病害虫
害虫
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害虫(がいちゅう)とは、人間(ヒト)や家畜・ペット・農産物・財産などにとって有害な作用をもたらす虫。主に無脊椎動物でもある小動物、特に昆虫類などの節足動物類をいう。日本語では「おじゃま虫[1][2]」(おじゃまむし)とも呼ぶ。駆除には殺虫剤が使われる。
- ^ 「都市におけるおじゃま虫たちとの共存」『環動昆』10巻3号、日本環境動物昆虫学会、1999年、120-126頁。doi:10.11257/jjeez.10.120
- ^ 害虫学研究室、鹿児島大学 - 2023年7月13日閲覧。
- ^ “ミツバチのいる農園より”. 香取市 (2016年4月21日). 2017年7月11日閲覧。
- ^ “書籍の有害生物管理 -IPM(総合的有害生物管理)を中心に-” (PDF). 木川りか(東京文化財研究所保存科学部主任研究官). 2016年6月7日閲覧。
- ^ 街路樹の虫に恐々 苦情10年で倍増 仙台・泉区役所(リンク切れ)
病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 00:52 UTC 版)
病気 赤かび病、灰色かび病、いもち病、うどんこ病、べと病などが対象。 害虫 イナゴ、ウンカ、カメムシ、アブラムシ、コナガ、コクゾウムシ、ハムシ、ゾウムシ、ダニ類などが対象。 カメムシホソハリカメムシ(水稲) クモヘリカメムシ(水稲) シラホシカメムシ(水稲) ツヤアオカメムシ(果樹) チャバネアオカメムシ(果樹)
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 20:23 UTC 版)
「セイタカアワダチソウ」の記事における「病害虫」の解説
グンバイ、アブラムシ、蛾の幼虫などの虫に食害されるほかうどんこ病にもなるが、2000年代以降(日本では1999年に日本への侵入が初確認された)アワダチソウグンバイによる被害が特に著しい。2016年からの大串隆之(京都大学生態学研究センター名誉教授)の研究では、佐賀県では6月下旬にアワダチソウグンバイによる食害率が100%に達し、セイタカアワダチソウの最大の死亡要因であることが示唆された。2016年現在、アワダチソウグンバイはまだ北海道までの侵入が確認されていないが、2011年には東北南部への侵入が確認されている。 セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシは北米からの侵入害虫で、1991年に日本への帰化が確認された。全身が真っ赤なアブラムシで、セイタカアワダチソウに群生する。本種はセイタカアワダチソウしか食害せず、また、セイタカアワダチソウを食害するアブラムシは本種のみである。 アワダチソウグンバイは北米からの侵入害虫で、1999年に兵庫県で初確認され、次第に日本全国に広まっている。葉裏の葉脈に針を刺して汁を吸い、症状は白斑症状が発生したのち、黄化、褐変する。多発生時には本種の排泄物による汚れや煤病なども発生し、最悪の場合は落葉や枯死に至ることもある。セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシは日本在来のテントウムシなどが天敵として確認されているのに対し、アワダチソウグンバイの天敵がまだ確認されていないために厄介である。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 22:46 UTC 版)
パースニップの葉は、ミバエの一種Euleia heraclei の幼虫によって潜行食害を受け、淡褐色の食害痕が不規則な曲線として見える。葉全体にしわが生じて枯れることもあり、若い植物では深刻な影響を及ぼすことがある。薬品を用いるか、害を受けた小葉または葉全体を除去して対策する。 根はハネオレバエ科の1種Chamaepsila rosae の幼虫の食害を受けることがある。この虫は根の外側の層を食害し、秋になるとより内側に侵入する。根が駄目になるだけでなく、若い植物は枯死することもある。食害を受けた場所から真菌が侵入し、腐敗する。このハエは傷ついた組織のにおいにひかれる。 パースニップは鱗翅目幼虫の餌にもなる。これを食草とするものとしては、アゲハチョウ属の1種Papilio polyxenes 、コウモリガ科のKorscheltellus lupulina やHepialus humuli、クロヤガなどが知られる。ヒラタマルハキバガ類のDepressaria radiella はヨーロッパに自生し、1800年代半ばに北米に偶然に持ち込まれたが、これは散形花序に網を張り、花や発達中の種子を食害する。 パースニップにおける深刻な病害に、パースニップかいよう(pasrnip canker)がある。黒またはオレンジ色~茶色の斑点が根の最上部に現れ、根のひび割れと硬化を伴う。