ハナイズミモリウシとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハナイズミモリウシの意味・解説 

ハナイズミモリウシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 20:04 UTC 版)

ハナイズミモリウシ
生息年代: 鮮新世–後期更新世
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
ハナイズミモリウシの頭骨
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: バイソン属 Bison
: ハナイズミモリウシ
B. hanaizumiensis[1] または B. priscus[2]
学名
* Bison hanaizumiensis
Matsumoto & Mori, 1956[1]
シノニム
  • Bison priscus Bojanus1827[2]
  • Leptobison hanaizumiensis[1][3]
  • Bos bison hanaizumiensis
  • Bos hanaizumiensis

ハナイズミモリウシ(花泉盛牛 Bison hanaizumiensis または Bison priscus[2])は、新第三紀鮮新世から第四紀最終氷期を中心に日本列島などに生息していた、ウシ科バイソン属に分類されるウシ族草食動物である[1][4]。「原初のバイソン(Primeval Bison)」ことステップバイソンに近縁または同一種であり[5][6]ナウマンゾウヤベオオツノジカと共に当時の日本列島の陸棲のメガファウナの代表格であった[2][7]

本種に限らず花泉遺跡岩手県一関市)から発掘されているバイソン属の出土骨の年代の分布は、年代の特定の精度に確証はないが後期更新世の後半を中心とする約4,840 - 25,730BPとされており[8]、これが事実ならば本種または他のバイソン属は完新世以降の縄文時代にまで日本列島に生存していたことになる。

名称

命名者は松本彦七郎種小名は発見地である命名当時の花泉町に因んでいる。和名の「ハナイズミ」は同じく花泉町に、「モリ」の部分は発見当時の花泉村長であり本種の発見者の1人であった郷土史家の佐々木盛輔に由来しており、松本と共に本種の分類に関与した森一や、花泉遺跡の別名である「金森遺跡」とは無関係である[9][10][11][12]。このため、ハナイズミモリウシの和名に準拠した漢字での表記は「花泉盛牛」となる[13]

英名は未定だが、便宜的に「Hanaizumi Bison」と呼ばれる場合がある[14]。ハナイズミモリウシがステップバイソンと同一種であるならば現在の学名である「B. hanaizumiensis」は「B. priscus」のジュニアシノニムになり、基本の学名も「B. priscus (sp.)」となる[2]

分類

花泉遺跡の発掘状況との類似性が指摘されている中国黒竜江省で発掘されたバイソンとモウコノウマの化石[8]大慶市の大慶博物館にて。

更新世日本列島からは(正体が不明のウシ類の記録を除けば)北海道[注釈 1]青森県下北半島岩手県花泉遺跡)、栃木県の葛生地区(通称「葛生動物群」)、香川県小豆島瀬戸内海)などから最大で9種類のバイソン属が報告されているが[15][16]、種の厳密な分類と判別に不確定な部分が目立つために議論も進んでおらず、厳密に何種類が列島に生息していたのかは不明である。これまでに産出してきた中・後期更新世以降の記録の中では、現在まで種の特定または分類がなされているのはハナイズミモリウシとステップバイソン(プリスクス野牛)とホクチヤギュウ英語版[17]など限定されている[15][18][19]

本種はステップバイソンに近縁だとされるが厳密な関連性は不明であり[5]花泉遺跡から産出したバイソン属はステップバイソンに限定、つまりハナイズミモリウシがステップバイソンと同一種であると見なされる場合もある[6][2]。一方で、ハナイズミモリウシの古い年代の化石は鮮新世に該当するとされているが[4]、これはステップバイソンが出現したとされる中期更新世と大きく異なる。

本種のシノニムに使用されている属名の「レプトバイソン(Leptobison)」には[1]、バイソン属およびオーロックスなどのウシ属の共通の祖先と考えられているレプトボス英語版との類似性が見られるが、一般的に初期のバイソン属または亜属とされるのは「Eobison」である[20]。ハナイズミモリウシの発見当時は角の長さなどの判断要素から原始的な種類と考えられていた[2]

