肥のあけぼの【ヒノアケボノ】(果樹)
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登録番号 | 第4424号 |
登録年月日 | 1995年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 肥のあけぼの よみ:ヒノアケボノ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 熊本県 | |
品種登録者の住所 | 熊本県熊本市水前寺六丁目十八番一号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 磯部暁 藤田賢輔 重岡開 早上三男 稲葉一男 松田明治 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「楠本早生」に「川野なつだいだい」を交配し得られた種子から珠心胚を分離,培養した実生から選抜・育成されたものであり,果実が扁円,中果,果皮色が橙色で,育成地(熊本県下益城郡松橋町)において10月上旬から収穫できる極早生品種である。 樹姿は中間,樹の大きさは大,樹勢は強,枝梢の太さ及び節間長は中である。葉形指数,葉身の面積,長さ,幅,葉柄の長さ及び葉柄比率は中である。果実の外観は扁円,果形指数は136~141,果頂部水平域の果実横径に対する比は大,果頂部凹部の深さは中,花柱痕の大きさ及び果梗部水平域の果実横径に対する比は大,果梗部放射条溝果の多少は中,中心柱の大きさは大,果実の大きさは中である。果皮の色は橙,油胞の大きさは中,果面の平滑度はやや滑,油胞の密度は密,凹凸は平,凹点の多少は無~少,果皮の厚さは中,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟,砂じょうの色は濃橙,果汁の多少及び甘味は多,酸味は中,香気は少である。成熟期は極早,育成地においては10月中旬である。隔年結果性は低,浮皮果の発生及び裂果の多少はでにくい,貯蔵性は小である。 「上野早生」及び「徳森早生」と比較して,樹勢が強いこと,花柱痕の大きさが大きいこと,中心柱の大きさが大きいこと,甘味が多いこと等で,「楠本早生」と比較して,樹勢が強いこと,葉柄比率が大きいこと,花柱痕の大きさが大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和58年に熊本県農業研究センター果樹研究所(下益城郡松橋町)において「楠本早生」に「川野なつだいだい」を交配し得られた種子から珠心胚を分離,培養した実生を養成し,60年から高接ぎを行って特性の調査を行い,平成元年に4個体を選抜,3年から県内7か所で地域適応性試験を行ってさらに特性の調査・確認を行い最終選抜して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「豊福紅早生」であった。 |
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