きゅう‐ばん〔キフ‐〕【吸盤】
吸盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 01:03 UTC 版)
吸盤(きゅうばん)とは、ゴムや合成樹脂などの可撓性を利用して平滑面に吸着して内部を真空に近い状態にし気圧や水圧などの圧力の差を利用して物に吸着する器具、部品[1]。吸着盤ともいう[1]。接着剤などと異なり一時的な接着を目的とすることが多い。また、吸着するための動物の器官。
- ^ a b 意匠分類定義カード(M3) 特許庁
- ^ Kim, InSun (2014). “Structural Changes of Adhesive Discs during Attachment of Boston Ivy”. Appl. Microsc. 44 (4): 111-116. doi:10.9729/AM.2014.44.4.111.
- ^ 冲中, 健; 山内, 啓治; 朴, 容珍 (1991). “種々の粗さの壁面に対するナツヅタ付着盤の付着”. 千葉大学園芸報 (Tech. Bull. Fac. Hort. Chiba Univ.) 44: 245-254.
吸盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:28 UTC 版)
吸盤(きゅうばん、sucker)は腕および触腕の口側 (oral)に一定に配列し、他物に吸着するための盤状構造。イカ類(十腕形類)の吸盤は基部が柄のように細くなっており、吸盤の内部には角質環(かくしつかん、chitinous ring, horny ring)と呼ばれる硬い有機質のリングがある。一般に4縦列 (quadserial)で配置される。タコ類には柄も角質環もなく、この吸盤の構造の違いが「イカ」と「タコ」を区別する最も重要な形質である。メンダコ類の腕には吸盤に加えて触毛(しょくもう、cirrus)が生えている。タコ類の吸盤は吸着によって、イカ類の吸盤は角質環でしがみつくことによって機能する。
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「吸盤」の例文・使い方・用例・文例
- 爪先の粘着性の吸盤によって真正カエル類とは区別される旧世界産樹上性カエル類の総称
- 通常、指の先に吸盤を持つ、樹上性の両生類
- 宿主にくっつくための外側の吸盤を持つ寄生扁形動物
- 前肛門吸盤を持つ回虫
- 後端が粘着性の吸盤に変化した、小さな環形動物
- Branchiobdellidaeの標準属:吸盤によって付着しザリガニのエラか表面に生息する小さい虫
- 肉食性、または吸血性の水生、あるいは陸生の虫で、一般的に各端に吸盤を持つ
- よく発達した頭部、眼、および吸盤のある触手が特徴の海産軟体動物
- 例えば、移動や呼吸に使う先端に吸盤があるほとんどの棘皮動物(ヒトデ・ウニ・ナマコ類)の触手を持った管状突起
- ある特定のハエの足の吸盤
- 他の魚や船に付着するために頭部に吸盤を持つ魚類
- 偏平な細長い体と大型魚または動く物体に付着するための吸盤を有する海産魚
- 沿岸性、または汽水性の小型の棘鰭類の魚で、大きな頭部と、吸盤に変形した腹びれのついた長くて先が細くなった体を持つ
- 岩などに張り付くための吸盤が腹部にある非常に小型(3インチまで)の平らな海産魚
- 腹ひれが吸盤に融合している不格好な柔らかい厚い体の北大西洋の魚
- 腹びれが吸盤になっており、小さいオタマジャクシの形をした冷水魚
- 先端にゴムの吸盤の付いた棒で成る手持ちの道具
- 吸盤という動物の器官
- 吸盤という器具
吸盤と同じ種類の言葉
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