なお、バイソン属をウシ属に内包する場合は、ハナイズミモリウシの学名は「Bos hanaizumiensis」または「Bos bison hanaizumiensis」となる[21]

発見

ハナイズミモリウシに近縁[5]または同一種[2][6]とされるステップバイソンのミイラの「ブルー・ベイブ」。アラスカ州立大学博物館英語版にて。

ハナイズミモリウシの発見のきっかけとなったのは、1927年(昭和2年)の日照りの際に金森地区の沼倉清治が灌漑用の井戸を掘ったことである。1953年(昭和28年)に佐々木盛輔が司東真雄[注釈 2]の紹介で東北大学の曽根廣[19]に当該化石の鑑定を依頼して貴重性が判明し、同年から1988年(昭和63年)にかけて計15回の調査が行われた[9]。なお、ハナイズミモリウシとの関連性は不明だが、北海道における最初のバイソンの発見は1971年(昭和46年)の北広島市の記録が初と本州よりも後年であった[23]

ハナイズミモリウシ(ステップバイソン)の主だった化石花泉遺跡などから発掘されている。同遺跡で発見された動物相の殆どを占めるなど標本の量も豊富で、保存状態の良さからも国内における後期更新世の貴重なバイソン属の化石として知られており[6][24][10]、旧花泉町(現一関市)には現在も発見の記念碑が残されている[25][9]。また、日本列島で発見されている唯一のオーロックスの化石もハナイズミモリウシの発見と同時に花泉遺跡にて発掘された[11]

オーロックスを含む他のメガファウナと共に発見された点からも、中国黒竜江省ハルビン市における発掘状況との類似性が見られる[6]。しかし、花泉町におけるオーロックスの出土記録は後年に花泉遺跡からの産出種のリストから除外されており[8]、ステップバイソンに限らずバイソン属とオーロックスの間では化石の分類が混乱して種の特定において誤認や混同が発生しかねない側面があることからも[26]、現時点(2024年)で後期更新世以降の日本列島に確実に生息していたと判明しているウシ族はバイソン属とスイギュウ[16]に限定される[注釈 3]

生態

ロシア連邦サハ共和国にて、日本列島にも分布したステップバイソンやホクチヤギュウ英語版[17][19]などのニッチを埋める代用として野生導入されているシンリンバイソン英語版ロシア語版)。
中国大慶市の大慶博物館に展示されている当時の黒竜江省に生息していたバイソン[8]ケナガマンモスケブカサイの生体復元像。

上記の通り、ハナイズミモリウシはステップバイソンと特に近縁または同一種であるとされている[2][6][11]。ステップバイソンは現生のバイソン属の祖先であり、「プリスクス種(B. p. priscus)」または「メディエーター種(B. p. mediator)」は現生種の中でもアメリカバイソンの一亜種または一形態であるシンリンバイソン英語版との類似性が特に強いが[28]、同時に骨格の形状はヨーロッパバイソンとの類似性も強いともされている[29]

ハナイズミモリウシの大きさは現生のバイソン属と近く、推定体高2メートル、推定体長3.1メートルである。一方で、タイプ標本は若い個体のものであるとされており[30]、ハナイズミモリウシの成獣の厳密な大きさは不明である。また、本種も他のバイソン属と同様に首の上部と背部に棘突起を持つ[3][31][32]。ハナイズミモリウシが島嶼矮小化英語版を経ていたのかは不明であるが、大陸産のステップバイソンにおいては亜種または個体群ごとに形態や大きさの多様性が見られ、最大亜種の「ギガス種(B. p. gigas)」がジャイアントバイソンと共に地球史上最大級のウシ族および反芻類であった可能性がある一方で[33]シチリア島などからは対照的に矮小化を辿った小型の亜種(または個体群)が発見されている[34]栃木県の「葛生動物群」で知られる葛生地区から発見された化石も、種類は不明ながらも大型であることが特徴の一つであり、香川県小豆島沖の瀬戸内海から発見されたホクチヤギュウ英語版と近い数値を有している[15]

