肥の豊とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 品種登録データベース > 肥の豊の意味・解説 

肥の豊【ヒノユタカ】(果樹)

※登録写真はありません 登録番号 第11252号
登録年月日 2003年 3月 26日
農林水産植物の種類 かんきつ
登録品種の名称及びその読み 肥の豊
 よみ:ヒノユタカ
品種登録の有効期限 25 年
育成者権の消滅  
品種登録者の名称 熊本県
品種登録者の住所 熊本県熊本市水前寺6丁目18番1号
登録品種の育成をした者の氏名 藤田賢輔、満田実、磯部暁、坂本等、重岡
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「不知火」に「マーコット」を交配して得られ珠心胚実生の中から選抜育成されたものであり、果形が球、果実大きさが重、果皮色が育成地(熊本県下益城郡松橋町)では1月下旬2月上旬成熟するかんきつである。姿はやや直立大きさは大、樹勢は強である。太さは太、節間長はやや長、のとげの多少は多である。葉身の形披針形波状程度は弱、大きさ葉身長及び葉身幅は中、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形楔形葉柄長さは中、太さは太である。花序形成は単生、花(花蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形長さはやや短、幅はやや広、色は白、数は5花糸分離程度分離花粉多少は少である。果実の形は球、果形指数は小、果頂部の形は平坦放射条溝の有無は有、凹環の有無は無、果梗部の形は高カラー凹、放射条溝の多少は多である。果心の充実度は空、大きさは大、果実重さは重、果皮の色、油胞の大きさは小、密度は疎、凹凸は凸、果面の粗滑はやや粗、果皮厚さは中、果皮歩合は小、剥皮難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色はである。果汁多少は多、甘味は高、酸味及び香気多少は中、種子数は少、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期はやや晩、成熟期は早で育成においては1月下旬2月上旬である。隔年結果性は中、浮皮果の発生は少、裂果発生は無、貯蔵性は長である。「不知火」と比較して大きいこと、樹勢が強いこと等で、「はるみ」と比較して大きいこと、樹勢が強いこと、のとげが多いこと、翼葉の形楔形であること等で区別性認められる
登録品種の育成経過概要
この品種は、平成元年熊本県農業研究センター果樹研究所下益城郡松橋町)において、「不知火」に「マーコット」を交配して得られ珠心胚実生の中から選抜以後増殖行いながら特性の調査継続し11年にその特性が安定していることを確認して育成完了したのである



肥の豊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 08:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
画像提供依頼:果実の画像提供をお願いします。2012年12月

肥の豊(ひのゆたか)は、ミカン科ミカン属柑橘類で、主にミカンオレンジ交雑種であるタンゴールのひとつである。熊本県において育成された。

来歴

2000年頃、熊本県において県の柑橘経営の柱である「シラヌヒ」の、樹勢が低下しやすく収量が少ないこと及び成熟期が遅く高酸果実の割合が多いことが問題となっていた。このため、樹勢が強く栽培しやすく、早熟性で食味の良い品種の育成が求められていた。そこで熊本県農業研究センター果樹研究所では「シラヌヒ」に「マーコット」を交配して得られた珠心胚実生の中から選抜・育成を開始し、2003年3月に「肥の豊」を品種登録した[1][2]

特徴

葉が大きく新梢はかなり強く伸び、大きい刺があり樹勢が強く、樹冠の拡大が早い。果重は270 グラムから300 グラムで着色はシラヌヒと同時期かやや早く、果面はやや滑らかである。果汁成分は、12月下旬収穫、1月中旬分析で糖度は14 度から12.5 度、酸度は1.2 パーセントから1.4 パーセントである[1]

日本における2010年の収穫量は1,966 トンであり、その全てが熊本県において生産されている[3]

脚注



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「肥の豊」の関連用語

肥の豊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



肥の豊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
農林水産省農林水産省
Copyright The Ministry of Agriculture. Forestry and Fisheries of Japan
品種登録ホームページ
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの肥の豊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS