そうじょう‐こうか〔サウジヨウカウクワ〕【相乗効果】
相乗効果
相乗効果
相乗効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 20:53 UTC 版)
スルファメトキサゾールとトリメトプリムの併用療法がST合剤の組み合わせである。スルファメトキサゾール(スルホンアミド系薬物)はジヒドロプテロイン酸シンターゼ阻害薬(葉酸合成阻害)であり、トリメトプリムはジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害薬(DHFR阻害薬、葉酸活性化阻害)である。ジヒドロプテロイン酸シンターゼは細菌にはあるがヒトには存在しない。DHFR阻害薬は、葉酸を活性化させたテトラヒドロ葉酸の細胞内供給を決定的に不足させ、結果的にプリンとチミジンの新たな合成停止させることによってDNA合成とRNA合成を阻害する。スルホンアミド系薬物はジヒドロ葉酸の細胞内濃度を減少させることでDHFR阻害薬の効果を増強させる。また併用することで耐性菌の出現を抑えることができる。 メトトレキサートもジヒドロ葉酸レダクターゼを阻害するため併用に注意が必要。
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