本種(ステップバイソン)は、後期更新世日本列島に分布した陸棲のメガファウナではナウマンゾウヤベオオツノジカに次いで発掘数が多く、花泉遺跡で発見された動物相の殆どが本種(ステップバイソン)に属しており[6]、一般的な知名度こそナウマンゾウやヤベオオツノジカに劣るものの旧石器時代の日本列島の動物相を代表する種類の一つであり、「日本三大絶滅動物」と称されることもある[2][7]

ステップバイソンがマンモス・ステップ英語版動物相(マンモス動物群)の代表格の一角であったことからも[26]、日本列島ではたとえば北海道関東平野富山平野や当時の瀬戸内海の様な草原平野が主要なバイソン属の生息地であったと考えられるが[15][35][36]、ステップバイソンの子孫であり形態的な類似性も有している現生のアメリカバイソン[28]ヨーロッパバイソン(および絶滅した亜種のコーカサスバイソンカルパティアバイソン[29]も山岳地帯を重点的に利用して生息する場合も見られる[37][38][39]

分布

黒竜江省綏化市の綏化市博物館に展示されているバイソンの骨格標本。

上記の通り、日本列島に分布していたバイソン属の厳密な分類や生息状況には不明な点が多く[15]、ハナイズミモリウシがステップバイソンと同一種であるか否かも厳密には判明していないため[5][6]、ハナイズミモリウシのユーラシア大陸における分布や日本列島での生息範囲などに関しても情報は豊富ではない。

ナウマンゾウやヤベオオツノジカは北海道にも分布していた一方で概して「南方系」とされているが、バイソン属は「北方系(マンモス動物群)」とされながらも[4]ツンドラから砂漠付近までの広範囲に生息が可能であり、現在でもたとえば北はアラスカシベリアの様な高緯度帯、南はメキシコイタリア半島イベリア半島の様な中緯度帯にも生息する。そのため、バイソン属の氷河期におけるユーラシア大陸から日本列島への渡来経路は、(ナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、オーロックススイギュウなどと同様に)対馬海峡または中国大陸との間に形成された陸橋を伝って朝鮮半島または中国大陸から渡ってきただけでなく[40]、(ヘラジカトナカイ[41]ケナガマンモスなどと同様に)サハリンから北海道[23]を経由してブラキストン線津軽海峡)を超えて本州以南に到達した可能性もある[11]

バイソン属などの「北方系」の動物には本州にも分布していた種類も存在していた一方で[4]、同じくサハリン経由で日本列島に到達したケナガマンモスが本州以南に自力で渡ったことを示唆させる確実な記録は存在しない。また、ナウマンゾウ(およびヤベオオツノジカなど)が本州から北海道に到達した時期は寒冷期においても比較的に温暖であり、津軽海峡に何らかの陸橋が形成されていた可能性は高くないとされている。このため、ナウマンゾウ(およびヤベオオツノジカなど)は当時の津軽海峡を泳いで渡り切ったことが考えられる[42]

バイソン属に関しては上記の通り二つのルート(朝鮮半島または中国大陸経由・サハリン経由)で日本列島に到来した可能性があり、これらのバイソン属が互いに津軽海峡を突破していたのか、突破していたのであればいつの時期にどのように行き来していたのかは厳密には不明であるが、ステップバイソンや(瀬戸内海から発見されている)ホクチヤギュウ英語版[17]ベーリング地峡を利用してユーラシア大陸と北米大陸を往来しており、北方系でありながらも実際に本州以南にも分布していた[15][4]

人間との関係

絶滅

黒竜江省と地理的に近いサハ共和国で行われている、シンリンバイソン英語版を用いることによる古代の生態系の復元を目的としたプロジェクト(ロシア語版)。
この更新世再野生化英語版の試みによって、アメリカバイソンの系統が祖先の故郷であるユーラシア大陸自然界に帰還したことになる[43]

