿岸[4][3][2][1]台湾[3]香港[3][2][4][1]ロシア沿海州[2]に分布し、アメリカカリフォルニア州オーストラリアニューサウスウェールズ州[1][4]ビクトリア州[1]地中海[4]に移入。

形態

全長は5-10cm[1]脊椎骨数は26頭部から尾部にかけて2本の黒色縦帯がある。縦列鱗数が50以上。全長15mm前後で体側の縦帯が出始め、着底する20mm前後で2本の黒色縦帯が明瞭になり、婚姻色が出るまで顕著。婚姻色を示すオスは、頭、体、各鰭が黒くなる[4]。また、オスは頭周りに白点が散在する[2]。体は太短くやや側扁した円筒形。両顎の外側歯が3尖頭である。頭部の感覚管はよく発達し頬の孔器配列は縦列パターン [3]

生態

主に内湾や河川汽水域に生息する[3]。タイドプール、岩礁[2]、泥底の石やカキ殻の下や間に単独で見られる[3][4]。繁殖期は春から夏で[4][1]、石の下やカキ殻の中に産卵し[2][1][4]、オスは産卵後も巣にとどまり、ふ化するまで、卵を保護する[1]。小型の水生生物や、藻類を食す[2]

下位分類

感覚菅開孔、両眼間隔幅、臀鰭の模様、胸鰭の最上軟条の遊離、頭腹面に細かい白色点があるかどうかで、下の2種に区別される[4][1][3][5]

研究史

1900年東京湾で発見されたハゼに対し、JordanとSnydeが新種として発表したときに、シマハゼという和名が提唱された。この発表時に提示された標本はアカオビシマハゼであった。しかし、彼らはこの新種を翌年に、ロシア沿海州1881年に発見されていたTridentiger bifasciatusと同一種とした。このロシアのTridentiger bifasciatusタイプ標本はシモフリシマハゼのものであった。1988年、シマハゼには2種が含まれることが判明し、シモフリシマハゼアカオビシマハゼという標準和名が提唱された[5]

1936年T. buccoT. marllloralllsT. genimaclllatllsが、アカオビシマハゼの学名であるT. trigonocephalllsの異名とされた。そのうち、T. buccoはシモフリシマハゼのことであり、他2つは別種に対しつけられた学名であったと後に判明した[5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 細谷和海『増補改訂 日本の淡水魚』山と渓谷社、2019年、490・491頁
  2. ^ a b c d e f g h 松沢陽士『ポケット図鑑日本の淡水魚258』文一総合出版、2016年、280・281頁
  3. ^ a b c d e f g h i 鈴木寿之・渋川浩一・矢野維幾、『決定版 日本のハゼ』、平凡社、2004年、462・463・465頁
  4. ^ a b c d e f g h i j k 中坊徹次『小学館の図鑑Z 日本魚類館 ~精緻な写真と詳しい解説~』、小学館、2018年、406・407頁
  5. ^ a b c 明仁・坂本勝一「シマハゼの再検討」『Imperial University of Tokyo』第36巻第1号、1988年、100-112頁。 



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