花壇とは? わかりやすく解説

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か‐だん〔クワ‐〕【花壇】

読み方:かだん

庭などで、一部分区切り土を盛り上げるなどして草花植えた所。《 秋》


花壇

植物植栽または展示する造園技法、または園芸技法のひとつ。土壌煉瓦擁壁等で囲み、その中に草本類植栽するもので、日本庭園にはあまり見られ西洋式庭園整形式好んで用いられる手法である。毛氈花壇・リボン花壇・境栽花壇・寄せ植え花壇など、様々な種類のものがある。

花壇

作者藤原ジュン

収載図書花壇・ウサギ希望について
出版社健友館
刊行年月2003.1


花壇

作者佐伯一麦

収載図書川筋物語
出版社朝日新聞社
刊行年月2005.4
シリーズ名朝日文庫

収載図書あんちゃんおやすみ
出版社新潮社
刊行年月2007.12
シリーズ名新潮文庫


花壇

作者村尾

収載図書とあひるのいる風景
出版社森啓
刊行年月2008.12
シリーズ名文学街」文庫


花壇

読み方:かだん

  1. 大阪神戸辺にては別荘をいふ。

分類 大阪神戸

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

花壇

読み方:カダンkadan

花を賞するためにつくったもの

季節

分類 地理


花壇

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

花壇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/16 04:19 UTC 版)

花壇
邸宅内に造られたイングリッシュガーデンの花壇

花壇(かだん)とは、などの植物を植栽または展示する造園技法、または園芸技法のひとつである。造園上の花壇と園芸上の花壇は共通点も多いが根本的に異なる部分もある。主に鑑賞目的で作られ、季節的、形態的、植物の3つの要素からなる。

現代では世界中の住宅や公共施設に作られている。花壇の正確な起源は明らかではないが、古代エジプト中王国時代のテーベにある遺跡からは、約4000年前の花壇らしき遺構が発見されている[1]

造園上の花壇

造園上の花壇は土壌を煉瓦や擁壁等で囲み、その中に草本類を植栽するもので、日本庭園にはあまり見られず西洋式庭園の整形式で好んで用いられる手法である。住宅庭園では重要な役割を果たすことが多い。また、管理の手間が大変なので常時管理することができない広場公園庭園などでは花が枯れ、土だけになってしまっていたりしているところもある。そのため潅水や施肥などの管理を常に怠らない努力と根気強さが必要である。

季節的分類

春花壇、夏花壇など季節ごとに開花する草花が異なる花壇を指す。基本的に花壇はこのことを考えて作られる。

形態的分類

をどのように見せるかという観点では花壇の種類は多岐にわたる。以下に代表的なものを挙げる。

  • 毛氈花壇

カーペット状に広がる花壇で主に花の色で模様を描いたりする。丈の低い草花を敷き詰めるので草丈は10cm程度が望ましい。四方から鑑賞する事を考えて作られるのでスペースに余裕があったり設置場所と見る場所との高低差のある場合などには有効な形態である。

  • リボン花壇

建物道路沿いの細長い空間を利用する花壇。基本的な形は長方形で草丈は30~40cmが望ましい。庭園では園路沿いなどに広く用いられる代表的な形態である。

  • 境栽花壇

建物を背景にした花壇でブロック塀や壁などに沿う形で作られる。視点が一方向なので前方は低く後方は高めの草花を植えるのが普通である。

花壇の中央が高くその周囲に行くにしたがって低くなるように草花を植える。四方からの鑑賞を考慮する。

  • その他

平安時代の「前栽」「壷庭」なども花壇の一種としてとらえることができる。

使用する植物の条件

  • 色が鮮明である
  • 開花期間が長い
  • 栽培が容易-定植後の管理、移植や病害虫に強い
  • 性質が強健
  • 潅水に対して要求が少なくてよい
  • 草丈が低く、同一草花で高さが揃う
  • 花の色が複数である(豊富である)
  • わき芽が次々と開花する
    同一花が長期間開花
    短期間で開花が終了するが次のつぼみが開花する

主な花壇草花

クリスマスローズ、アイビー、パンジー、デージーなどが混植された花壇

園芸上の花壇

上記、造園上の花壇も園芸的にそのまま通用するが、日本の伝統園芸における花壇にはそれに該当しない部分もある。

日本の伝統園芸における花壇

埼玉県花と緑の振興センターが展示した桜草花壇

造園上の「花壇」は英語の flower bed の訳語として明治時代以降に定着したもので、それ以前から使われている「花壇」の語義とは異なる部分がある。本来の「花壇」は、もともと文字通り「花を陳列する壇」という意味であり、仏壇祭壇等の用例があるように、「壇」とは立体的な構造物である。つまり日本の伝統的園芸における花壇とは、本来の字義通り、園芸植物の展示スペース、展示台である。江戸時代元禄8年(1695年)に発行された伊藤伊兵衛による園芸書「花壇地錦抄」が用例として著名である。ただし、英語の flower bed の訳語的意味としての「花壇」的存在は、既に平安時代の文芸作品中に「前栽」として見いだすことができる。またその定義での日本最古の花壇遺構は、16世紀の一乗谷朝倉氏遺跡朝倉館にある。ただしそれが実際に「花壇」と呼ばれたかどうかは分からない。