日本列島におけるハナイズミモリウシの最古の記録は鮮新世に該当し、最終的には後期更新世またはそれ以降まで生息していた[4]。後期更新世以降の日本列島におけるバイソン属や他のメガファウナの絶滅の厳密な原因は解明されていないが、時期的にも「第四紀の大量絶滅」に該当しており、キルサイトと推測されている花泉遺跡[17]から発見されている本種または他のバイソン属の最も新しい年代の化石は約4,840BP完新世縄文時代に該当する[8]

そのため、気候変動とそれに付随した環境や植生の変化、または、気候変動だけでは説明できない部分[注釈 4]もあることから、人間による狩猟をはじめとする個体数や生息環境への圧迫や個体群の分断など、またはこれらの相乗効果などに起因した可能性がある[5][35][44]

ステップバイソン自体はマンモス動物群のメガファウナとしてはギガンテウスオオツノジカと共に中期完新世まで生き延びた数少ない部類であり、最も新しい時代の標本はユーラシア大陸側では西シベリアの南部の地域やサハ共和国における10 .700-9,800BPの記録が、北米大陸側ではユーコン準州の一帯で約5,452年前の記録が存在する[26][45]

生態系の人為的な復元

アラスカ野生動物保護センター英語版で飼育されているシンリンバイソン英語版
アラスカ州サハ共和国に野生導入されているバイソンもカナダウッド・バッファロー国立公園からシンリンバイソンの救済のためにエルク・アイランド国立公園英語版に輸送・隔離されて繁殖した個体の子孫である[46]

近年は「第四紀の大量絶滅」によって弊害が生じた在来生態系の人為的な復元や補充、いわゆる再野生化英語版の一種である「更新世再野生化英語版」の議論が盛んであり(参照)、バイソン属においてもステップバイソンや他の化石種の生息していた地域に、ステップバイソンの子孫であるアメリカバイソンヨーロッパバイソンを野生導入する動きが見られる[47][48][49]

上述の通り、花泉遺跡中国黒竜江省との生物の多様性に類似点が見られる[8]東シベリアはステップバイソンやホクチヤギュウ英語版完新世まで生存していた地域であり、ロシアではアメリカバイソンジャコウウシシベリア(ユーラシア大陸)への導入(再導入)は1961年1963年から提唱されていたが、プロジェクトが実現に至ったのは1990年代(ジャコウウシ)と2006年(バイソン)であった[50]

黒竜江省と地理的に近いロシア連邦サハ共和国では、2006年からカナダエルク・アイランド国立公園英語版にて隔離・飼育されたシンリンバイソン英語版ブオタマ英語版地区に用意された施設で繁殖させ、個体数が増えてから野生導入する試みを行っている(ロシア語版)。このプロジェクトの目的は古代の生態系の再現だけでなく、北米大陸以外にも個体群を形成させることで(たとえば大規模な災害などのリスクから)シンリンバイソンという存在の避難先を確保し、遺伝子プールの保存も行うなどの純粋な保護も兼ねている[43]

個体数の増加と共に繁殖施設の増設や実際の野生導入(2018年)も行われており、2019年にはシンリンバイソンが同国のレッドリストに登録されて法的な保護対象になっている[51][43][50]。また、ロシアやサハ共和国の科学界では、古代種の代用に留まらず、シンリンバイソン自体も東シベリアに約2000年前まで生息していたと見なされる場合もある[43]

同国における類似したプロジェクトとしては「更新世パーク英語版」が先行しており、こちらでも当初はシンリンバイソンの導入を予定していたが実現せず、代用としてヘイゲンバイソン英語版が購入された[52][53]

その他

サハ共和国ではステップバイソンの標本が豊富に発見されており、ロシア韓国の科学者によるグループがシンリンバイソン英語版とクローン技術を用いたステップバイソンの復活(復元)の可能性を模索している[54][55]

