セーブルアンテロープとは? わかりやすく解説

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セーブルアンテロープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 04:53 UTC 版)

セーブルアンテロープ
セーブルアンテロープ Hippotragus niger
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブルーバック亜科 Hippotraginae
: ブルーバック族 Hippotragini
: アンテロープ属 Hippotragus
: セーブルアンテロープ H. niger
学名
Hippotragus niger
Harris1838
英名
Sable antelope

セーブルアンテロープ (Hippotragus niger) は、ウシ科ブルーバック族に分類されるレイヨウの一種。

形態

体長はおおよそ197-210cm、肩高は117-140cm、体重オス260kg・メス220kg[2]で、レイヨウの中では大型の部類に入る。セーブル(クロテン)の名を冠す通り、オスは頬にかけての横顔と腹部を除けば全身黒褐色の毛皮に覆われているが、雌や子供は茶褐色である。雄、雌共に下腹部の毛色は白い。頭部に長く湾曲したサーベル状のを生やし、個体によっては1.5m以上に達する。角でライオンを殺すこともある。首筋から背中にかけて硬質のを生やしている。

生態

水場に近い疎林や草地に生息[3]。雌と子で主に群れをつくり、雄は繁殖期になると縄張りを形成し雌を囲い込む。他の偶蹄類やウシ科動物同様、雄は互いの優劣を競うため角を交えて儀式的闘争を行う。

天敵は ライオンブチハイエナリカオンなど。

分布

ケニアから南アフリカアンゴラからモザンビークを中心に分布[2]

人間との関係

アンゴラに生息する亜種ジャイアントセーブルアンテロープもしくはオオクロレイヨウ[4]は、密猟のため残り数百頭しかいない[4]

  • Hippotragus niger variani ジャイアントセーブルアンテロープ

CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

参考文献

  • ライフ・ネーチュア ライブラリー<改訂版> 哺乳類
  • D.W. マクドナルド編 『動物大百科 4 大型草食獣』 平凡社 1986 ISBN 4-582-54504-1

脚注

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Hippotragus niger. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
  2. ^ a b 動物大百科4 p131
  3. ^ 動物大百科4 p129
  4. ^ a b ライフ・ネーチュア ライブラリー<改訂版> 哺乳類 p48

「セーブルアンテロープ」の例文・使い方・用例・文例

  • セーブルアンテロープ
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