冷たく湿った土壌に播種した場合や、土壌のpHが低すぎる場合、または根が食害を受けている場合に発生しやすい。かいように関係する菌類はいくつか知られており、Phoma complanata、Ilyonectria radicicola、Itersonilia pastinaceae、I. perplexans などがある。ヨーロッパでは、Mycocentrospora acerina が黒い病変を伴う病害を引き起こし、早期に枯死させることが分かっている。Sclerotinia minorとS. sclerotiorum は軟腐病を引き起こし、根が腐って柔らかく多汁質になり、表面に白または淡い色のカビが観察できるようになる。この病原菌は、温帯の冬に多湿になる地域と、亜熱帯地域で特によく見られる。 真菌の1種Helicobasidium purpureum は紫色がかったマット状になって根を覆ってしまう。葉は歪んで変色し、菌糸は土壌中に広がる。雑草がこの菌を中継することもあり、特に湿った酸性条件でよく見られる。Erysiphe heraclei はうどんこ病を引き起こすため、重大な作物損失を引き起こしうる。これに感染すると、葉が黄変し、あるいは失われる。これは中程度の温度と高い湿度でよく発症する。 パースニップに感染するウイルスもいくつか知られており、 seed-borne strawberry latent ringspot virus、 parsnip yellow fleck virus、 parsnip leafcurl virus、 パースニップモザイクポティウイルス、セロリモザイクウイルスなどが知られる。セロリモザイクウイルスは、葉脈付近の白変・黄変、黄土色のモザイク斑点、葉のしわを生じさせる。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:47 UTC 版)
ヨーロッパニレノキクイムシや、アオナガタマムシなどの病害虫が木を食害し、立ち枯れする。枯死した植物は乾燥し、燃えやすくなる。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:14 UTC 版)
黒星病 果実に黒い斑点ができ、外観を著しく損なう。糸状菌(カビ)の一種による病害だが、人体に害はないので発病果を食べても問題はない。南高等の非耐病性品種の無農薬栽培ではほぼ確実に発病する。織姫や古城等の一部品種は耐病性を有する。 すす斑病 果実全面に黒い煤汚れのような病斑ができ、外観を著しく損なう。糸状菌(カビ)の一種による病害だが、人体に害はないので発病果を食べても問題はない。多雨年に多発する。次亜塩素酸ナトリウム水溶液に漬けると病斑が消えるので、梅干し産地では塩漬け前に次亜塩素酸ナトリウムによる消毒処理を行うのが主流となっている。 かいよう(潰瘍)病 果実にえぐれたような病斑や赤紫色の水侵状の病斑ができ、外観を著しく損なう。風当たりの強い場所で多発する。細菌性の病害であり、農薬が効きづらい難防除病害である。 灰星病(枝枯れ病) 開花時期に花が腐り落ち、その花芽より先の枝が枯れる。多発すると、花芽のない徒長枝の基部以外のほぼ全ての2年枝が枯れる。小梅や十郎で被害が多く、南高や白加賀ではあまり発生しない。 プラムポックスウイルス 2009年に東京都青梅市のウメがプラムポックスウイルスという植物ウイルスに感染していることが判明した。人体に害はないが、梅の葉や果実に斑紋などの症状が出て商品価値がなくなってしまい、さらに治療法が存在しないため、感染したウメの木は焼却処分にする他に手だてがない。プラムポックスウイルスに感染した梅の盆栽が関東地方から出荷されており、2010年に滋賀県長浜市で発見され焼却処分されている。ウメ以外にモモ、スモモ、アンズ、アーモンドなどのバラ科の果樹にも感染するとされており、十分な注意が必要である。アブラムシや接ぎ木によって伝染する。 コスカシバ 幼虫が木の内部を食い荒らし、樹勢が低下する。多発すると木が枯れることもある。食害部からは木くずや虫糞を出す。産地ではフェロモン剤による対策が行われている。 クビアカツヤカミキリ 幼虫が木の内部を食い荒らし、樹勢が低下する。多発すると木が枯れることもある。2012年に初めて日本に侵入し、地球温暖化の影響により年々生息域が拡大しつつある。2018年に特定外来生物に指定された。 アブラムシ 新梢を吸汁し、葉っぱが縮れて枯れる。上述のプラムポックスウイルス等のウイルス病の媒介源でもある。 ヤニ果(樹脂症果) 果実からゼリー状の樹脂のようなもの(ヤニ)を吹き出す生理障害。果実表面に出る外ヤニと果実内部に出る内ヤニがある。梅酒にする場合は問題ないが、梅干しにするとその部分がシコリになり食味を損なうため、発生が多い品種は梅干し加工に不適とされる。ホウ素欠乏や乾燥等の要因によって発生が増える。品種によって発生率に大きな差があり、月世界や鶯宿では極めて多く、南高や甲州最小では少ない。白加賀や古城や翠香は中程度。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 14:26 UTC 版)