関連項目

関連画像

脚注

注釈

  1. ^ 北広島市八雲町浦河町など。
  2. ^ 宮城県史の編纂委員であり、岩手県北上市の安楽寺の住職[22]
  3. ^ 日本列島ではウシ属Bos)は各地から産出しているものの、オーロックスつまり野生種に分類された経歴を持つ後期更新世以降の出土記録は花泉遺跡以外には存在しない。なお、より前時代の更新世には Bibos 属も日本列島から発見されている[15][27]
  4. ^ 過去の複数の気候変動を乗り越えてきた動物相が後期更新世完新世に大量に絶滅した。

出典

  1. ^ a b c d e Bison hanaizumiensis (Matsumoto & Mori, 1956)”. BioLibスペイン語版. 2025年6月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 山さん (2025年7月16日). “【氷河期展】 日本初公開の頭骨や絶滅動物の骨格標本、イメージしやすい復元模型など、興味深い展示多数!”. オソトイコ. 2025年6月9日閲覧。
  3. ^ a b ハナイズミモリウシ全身骨格”. 岩手県立博物館. 2025年6月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 米田寛「花泉(金森)遺跡出土動物骨化石中の人類遺物とされた資料」(pdf)『岩手県立博物館研究報告』第42号、岩手県立博物館、2025年3月、1-10頁、ISSN 0288-63082025年6月13日閲覧 
  5. ^ a b c d e 岩手にもいた野牛 - The Bison that lived in Iwate”. 奥州市. 奥州市牛の博物館. 2025年6月9日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 高橋啓一、中嶋雅子「ナウマンゾウ研究百年」(pdf)『琵琶湖博物館研究調査報告』第35号、滋賀県立琵琶湖博物館、2022年12月、28、190-192、doi:10.51038/rrlbm.35.0_1 
  7. ^ a b 特別展「氷河期展~人類が見た4万年前の世界~」”. TBSチケット(TBSテレビ (2025年). 2025年6月9日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 高橋啓一、楊平「中国黒竜江省ハルビン市周辺のマンモス動物群を訪ねて : 中国東北地域の後期更新世哺乳動物群から日本のマンモス動物群を考える」(PDF)『化石研究会会誌』第51巻第2号、化石研究会、2019年3月、43-52頁、 CRID 1520291855460931968ISSN 03871924国立国会図書館書誌ID: 029627170 
  9. ^ a b c @uwinookuyama (6 December 2021). “2021年12月6日10:26のツイート”. X(旧Twitter)より2025年6月8日閲覧.
  10. ^ a b ハナイズミモリウシ”. IWATE21世紀倶楽部. 2025年6月9日閲覧。
  11. ^ a b c d 黒澤弥悦(奥州市牛の博物館)「モノが語る牛と人間の文化 ②岩手の牛たち」(pdf)『LIAJ News』第109号、家畜改良事業団、2008年3月25日、29-31頁、 オリジナルの2016年8月1日時点におけるアーカイブ、2025年6月8日閲覧 
  12. ^ ハナイズミモリウシと金森遺跡について記載のある資料はあるか。”. レファレンス協同データベース. 岩手県立図書館 (2014年4月10日). 2025年6月9日閲覧。
  13. ^ 磷葉石 (2022年2月3日). “狩猎表”. 巴哈姆特電玩資訊站. 2025年6月12日閲覧。
  14. ^ Christopher J. Norton、長谷川善和、甲能直樹、冨田幸光 (2007). “Distinguishing archeological and paleontological faunal collections from Pleistocene Japan: taphonomic perspectives from Hanaizumi”. Anthropological Science (日本人類学会) 115 (2): 91-106. doi:10.1537/ase.060605. https://doi.org/10.1537/ase.060605 2025年6月9日閲覧。. 
  15. ^ a b c d e f g 長谷川善和、奥村よほ子、立川裕康「栃木県葛生地域の石灰岩洞窟堆積物より産出した Bison 化石」(pdf)『群馬県立自然史博物館研究報告』第13号、群馬県立自然史博物館、2009年2月5日、47-52頁、NDLJP:10229193 
  16. ^ a b 近藤洋一、中尾賢一「鳴門海峡海底からスイギュウ化石の発見」(pdf)『徳島県立博物館研究報告』第31号、徳島県立博物館、2021年3月、1-6頁、 CRID 1520853834654156160ISSN 09168001国立国会図書館書誌ID: 031423510 
  17. ^ a b c d 春成秀爾更新世末の大形獣の絶滅と人類」『国立歴史民俗博物館研究報告』第90巻、国立歴史民俗博物館、2001年3月、17、43、doi:10.15024/00000978ISSN 0286-7400 
  18. ^ 木村方一「第9章 そのほかの化石の紹介 - 3. 野牛(バイソン)の化石/八雲町郷土資料館」『太古の北海道―化石博物館の楽しみ 改訂版』北海道新聞社、2007年11月1日。 ISBN 978-4894534193 
