大津四号とは? わかりやすく解説

大津四号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 08:24 UTC 版)

大津四号(おおつよんごう)とは、柑橘類のひとつである「温州ミカン」の一品種である[1]

来歴

1964年(昭和39年)に神奈川県足柄下郡湯河原町大津祐男が「十万温州」の珠心胚実生から選抜した系統で、1977年(昭和47年)に品種登録(最も早く実を付け、食味が良かった4号を登録)された。十万温州の穂を根府川分室から譲り受け高接ぎし、1964年(昭和39年)産果実より採取したもの(花粉親不明)を1965年(昭和40年)3月に播種。その実生1年生を1966年(昭和41年)4月にカラタチ台に切接ぎして苗木を育成。1977年(昭和47年)に初結実した一号から十号の中で、梶浦実、大垣智明のアドバイスにより、四号が選抜された。

普通温州としては早熟で、果実は大きく育ち扁平。「青島温州」と共に高糖度系品種の代表的なものである(湯河原では四号の他に五号・八号が植えられているが、見た目の区別はつかず総称して「大津みかん」と呼ばれている)。湯河原町の篤農家の評価だと、バラが出るが大津五号が品質的に良いとの意見である[要出典]

特徴

樹勢は強いが開張性である。果実は大玉系で扁平11月下旬から12月完全着色となる。隔年結果性は強い。育成者の大津によると「選定した切り口が横を向いている様ならだめ。立ち枝の上向き花ではなく、横向きの枝の花がいい。下手な摘果ならしない方がましだ。高接更新樹より、苗木から仕立てた方が成果を上げている。抵触するなら直根が出ないようにすること。また、移植もよい」とのことである[要出典]

2003年(平成15年)に愛媛県果樹試験場松山市)において育成された、温州ミカンの一品種「ひめのか」は、「大津四号」の珠心胚実生の中から選抜されたものである[2]

脚注

参考文献

  • 『話題の柑橘100品種(刷新版)』1997年(平成9年)8月9日発行、愛媛県青果農業協同組合連合会
  • 『神奈川柑橘連四十年史』1990年(平成2年)3月31日発行、神奈川県柑橘農業協同組合連合会)

関連項目


大津四号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:27 UTC 版)

ウンシュウミカン」の記事における「大津四号」の解説

1964年神奈川県足柄下郡湯河原町大津祐男十万温州珠心胚実生から選抜した1977年品種登録青島温州並び高糖系品種代表格として各地栽培されている。隔年結果しやすいのが難点

※この「大津四号」の解説は、「ウンシュウミカン」の解説の一部です。
「大津四号」を含む「ウンシュウミカン」の記事については、「ウンシュウミカン」の概要を参照ください。

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