種小名
(specific epithet)(specific=「特定の・具体的な」の意,epithet=「形容辞」の意)
◇種小名の決定・書き方
①種小名は、分類学者(命名者)が精査したあと、論文として発表し、初めて認められる。分類学者による記載時期が前後することによって「同種異名(シノニム)」が生じる。
②原種の学名は、ラテン語である。属名(名詞)の頭文字を大文字で、種小名(形容語)は頭文字も小文字で書き、イタリック体(斜体)で記すことになっている。
③『Encyclopaedia of Cultivated Orchid』(通称、ホークスの本)は、種小名の綴りを正確に調べるのに役立つ。
④種小名は、属する属名の性に合わせて語尾の綴りが決まる(多くの場合、属名の語尾と種小名の語尾が一致する)。
《例》男性名詞(-us)、女性名詞(-a,-is)、中性名詞(-um,-e)
属 名 | 種 小 名 の 例 |
Cattleya | aurantiaca,dowiana,guttata,intermedia,labiata,maxima,walkeriana |
Paphiopedilum | armeniacum,bellatulum,javanicum,liemianum,micranthum,rothschildianum,sanderianum,venustum |
Dendrobium | antennatum,cruentum,formosum,kingianum,secundum,thyrsiflorum,unicum,violaceum,wardianum |
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