  19. ^ a b c 仲谷英夫「日本産の更新世ウシ科化石」(pdf)『化石研究会会誌』第19巻第2号、化石研究会、1987年3月、48-52頁、2025年6月12日閲覧 
  20. ^ Leonardo Sorbelli、Marco Cherin、Dimitris S. Kostopoulos、Raffaele Sardella、Beniamino Mecozzi、Plotnikov Valerii Valerievich、Maria Prat-Vericat、Beatrice Azzarà、Saverio Bartolini-Lucenti、Joan Madurell Malapeira (2023-02-01). “Earliest bison dispersal in Western Palearctic: Insights from the Eobison record from Pietrafitta (Early Pleistocene, central Italy)” (pdf). Quaternary Science Reviews英語版 (ScienceDirectエルゼビア)) 301: 107923. doi:10.1016/j.quascirev.2022.107923. 
  21. ^ Wiki Species.
  22. ^ 近藤洋一、中尾賢一「司東さん(安楽寺前住職)の銅像建立 国史跡指定に尽力 国見山廃寺跡、樺山遺跡【北上】」『』岩手日日、2021年8月10日。2025年6月12日閲覧。
  23. ^ a b 北広島市教委生涯学習指導班 (2009年9月1日). “バイソンの頭骨片・28点” (pdf). 北広島市. 2018年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月27日閲覧。
  24. ^ 令和6年度 岩手県立博物館 年報」(pdf)、岩手県立博物館、2025年6月3日、2025年6月9日閲覧 
  25. ^ OOriser. “ハナイズミモリウシ生息地の碑”. Xgress.com. 2023年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月9日閲覧。
  26. ^ a b c Emilia Hofman-Kamińska、Gildas Merceron、Hervé Bocherens、Gennady G. Boeskorov、Oleksandra O. Krotova、Albert V. Protopopov、Andrei V. Shpansky、Rafał Kowalczyk (2024-08-14). Petr Keil. ed. “Was the steppe bison a grazing beast in Pleistocene landscapes?”. Royal Society Open Science英語版 (王立協会) 11 (8). doi:10.1098/rsos.240317. 
  27. ^ Bos 属”. 日本古生物標本横断データベース. 2025年6月9日閲覧。
  28. ^ a b Gennady G. Boeskorov、Olga R. Potapova、Albert V. Protopopov、Valery V. Plotnikov、Larry D. Agenbroad、Konstantin S. Kirikov、Innokenty S. Pavlov、Marina V. Shchelchkova、Innocenty N. Belolyubskii、Mikhail D. Tomshin、Rafal Kowalczyk、Sergey P. Davydov、Stanislav D. Kolesov、Alexey N. Tikhonov、Johannes van der Plicht (2016-06-25). “The Yukagir Bison: The exterior morphology of a complete frozen mummy of the extinct steppe bison, Bison priscus from the early Holocene of northern Yakutia, Russia”. Quaternary International英語版 (エルゼビア) 406(B): 94-110. doi:10.1016/j.quaint.2015.11.084. 
  29. ^ a b Anastasia Konstantinovna Markova、Andrey Puzachenko、Thijs van Kolfschoten、P.A. Kosintsev、T.V. Kuznetsova、Alexei N. Tikhonov、Olga Bachura、Dmitry Ponomarev、Johannes Van Der Plicht、M. Kuitems (2015-08-18). “Changes in the Eurasian distribution of the musk ox (Ovibos moschatus) and the extinct bison (Bison priscus) during the last 50 ka BP”. Quaternary International英語版 (エルゼビア) 378: 99-110. doi:10.1016/j.quaint.2015.01.020. 
