アフリカイネとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アフリカイネの意味・解説 

アフリカイネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 14:48 UTC 版)

アフリカイネ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : タケ亜科 Bambusoideae
: イネ属 Oryza
: アフリカイネ O. glaberrima
学名
Oryza glaberrima
和名
アフリカイネ

アフリカイネ(グラベリマ種 - Oryza glaberrima)は、主にアフリカ西部で栽培されているイネ属の穀物である。紀元前、現在より3500年前からナイジェリア、ニジェール、マリ、ギニアを流れるニジェール川流域で栽培されている[1]アジアイネサティバ種 - Oryza sativa L.)と比較した場合、籾殻毛が少ないことが特徴である。

アジアイネがオリザ・ルフィボゴン (Oryza rufipogon) から分化したのに対して、アフリカイネはオリザ・バルシー (Oryza barthii) から分化した[2]

一年生の植物で種子のみで繁殖する。一方、近縁のアジアイネ (Oryza sativa) は、多年生で刈り取った後の株からひこばえ(孫生)、および種子で繁殖する[3]

特徴

アフリカイネは栽培稲の中でも雑草競争力が高く、耐乾燥性、酸性土壌および鉄過剰土壌に対して耐性をもつ。また害虫や病気に対して強いといった特徴を持ち合わせている[4]

原産地

紀元前3000(4000)~2000年頃、ニジェール川の内陸デルタで栽培化された[4][5]。その後セネガルガンビアギニアビサウの沿岸部およびシエラレオネコートジボワールの中間部の森林地帯へと拡大した[5]

脚注

  1. ^ 米のはなし1,横尾政雄,技報堂出版, 1989, ISBN 978-4765543552
  2. ^ Q&A ご飯とお米の全疑問,高橋素子,大坪研一, 講談社, 2004, p19-p21, ISBN 978-4062574570
  3. ^ 長谷川周一(1994)、イネの起源 農業土木学会誌 Vol.62 (1994) No.1 P54
  4. ^ a b 石井 龍一 2003, p. 335.
  5. ^ a b Olga F Linares 2002, p. 16360.

参考文献

関連項目

  • ネリカ – アジアイネとアフリカイネの種間雑種から育成されたイネ品種の総称。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アフリカイネ」の関連用語

アフリカイネのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アフリカイネのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアフリカイネ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS