胡麻豆腐とは? わかりやすく解説

ごま‐どうふ【×胡麻豆腐】

読み方:ごまどうふ

白ゴマのすったものと葛粉(くずこ)とだし汁とを火にかけて練り豆腐状に冷やし固めたもの。

胡麻豆腐の画像
胡麻豆腐の画像
黒ゴマの胡麻豆腐もある

胡麻豆腐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 13:28 UTC 版)

わさびで食べる。
ごま豆腐[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 340 kJ (81 kcal)
9.1 g
食物繊維 1.0 g
4.3 g
1.5 g
ビタミン
チアミン (B1)
(9%)
0.10 mg
リボフラビン (B2)
(1%)
0.01 mg
ナイアシン (B3)
(3%)
0.4 mg
パントテン酸 (B5)
(1%)
0.03 mg
ビタミンB6
(2%)
0.03 mg
葉酸 (B9)
(2%)
6 µg
ミネラル
カリウム
(1%)
32 mg
カルシウム
(1%)
6 mg
マグネシウム
(8%)
27 mg
リン
(10%)
69 mg
鉄分
(5%)
0.6 mg
亜鉛
(4%)
0.4 mg
(6%)
0.12 mg
他の成分
水分 84.8 g
不溶性食物繊維 1.0 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

胡麻豆腐ごまどうふ)は精進料理のひとつで、奈良県および和歌山県郷土料理

豆腐の名を持つが、大豆を原料とする豆腐とは異なる。

概要

原材料はゴマ葛粉。葛粉に本葛を用いるのが本式とされ、高野山永平寺精進料理には、かかすことのできないものと言われる。

胡麻の皮をとり、舌触りが滑らかになるまで念入りに磨り潰す。大変に手間のかかる作業だが、調理も修行のうちである禅寺では、重要とされた。家庭では、市販の練りゴマ片栗粉で代用できる。水で溶いた葛粉と合わせて火にかけ、絹のようになるまで練り、型に入れて豆腐状に冷やし固める。

食べ方は、通常はそのまま冷奴として食べ、豆腐のように食材とされる事は少ない。胡麻油の強い風味との釣り合いで、わさび醤油やタレを添えたり、出汁を加える。 本式の胡麻豆腐を生で求めるには製造元に行くとよいが、製造の翌日か翌々日までに消費する必要がある。

高野山をはじめ和歌山、奈良、京都禅寺の昼食、あるいは宿坊で宿泊時の食事で定番のほか、土産物として、高野山や吉野地方、道の駅の売店などで販売されている。

類似品

食品工業的に製品化が容易であり、スーパーマーケットの定番商品となっている。賞味期限を確保するため、パック豆腐と同じくレトルト食品として供給され、本葛以外の各種デンプンを原料とし、大豆をはじめとする副原料が使われていることもある。

長崎県では、煎り胡麻を使用するため、色合いが茶色で香りが強く、砂糖で甘く味付けされている。

岐阜県では、豆腐に胡麻を加えて風味をつけたものを、胡麻豆腐と称して販売している。

沖縄県では、同様の製法で落花生によるジーマーミ豆腐が作られている。

岩手県江刺地方[2]山形県[3]では、同じくクルミによる「くるみ豆腐」が知られている。

高知県安芸市[4]では、韓国トトリムッに倣ったの実を使う「カシ豆腐」が伝わっている。

普茶料理の麻腐(マフ)[5]は、サツマイモなどの芋デンプンで作る胡麻豆腐。

色々な胡麻豆腐

参照

  1. ^ 文部科学省、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  2. ^ 子どもから大人まで! おいしい「くるみ豆腐」 JA全国女性組織協議会
  3. ^ 山形の郷土料理集 山形市役所
  4. ^ カシ豆腐(かしきり豆腐)中国四国農政局
  5. ^ 長崎の精進卓袱 公益社団法人長崎県栄養士会

関連項目

外部リンク


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