施肥【しひ】
施肥【せひ】
施肥
施肥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:35 UTC 版)
肥料を与えること。根群の水平分布は樹冠と同等かそれよりも広がっている。そのため、幹回りには養分を吸収できる細根が少ないため幹回りに施肥をしない。 元肥(春肥) 初期の生長に間に合うように休眠期に与える。 追肥(夏肥) 果実の肥大を促進するために与える。温州ミカンでは夏肥重視の施肥体系が近年多い。 礼肥(秋肥) 秋に貯蔵養分の蓄積を目的とする。
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施肥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 09:55 UTC 版)
窒素、リン、カリウムの3つ(肥料の三要素)は土壌肥沃度に最も重要な植物栄養素であり、植物の生育を促進・維持するために非常に重要である。ただし、リンとカリウムについては、生物が利用可能なリン分であるリン酸(P2O5)と、水溶性のカリウム分である加里(K2O)の量が重要である。一般的に、植物栽培用の土壌には人の手によって外部から、三要素を含めた栄養素を加える必要がある。三要素のうち、生物が利用可能なリンは、最も多くの場合に植物の栄養不足の原因である。窒素とカリウムについても、それらの不足による植物の生育不良は起こり得る問題である。 栄養素、特に肥料の三要素の濃度は普通、肥料分析で決定されており、成分量が表示されている。日本の肥料取締法には一部の肥料(普通肥料)において、含有すべき主成分の最小量または最大量の表示が義務付けられている。特殊肥料においても、汚泥を原料としない堆肥と動物の排泄物の場合は肥料成分の表示が義務となっている。成分量の表示方法は定められており、例えば10-10-15と表示された肥料は窒素を10%、リン酸を10%、加里を15%含む。硫黄分が第四の主成分として表示されることもあり、その場合、ハイフン(-)で区切って4番目に成分量が示される。例えば、21-0-0-24は21%の窒素と24%の硫黄の含有を示す。 化学肥料と有機肥料は栄養の供給能力において性質が大きく異なる。 土壌肥沃度は、有機態から無機態へ、あるいは無機態から有機態への複雑な過程により決まる。有機態の栄養素は(例外はあるが)植物に吸収されず、微生物に分解されて無機態となる。この過程を無機化(mineralization)と呼ぶ。 植物と同様に、多くの微生物は窒素、リン、あるいはカリウムの無機態を要求し利用する。このため、土壌微生物は植物とこれらの栄養素を競合する。微生物に吸収された栄養素は微生物バイオマスとなり、植物に利用されず、水の移動で移動せず、その微生物の生息地に固定される。この過程を固定化(immobilization)と呼ぶ。 固定化と無機化のバランスは主要な栄養素によって決まる。微生物にとって個々の栄養素の生体利用度と存在比率によって決まる。落雷のような自然現象によっても窒素分子は硝酸イオンNO2に変換される。水田などの浸水条件といった嫌気条件では、無機態窒素は窒素分子となって土壌から抜け出すことがある。この現象を脱窒といい、脱窒菌によって引き起こされる。陽イオン、主にリン酸やカリと多くの微量要素は、陽イオン交換によって、負に帯電した土壌粒子と強く結合し、保持される。 2008年にリン系肥料の基本の商品であるリン鉱石の価格は8倍に上昇し、肥料としてのリンの費用は2倍以上に増加した。世界中で発生しているリン鉱石の生産制限をpeak phosphorusという。
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