マリ【Mali】
マリ共和国
マリ共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:13 UTC 版)
「en:Sélingué Dam」および「en:Lake Sélingué」も参照 ニジェール川はマリ領の中部をほぼ東西に貫流し、マリの国土は西部のセネガル川水系を除くほぼすべてがニジェール川の水系に属する。マリ国内のニジェール川本流の長さは約1700kmに達する。マリ中部は乾燥したステップ気候帯であり、ニジェール川は主要な水源となっている。流れは緩やかであるが、首都バマコを通過し、クリコロの北郊周辺からはさらに高低差が少なくなり、1000kmで数メートルの高低差しかなくなる。このため、上流で雨季となると増えた水は川から溢れ出し、さらに川自体も網の目のような複雑な流路を取るようになって、内陸デルタを形成する。このデルタはクリコロからセグー、モプティを含む広大なものであり、増水期である7月から1月までの間には54000km2の広大な湿原ができる。このデルタは蒸発皿の役目を果たし、それまでのニジェール川の流量の3分の2がここで蒸発によって失われる。デルタ内のモプティではコートジボワール北部から流れてきたバニ川(英語版)を合わせるが、失われた水量を完全に回復するわけではない。しかしこの湿原は上流からの堆積物が蓄積されることもあって肥沃であり、農業・漁業に多大な恩恵をもたらしている。 デルタを抜け、トンブクトゥの外港であるカバラ(Kabara)周辺で川は北東から東へと向きを変え、ガオの北西で南東へと向きを変える。マリのバマコあたりからニジェールのニアメあたりまでのニジェール川は北側に大きく蛇行していることから大湾曲部とも呼ばれる。
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