ひやし【冷(や)し】
冷やし
冷やし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:28 UTC 版)
湯を沸かして茹でてから、氷水や流水で冷し、ぬめりを取るための揉み洗いをした後、めんつゆにつけて食べるのが最も一般的である。後述の熱いツユで食べる「にゅうめん」に対して「冷やしそうめん」、「冷やそうめん(ひやそうめん)」と呼称されることもある。茹でる水には塩を入れない。これは麺に含まれる塩分を出すためである。吹きこぼれそうになった際に差し水(あるいはびっくり水)と呼ばれる冷水を入れるかどうかは意見が分かれる。麺が細いので他の味が移りやすいため、茹で上がったらできるだけよい水で洗い、製造時の手油を取り去る必要がある。 冷やし素麺は日本の夏季の麺料理の代表格であり、夏季には各醤油メーカーや食品メーカーから、「素麺つゆ」と呼ばれる調味済みのめんつゆが販売される。つゆは醤油、出汁、みりんあるいは砂糖などからなる甘辛いもので、食べる前日に作るのがよいとされる。また、そばつゆよりは砂糖やみりんが多く添加され、甘味が勝るものが多い。出汁の材料は地域によってさまざまだが、鰹節、干しエビ、干し椎茸などが一般的である。ごまだれをめんつゆに入れたりつけ汁として用いる場合もある。付け合わせに煮込んだシイタケ、茄子、錦糸卵、トマト、蒲鉾、海老、缶詰のみかん等がつく場合もある。関西地方では冷やし中華(冷麺)のようにハム、キュウリなども添えるのが一般的。薬味としては、刻み葱、おろし生姜、胡麻、ミョウガ、山椒、海苔、鰹節、大葉、おろし山葵などが用いられる。 素麺つゆの一例 材料(完成量200cc強)醤油 - 50cc みりん - 50cc 水 - 1カップ (200cc) 削り節 - 適量(1カップ程度) 作り方 醤油とみりんを加え、ひと煮立ちさせてアルコール分を蒸発させてから、水と削り節を加える。 再度沸騰したら、すぐに火を止め、冷まして完成。
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「冷やし」の例文・使い方・用例・文例
- このワインを冷やしたい
- ビールを冷やしておきなさい
- 途中の度重なる失敗には肝を冷やしたが、結果オーライとしよう。
- この料理は薄切りにした玉ねぎを添えた冷やしトマトです。
- 私はガスパチョを冷蔵庫で冷やした。
- 冷やした日本酒を飲むのが好きです。
- 火傷した指をすぐに水で冷やした。
- 火傷をしたので患部を冷やしました。
- このお酒は良く冷やして呑むと美味しいです。
- あなたはそれを冷やしてお召し上がりください。
- このケーキは冷蔵庫で冷やしてから食べてください。
- 私はそれを冷蔵庫で良く冷やして飲む。
- マヨネーズをかけるのなんて正統な冷やし中華ではない
- ワインを冷やしておいてくれたとは気が利いてるね。
- 冷やしたのをください。
- 病人の頭を氷で冷やした。
- 氷のうで冷やしてください。
- 彼はびっくりして肝を冷やした。
- 固まるまでそのままにしておくか冷蔵庫で冷やしてください。
- 緊縮財政政策は経済を冷やし過ぎることになるかもしれない。
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