ナウマン‐ぞう〔‐ザウ〕【ナウマン象】
ナウマンゾウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 04:27 UTC 版)
ナウマンゾウ(英:Naumann's elephant 学名:Palaeoloxodon naumanni)は、約1万5000年前までの日本列島に生息していたゾウである。後期更新世の日本列島に棲息した長鼻目は本種とケナガマンモスのみであり、ヤベオオツノジカやハナイズミモリウシと共に後期更新世の日本列島に分布した大型陸棲哺乳類でもとくに有名な種である。
- ^ a b Makiyama, J., 1924: Notes on a Fossil Elephant from Sahama, Totomi. Memoires of the College of Science, Kyoto Imperial University, Series B, vol.1, no.2, pp.255 - 264, pls.12 - 16.
- ^ 川崎悟司イラスト集・ナウマンゾウ
- ^ a b 信濃町産業観光課, 野尻湖発掘とナウマンゾウ part 1
- ^ a b 三枝春生, ナウマンゾウの祖先をエチオピアで掘る, 標本とむきあう
- ^ 高橋啓一「ナウマンゾウ研究百年」『琵琶湖博物館研究調査報告』第35巻、滋賀県立琵琶湖博物館、2022年、1-253頁。
- ^ 『絶滅哺乳類図鑑』 193頁
- ^ 亀井節夫「『日本の長鼻類化石』とそれ以後」、『地球科学』第54号 211 - 213頁。
- ^ 古泉弘「武蔵野の開拓者」 竹内誠・古泉弘・池上裕子・加藤貴・藤野敦『東京都の歴史』山川出版社 2003年(平成15年)1月 10 – 16ページ
- ^ 高橋啓一「ナウマンゾウは津軽海峡を泳いで渡ったか」/ 化石研究会編『化石から生命の謎を解く -恐竜から分子までー』 - 朝日新聞出版 2011年(平成23年) 136 - 139ページ
- 1 ナウマンゾウとは
- 2 ナウマンゾウの概要
- 3 分布
- 4 脚注
- 5 外部リンク
ナウマンゾウ
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「田端 (東京都北区)」の記事における「ナウマンゾウ」の解説
1896年、日本鉄道線の上野駅と王子駅の間に田端駅が開設された。2年後の1898年、駅構内の崖を削り役宅を造成した際に、ゾウ類の牙(切歯)の化石が発見され、東京帝国大学理学部地質学教室に持ち込まれた。大学院生(当時)だった徳永重康が翌年にかけて現地で調査し、海成砂層(東京層)とローム層に挟まれる青灰色粘土層(本郷層)から臼歯2本を採集した。徳永はこれらを記載した論文を1906年に発表した。これは日本人の手による最初の脊椎動物化石の研究であり、専門家の手によって採集され産出層準等の情報とともに記載された脊椎動物化石としても日本初であった。徳永はヨーロッパのアンティクースゾウ (w:en:Straight-tusked Elephant) のものとしたが、現在では独立種ナウマンゾウのものであることがわかっている。これらの標本は犬塚則久によって再研究され、若いオスのナウマンゾウの左下顎第一大臼歯、右下顎第一大臼歯、および左切歯であると同定されている。このナウマンゾウ田端標本は東京大学総合研究博物館に保管され、レプリカが北区飛鳥山博物館に展示されている。
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