アブラムシ、ハダニなどが発生しやすい。オルトランにて予防する。うどんこ病、灰色カビ病にはトップジンMかロブラールを散布。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 06:01 UTC 版)
カキノキ属の葉は以下に示すようなチョウ目の幼虫の食料となっている。 ヒトリガ科Eupseudosoma aberrans Eupseudosoma involutum Hypercompe indecisa シャクガ科Gymnoscelis rufifasciata イラガ科イラガ シジミチョウ科Neopithecops zalmora タテハチョウ科Charaxes khasianus Dophla evelina ヤママユガ科Actias luna Callosamia promethea Citheronia regalis ハマキガ科:Cnephasia jactatana Diospyros hispida、カキ (Diospyros kaki)、マメガキ (Diospyros lotus)、Diospyros texana、ボンベイコクタン(Diospyros melanoxylon)などの多くのカキノキ属に感染するsac fungus、 Pseudocercospora kaki は、褐斑病の原因菌であり、経済的な被害を及ぼす。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 16:50 UTC 版)
シンクイムシ(メイガ等の幼虫)による被害が深刻となる。幹の先端部の内部を食害し、先端部が枯死してしまう被害が出る。他にもカイガラムシ、アブラムシによる被害が知られている。葉ダニは青トウヒに寄生することが知られ、夏季に古い葉が黄変するなどの被害を引き起こす。体長4-7mmのDendroctonus rufipennisはキクイムシとして深刻な被害を及ぼし、大発生すると森林が広範囲に渡って全滅するような事がある。炭疽病は最初に低い位置の枝に感染し、その後高い位置の枝に広がって葉落ちや幹からの松脂の漏出を引き起こし枯死する原因となる。
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 15:08 UTC 版)
「ディケロガマルス・ヴィロースス」の記事における「病害虫」の解説
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病害虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 00:18 UTC 版)
南アフリカにおいては、圃場においてブドウホウズキを食害する多くの昆虫のうち、ヨトウムシが最も重要な害虫である。ハダニは植物が生育した後に、また、ブドウホウズキがジャガイモ畑に近接していればジャガイモキバガ(英語版)にも食害される。ノウサギは若い植物を、また果実が保護されていなければ鳥による食害もある。インドではダニ類が落葉させる。ジャマイカでは、おそらくen:Flea beetle(ヒゲナガハムシ亜科(英語版))によって葉がいきなり穴だらけになる。バハマでは、若苗期にコナジラミにたかられ、開花期にはFlea beetleの抑制が必要になる。 本種にとって、南アフリカにおける最も重大な病害はうどんこ病とカイガラムシである。この植物は水はけの悪い土壌で栽培したり、2年以上連作すると、根腐れ病やウイルス病に侵されがちである。そのため生産者は隔年栽培を行う。キサントモナス属による斑紋病はクイーンズランドで発生する。タバコモザイクウイルスはインドで影響を与えている。ニュージーランドにおいては、Candidatus liberibacter subsp. solanacearumによる感染がありえる。
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「病害虫」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は、病害虫を取り除くために庭にスプレーした
- 多くの病害虫が一般的な殺虫剤への抵抗力をつけた
- 特に消毒する、または病害虫を根絶する目的で煙で処理する、あるいは煙に曝露する
- 幼虫は、様々な経済植物の病害虫である
- 小型で細い翅を持つガで、その幼虫は農業病害虫である
- 家から病害虫を取り除く
- 病害虫を消毒するまたは根絶する目的である気体を発生させる装置
- 幼虫の病害虫を殺すのに使われる化学物質
- 病害虫で,稲の穂くび部分が落ちること
- 農作物の病害虫による被害を防ぐために育成した,病害虫の天敵である動物
- 農作物の病害虫による被害を防ぐため,計画的に育成した,病虫害の天敵である動物
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