屋外に設けられることが多く、主に特定の古典園芸植物[要出典]を多数陳列し鑑賞するもので、目的としては風雨から観賞適期の植物を守りまた鑑賞しやすくすること、多くの品種を並べることで相乗的な美の演出効果を高めることなどである。また一部の植物を除き多くの場合は鉢植えを並べるので、良い作のものばかりを陳列でき、また一番美しく見える面を前に向けたり、高さや色彩の組み合わせも自由にできる。多くは小屋掛け式で、長方形の場所に柱を立て、屋根を設け、三方をよしずなどで囲う。前方上部を幕で飾ることもある。その中に特定の園芸植物を陳列するが、ならば植木鉢をそのまま並べるか土中に鉢を埋め、または土を寄せて鉢を隠す。芍薬の場合ははじめから地植えで栽培したスペースに小屋掛けする。

また、桜草の場合は5段の棚を設け、各段に7鉢から8鉢の鉢植えを陳列する。屋根には耐水性と透光性のある油障子を使い、背景には障子を立てることもある。また両袖には袖垣を添える。この他朝顔撫子等でも花壇が組まれ、鑑賞された。

いずれにしても観賞適期が過ぎれば鉢植えは栽培場に戻され、小屋組みは解体撤去される。

この造園上の花壇との違いは、西欧の園芸が庭園術とほとんど同義であるのに対し、日本の園芸は庭園術とは別の存在として確立していることから来ていると言える。西欧の園芸でこれに近いものとしては、イギリスの 古典的草花(フローリスツ・フラワー)[要出典]に同様のものがあり、劇場に見立てて「シアター」または「ステージ」と呼ばれたが、現在はほとんど行なわれない。

脚注

関連項目

外部リンク


花壇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:51 UTC 版)

百合が原公園」の記事における「花壇」の解説

世界の百合広場100種類世界ユリ植栽また、藤棚フジなどの多彩な花木を楽しむこともできる世界の庭園 エリア内には国内外の約30種類コレクションしたあじさい園、耐陰性宿根草中心ボーダーガーデンや「ヒマラヤの青いケシ」を見ることができる。 札幌市緑化植物園 百合が原緑のセンター温室 1年通して様々な草花花木などを展示している。大温室地植えされている花木以外は、ほぼすべての植物鉢植え栽培して見頃迎えたものに随時差し替えている。そのため、温室内では常時数十種の花を見ることができる。また、展示会植物に関する講習会ガーデニング教室など催し行い様々な方法植物親しんで貰え工夫をしている。 ロックガーデン・ヒースガーデンロックガーデンはドライウォールガーデン、ロッケリー、スクリーガーデン、山草園、トレリスなどで構成高山植物極地植物山草など約600種類植物観察できる。ヒースガーデンはエリカエリカ属)やカルーナ(カルーナ属)などを中心とした矮性花木の花壇。 ローズウォーク延長100mオールドローズイングリッシュローズによる散歩道西側入り口には『'86さっぽろ花と緑の博覧会』に出展したシトカトウヒ(トウヒ属)の大きな切り株博覧会開催記念に設置している。 ライラックコレクション約50種類ライラック植栽。ライラックウォークは公園西側に面する歩道沿い約650mの並木道。 ビーチヘッジビーチ(beech)はセイヨウブナヘッジhedge)は生垣意味するムスカリの道 ムスカリ中にチューリップ配したエリア花木園 サクラツツジライラックアジサイ咲きつなぎ、宿根草ボーダーガーデン作っている。 花壇広場ほか かおりの庭ハーブ宿根草構成宿根草屋外でも越冬できるシャクヤクなどの宿根草構成ダリア園200種類ダリア構成バラ花壇園内各所バラ栽培芝生広場広場にあるサイロは、かつてこの地域酪農地帯であったことを記しており、展望台になっている

※この「花壇」の解説は、「百合が原公園」の解説の一部です。
「花壇」を含む「百合が原公園」の記事については、「百合が原公園」の概要を参照ください。

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花壇

出典:『Wiktionary』 (2021/06/19 13:19 UTC 版)

発音(?)

か↘だん

名詞

かだん

  1. 庭・公園などの一部区切って草花植えた所。(秋の季語

翻訳


「花壇」の例文・使い方・用例・文例

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