  30. ^ 岩手めんこいテレビ「バイソン頭骨化石を公開 一関市花泉遺跡で発掘<岩手県>」『』FNNプライムオンライン、2024年8月25日。オリジナルの2024年8月25日時点におけるアーカイブ。2025年6月9日閲覧。
  31. ^ けんぱくものしりノート - ハナイズミモリウシ」(pdf)、岩手県立博物館、2010年7月、2025年6月9日閲覧 
  32. ^ 世界の大草原 北アメリカ プレーリーの王者 バイソンが駆ける”. ワイルドライフ. NHK (2023年). 2025年6月9日閲覧。
  33. ^ Flerow, C. C. (1977). “Gigantic Bisons of Asia” (PDF). Journal of the Palaeontological Society of India 20: 77-80. http://palaeontologicalsociety.in/vol20/v14.pdf. 
  34. ^ Antonella Cinzia Marra (2013-02-05). “Evolution of Endemic Species, Ecological Interactions and Geographical Changes in an Insular Environment: A Case Study of Quaternary Mammals of Sicily (Italy, EU)” (pdf). Geosciences (MDPI) 3 (1): 114-139. doi:10.3390/geosciences3010114. 
  35. ^ a b 魚津埋没林博物館「ナウマンゾウとオオツノジカ」(pdf)『うもれ木(魚津埋没林博物館広報誌)』第41巻、魚津印刷株式会社、2014年7月7日、2025年6月9日閲覧 
  36. ^ 麻柄一志「第6回 先史時代のヒトと自然」(pdf)『富山市民大学 《立山黒部ジオパークを知る》』2021年11月17日、2025年6月9日閲覧 
  37. ^ Adam Zier-Vogel、Karsten Heuer (2022-09-01). “The First 3 Years: Movements of Reintroduced Plains Bison (Bison bison bison) in Banff National Park” (pdf). Diversity 2022 (14). doi:10.3390/d14100883. 
  38. ^ Benjamin Bleyhl、Taras Sipko、Sergej Trepet、Eugenia Bragina、Pedro J. Leitão、Volker C. Radeloff、Tobias Kuemmerle (2015-11). “Mapping seasonal European bison habitat in the Caucasus Mountains to identify potential reintroduction sites” (pdf). Biological Conservation英語版 (ScienceDirectエルゼビア)) 191: 83-92. doi:10.1016/j.biocon.2015.06.011. 
  39. ^ Boost for growing bison population in the Southern Carpathians”. リワイルディング・ヨーロッパ英語版 (2024年2月7日). 2025年6月24日閲覧。
  40. ^ 조태섭 (2009-12-30). “우리나라 선사시대 소과(Bovidae) 화석에 대한 고찰” (pdf). 韓国旧石器学報(Journal of Korean Paleolithic Society) (韓国旧石器学会、Korea Citation Index英語版) 1 (20): 83-108. https://www.kci.go.kr/kciportal/ci/sereArticleSearch/ciSereArtiView.kci?sereArticleSearchBean.artiId=ART001408635. 
  41. ^ 長谷川善和氏(日本列島2000万年の進化史―とくに日本産哺乳類化石に関する研究)”. 日本哺乳類学会. 2025年6月12日閲覧。
  42. ^ 土屋健「3 最後の巨獣たち」『古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 下巻』群馬県立自然史博物館(監修)、技術評論社、2016年7月23日、112頁。 ISBN 978-4774182520 
  43. ^ a b c d До 1000 особей может увеличиться популяция бизонов в Якутии к 2035 году”. ロシア外務省・ヤクーツク代表事務所 (2024年9月17日). 2025年7月12日閲覧。
  44. ^ Adrian M. Lister、Anthony J. Stuart (2019-01-18). “The extinction of the giant deer Megaloceros giganteus (Blumenbach): New radiocarbon evidence”. Quaternary International英語版 500: 185–203. doi:10.1016/j.quaint.2019.03.025. 
