富山平野とは? わかりやすく解説

とやま‐へいや【富山平野】

読み方:とやまへいや

富山県富山湾面する平野黒部(くろべ)川・神通川など多く河川による扇状地米作発達し近年工業化も進む。

富山平野の画像

富山平野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 20:21 UTC 版)

富山平野の地形図

富山平野(とやまへいや、: Toyama Plain)は、富山県に位置する富山湾に面する扇状地の複合からなる平野[1][2]。狭義には神通川常願寺川で形成された平野である[3]。広義には黒部川扇状地や砺波平野などを含む[3]

地理

富山平野

広義の富山平野は、東は黒部川の扇状地(黒部扇状地、黒部川扇状地)、西は庄川の扇状地にまで及び、その中央部にある呉羽丘陵(呉羽山丘陵)で大きく二分され、東側を呉東平野、西側を呉西平野という[1][2]。あるいは三分して、砺波平野、狭義の富山平野、黒部川扇状地に分けられる[4]

富山湾は水深が深く海底の勾配が急であるため、河川からの土砂は海底に沈んだり沿岸流に流されて三角州を発達させず、富山平野の大部分は砂礫の扇状地で構成されている[2]

旧石器時代に該当する遺跡が多数発見されており、ハナイズミモリウシおよび他のバイソン属ヤベオオツノジカヘラジカナウマンゾウオオヤマネコトラヒグマなどの現在の日本列島には生息していない中・大型動物も富山平野に多数生息していたと思われ、当時の人類による狩猟の対象にされていた可能性が高い[5]

西部

広義の富山平野のうち、呉羽丘陵の西側には、庄川のつくる扇状地部である砺波平野と海岸部の三角州性低地である射水平野がある[2]。砺波平野は散村景観(散居村)で知られている[2]。庄川扇状地が発達しているために小矢部川はその西側に押し出される地形になっている[1]。また、射水平野にはかつて放生津潟という潟湖があり低湿地を含む[2]

なお、呉羽丘陵の西側にある台地を境野新台地という。

東部

呉羽丘陵の東側には、常願寺川及び神通川の扇状地とその海側にある低地を含む狭義の富山平野と、黒部川片貝川早月川の急勾配扇状地域である新川平野に分けられる[2]

狭義の富山平野はさらに常願寺川扇状地、神通川扇状地、富山低地などに細分化される。

脚注

  1. ^ a b c 深井三郎「富山平野とその地形発達」『地理学評論』第31巻第7号、日本地理学会、416-429頁。 
  2. ^ a b c d e f g 防災基礎講座:地域災害環境編 20. 富山平野”. 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室. 2023年3月30日閲覧。
  3. ^ a b 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 平成20年3月 1858飛越地震 第2章 災害の概要”. 内閣府防災情報. p. 66. 2025年1月15日閲覧。
  4. ^ 3.富山平野”. 内閣官房. 2023年3月30日閲覧。
  5. ^ 麻柄一志, 2021年, 第6回 先史時代のヒトと自然, 富山市民大学 立山黒部ジオパークを知る

座標: 北緯36度40分0秒 東経137度10分0秒 / 北緯36.66667度 東経137.16667度 / 36.66667; 137.16667


富山平野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:45 UTC 版)

イタセンパラ」の記事における「富山平野」の解説

1998年仏生寺川再発見され、生息地万尾川あわせて2か所となっており、調査では毎年多数稚魚確認されている。ただし仏生寺川では2001年から、万尾川では2004年から種生息地でオオクチバス確認されており、捕食による個体数減少懸念される2008年12月オオクチバス捕食されていることが胃の内容物捕食され消化前の小魚)のDNA解析裏づけられたと報道された。なお射水市高岡市富山市など旧来の生息地では最後確認例から50年以上が経過しており、再発見される可能性はほぼなくなった

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