収量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/30 06:58 UTC 版)
茶園の収量は茶葉の取れる芽数、茶の芽の質の高さを図る芽重、全体的な収穫面積を表す摘採面積で決まる。しかし芽数を上げれば芽重が減り、芽重を上げれば芽数が減るなど相対的な関係があるため、収量を考える時は品種にあわせてどの部分を重視するかが重要になる。 その他にも摘採法によっても収量に違いがあらわれる。摘採法は主に手摘みとはさみ摘み、機械摘みに分かれ機械摘みは大幅に摘採時間を短縮する事が出来る反面、一定のラインから1番茶、2番茶の分け隔てなく摘んでしまうため手摘みやはさみ摘みのほうが質の高い収穫を行うことができる。 はさみ摘みは、機械摘みと同じく平面的に収穫を行うため摘採の品質的はさほど変わらない部分もあるが、機械より地形や茶の木の変化に対応が可能である。手摘みは古くからの摘採法として様々な摘採法が生み出されている。例として、折り摘み、かき摘み、切り摘み、こき摘み、両手摘みなどの手法が挙げられる。はさみ摘み、機械摘みと違い、必要以上に茶葉を摘まないため、2番茶、3番茶での成長後に摘採を期待でき、その収量にも期待できる。しかし、摘採効率がはさみ摘みと10倍近い開きがあるため、近年は手摘みで間に合わないとき、地形の関係から摘採が難しいとき、などに、はさみ摘みと併用されることが多い。摘採ばさみは明治40年頃に発明されたが、摘採時のこうした質の差から使用が躊躇され、本格的に使用が行われたのは大正に入ってからであった。
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