低地用ネリカ(水稲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 10:17 UTC 版)
陸稲を含め、畑地では同一作物の連作が続くと土壌の疲弊や連作障害が起こる。したがって、通常は畑作では輪作や休耕を行う。一方、水田稲作は、適切な施肥を行えば、湛水条件で連作が可能な農法である。しかしながら、アフリカで栽培されていたアジア型水稲では、土壌の鉄過剰による障害、雑草との競争、ウィルス病や水ストレス(乾燥・河川氾濫)の面で、アフリカイネに劣っていた。そこで、畑作用ネリカ(陸稲)に次いで、低地用ネリカ(水稲)の開発が行われた。アジアイネとしては国際稲研究所で育成されたインディカ型の品種が用いられた。 アフリカ在来の水稲の通常の収量は 1ヘクタールあたり1.5トン未満であったのに対し、育成された低地用ネリカでは 1ヘクタールあたり 6-7トンの収量を示す能力が示された。また、これらの品種を用いた二期作を行うことも期待されている。
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