つぎき【接ぎ木】
大変重要なテクニックで、繁殖や枝作り、さらには根張り作りにまで応用できる。一口に『接ぎ木』といっても、様々な目的や方法があるので、ここに挙げる。
●枝接ぎ・芽接ぎ
フトコロ部に枝が欲しいが、追い込める芽がない場合など、枝や芽を接ぎ穂にして芽を得る
●根接ぎ
良い根張りを得るために、根張りの足らない部分に接ぐ
●呼び接ぎ
接ぎ穂にする部分を母木から切り取らず行なう接ぎ木。活着の難しい樹種(もみじなど)に用いられる
●通し接ぎ
幹に穴を開け、接ぎ穂を通して活着を待つ方法。樹種(もみじや楓など)や時期(5月下旬~6月上旬)を選ぶため、あまり一般的ではない
その他、葉性や品種を変えたいときや繁殖法としてなど、接ぎ木の応用範囲は広い。接ぎ木で繁殖された素材は、花や実の来るのが早くなる。
●枝接ぎ・芽接ぎ
フトコロ部に枝が欲しいが、追い込める芽がない場合など、枝や芽を接ぎ穂にして芽を得る
●根接ぎ
良い根張りを得るために、根張りの足らない部分に接ぐ
●呼び接ぎ
接ぎ穂にする部分を母木から切り取らず行なう接ぎ木。活着の難しい樹種(もみじなど)に用いられる
●通し接ぎ
幹に穴を開け、接ぎ穂を通して活着を待つ方法。樹種(もみじや楓など)や時期(5月下旬~6月上旬)を選ぶため、あまり一般的ではない
その他、葉性や品種を変えたいときや繁殖法としてなど、接ぎ木の応用範囲は広い。接ぎ木で繁殖された素材は、花や実の来るのが早くなる。
接ぎ木
接ぎ木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 14:47 UTC 版)
接ぎ木(つぎき)とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである。このとき、上部にする植物体を穂木(接穂、継穂、ほぎ、つぎほ)、下部にする植物体を台木という。
- ^ Michitaka Notaguchi et al. (2020-08-07). “Cell-cell adhesion in plant grafting is facilitated by β-1,4-glucanases”. Science 369 (6504): 698-702. doi:10.1126/science.abc3710 .
- ^ 木村俊介 (2020年8月13日). “「接ぎ木」の可能性は無限大? 仕組みの一端が明らかに”. 朝日新聞 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c “戦後日本のイノベーション100選 高度経済成長期 接ぎ木(野菜)”. koueki.jiii.or.jp. 公益社団法人発明協会. 2020年4月15日閲覧。
- ^ “ナス 「どうやってつくるの?」”. 農林水産省. 2012年2月2日閲覧。
- ^ 『Science』タイトル:Cell–cell adhesion in plant grafting is facilitated by β-1,4-glucanases (植物の接木における細胞間癒合はβ-1,4-グルカナーゼによって促進される) 著者:Michitaka Notaguchi*、Ken-ichi Kurotani、Yoshikatsu Sato、Ryo Tabata, Yaichi Kawakatsu、Koji Okayasu、Yu Sawai、Ryo Okada、Masashi Asahina、Yasunori Ichihashi、Ken Shirasu、Takamasa Suzuki、Masaki Niwa、Tetsuya Higashiyama *Corresponding author 出版日;2020年8月7日 doi:10.1126/science.abc3710
- ^ Winkler, H. (1935). “Chimären und Burdonen-Die Lösung des Pfropfbastardproblems”. Der Biologe 9: 279-290.
- ^ a b 新聞「農民」 (2003年5月19日). “ギリシア時代のロマン—接木でとがってない唐辛子「ピートン1世」誕生、柳下 登(東京農工大学名誉教授・理学博士)”. 「農民」記事データベース. 2009年12月2日閲覧。
- ^ 西日本新聞 (2009年2月18日). “丸くて甘いレモン登場”. 2009年12月2日閲覧。
- ^ シクロケム. “サイエンストーク 科学の現場 第1回 農学とシクロデキストリンの接点”. 2009年12月2日閲覧。
- ^ Stegemann, S.; Bock, R. (2009). “Exchange of genetic material between cells in plant tissue grafts”. Science 324: 649-651. doi:10.1126/science.1170397. PMID 19407205.
- ^ 北海道教育大学 函館校 生物学教室. “「接ぎ木雑種」再見!!”. 2009年12月2日閲覧。
[続きの解説]
「接ぎ木」の例文・使い方・用例・文例
- 果樹栽培者がリンゴの接ぎ穂を台木に接ぎ木しました。
- 二つの変種を互いに接ぎ木する.
- ブドウの木を病気に強い台木に接ぎ木する.
- バラはうまく野バラの根に接ぎ木できる.
- 接ぎ木が付いた
- この木は皆接ぎ木です
- 接ぎ木あるいは取り木のように、繁殖させる要因
- 桜の木の枝をスモモの木に接ぎ木する
- 接ぎ木用の親木や生け垣に利用される、甘い香りの花と装飾的だが食用にならない果実をつける成長の早い、とげだらけの中国産のオレンジの落葉高木
- 接ぎ木した植物または茎
- 根付かせたり、接ぎ木を通して植物を増やすために切り離された部分(根、葉、茎などがある)
- (接ぎ木法として,)揚げ接ぎをすること
- 合わせ接ぎという,苗木の接ぎ木法
- 接ぎ木の,もとになる木
- 切り接ぎという,接ぎ木の方法
- 鞍接ぎという,接ぎ木の方法
- 接ぎ木の台木
- 上に接ぎ木をするための,根のある木
- 接ぎ木に用いる蝋
- 割り接ぎという,接ぎ木の方法
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品詞の分類
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