  45. ^ July A. Pilowsky、Sean Haythorne、Stuart C. Brown、Mario Krapp、Edward Armstron、Barry W. Brook、Carsten Rahbek、Damien A. Fordham (2022-10-19). Petr Keil. ed. “Range and extinction dynamics of the steppe bison in Siberia: A pattern-oriented modelling approach”. Global Ecology and Biogeography英語版 (ジョン・ワイリー・アンド・サンズ) 31 (12): 2483-2497. doi:10.1111/geb.13601. 
  46. ^ Wood bison in Canada”. カナダ政府 (2020年9月15日). 2025年7月12日閲覧。
  47. ^ アンスコム江莉奈、上原裕美子(編)「どこまで「野生」になれるのか?──自然界のエンジニアことバイソン(と人間)が推し進める、再野生化プロジェクトの序章」『WIRED』、コンデナスト・パブリケーションズ、2023年4月5日、2025年6月9日閲覧 
  48. ^ Richard Fleury (2022年7月18日). “Bison back in the UK: the inside story”. Discover Wildlife、BBC Wildlife英語版. 2025年6月9日閲覧。
  49. ^ ポルトガルに野生のバイソンを再導入…なんと1万年ぶり”. らばQ (2024年6月11日). 2025年6月9日閲覧。
  50. ^ a b “Возвращение бизона. Как продвигается реакклиматизация краснокнижного животного в Якутии”. Ykt.Ru. (2021年). オリジナルの2021年3月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210306000525/https://news.ykt.ru/article/116895 2025年7月13日閲覧。 
  51. ^ Arctic Today (2019年7月25日). “Wood bison to be listed in Yakutia’s Red Data Book”. タス通信. https://tass.com/society/1070217 2025年6月16日閲覧。 
  52. ^ Plains Bison”. 更新世パーク英語版. 2025年7月12日閲覧。
  53. ^ 小坪遊、竹野内崇宏(著)、大牟田透(編)「北極圏の永久凍土に巨大な穴 温暖化で解けてメタン放出、温室効果が加速する懸念」『朝日新聞グローブ』、朝日新聞、2022年10月4日、2025年6月17日閲覧 
  54. ^ “The remains of an 8,000 year old lunch: an extinct steppe bison's tail”. シベリアン・タイムズ英語版. (2016年12月1日). オリジナルの2017年4月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170427100522/http://siberiantimes.com/science/casestudy/news/n0804-the-remains-of-an-8000-year-old-lunch-an-extinct-steppe-bisons-tail/ 2025年6月9日閲覧。 
  55. ^ Léa Surugue (2016年12月2日). “Cloning ancient extinct bison sounds like sci-fi, but scientists hope to succeed within years”. インターナショナル・ビジネス・タイムズ. https://www.ibtimes.co.uk/cloning-ancient-extinct-bison-sounds-like-sci-fi-scientists-hope-succeed-within-years-1594574 2025年6月9日閲覧。 
  56. ^ @masumurahiroshi (6 January 2019). “2019年1月6日13:47のツイート”. X(旧Twitter)より2025年6月7日閲覧.
  57. ^ 「銀河鉄道の夜」と白鳥の停車場”. 賢治・星めぐりの街づくり推進協議会. 花巻商工会議所. 2025年6月9日閲覧。
  58. ^ 糸魚川淳二宮沢賢治の「イギリス海岸」産足跡および生痕化石」(pdf)『豊橋市自然史博研報』第14巻、豊橋市自然史博物館、2004年、9-14頁、2025年6月9日閲覧 
  59. ^ 花泉高校 施設紹介”. 岩手県立花泉高等学校. 2025年6月13日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ハナイズミモリウシのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハナイズミモリウシ」の関連用語

ハナイズミモリウシのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハナイズミモリウシのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハナイズミモリウシ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS