辛辣
「辛辣」とは、言い方や表現が極めて厳しいことを意味する表現である。
「辛辣」とは・「辛辣」の意味
「辛辣」とは、舌がひりひりするという意味から、主に他人への言動や表現がとても厳しいことを指す言葉である。「辛」と「辣」どちらも辛さを表す漢字である。文学や芸術などの批評だけでなく、日常生活においても些細な言動や態度を批判する際にも用いられる。「辛辣」は、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、匿名掲示板やSNSで通用するネット用語としても広まっている。コメントや返答の内容が厳しすぎて笑ってしまうという意味の「辛辣で草」は、ネット上でしばしばよく見られる熟語である。「辛辣で草」の「草」は匿名掲示板の黎明期からあるネットスラングの一つで、面白い、笑いが止まらないといった意味で使われる。「辛辣」の程度が重いもの、例えば容姿や能力の侮辱や名誉棄損に該当する表現については、発信をした者が後に刑事責任を問われるケースもある。匿名性を理由に心無い言葉が飛び交うネット上では、「辛辣」と「毒舌」が同様のものと扱われることがあるが、二つの言葉の違いが曖昧になっているユーザー少なくない。
「辛辣」の読み方
「辛辣」は、「しんらつ」と読む。「辛辣」の熟語・言い回し
辛辣な人とは
「辛辣な人」とは、他者に対する物言いや評価がとても厳しい人のことである。会社の経営者や上司、学校の教員など、仕事上で評価を下す立場にある人だけでなく、私生活における友人同士や夫婦など対等な間柄でも使われる。
辛辣すぎるとは
「辛辣すぎる」とは、度を超えて評価が厳しいという意味である。
辛辣な言葉とは
「辛辣な言葉」とは、相手を非難する手厳しい言葉のことである。
辛辣な態度とは
「辛辣な態度」とは、相手に対する冷たく厳しい態度のことである。激しい叱責や徹底した無視などがそれにあたる。
辛辣で草とは
「辛辣で草」とは、評価や批判が厳しすぎるあまり笑ってしまうという意味である。ネット用語としてよく知られている。
「辛辣」の使い方・例文
「辛辣」の使い方「辛辣」は、会話や文章の中で単独で使用される場合もあるが、日常的には「辛辣な言葉」や「辛辣な人」など組み合わせて用いることが多い。
「辛辣」の例文
・彼女がどんな人にも好かれている理由の一つに、いつも親切で滅多なことが無い限り「辛辣」な言葉を使わないからだと思う。
・ネット掲示板に初めて自分の意見を書き込みをしてみたが、それに対する多くの人の返答が「辛辣」ですっかり意気消沈してしまった。
・子育てにおいては甘やかしてばかりいるのも問題だが、かといって意味もなく「辛辣」に接するのは間違っている。
・面倒な仕事が続いてストレスが溜まっていたせいか、いつもお世話になっている同僚にうっかりと「辛辣」な態度を取ってしまった。
・「辛辣」な言葉を投げかけたりしないように、常に平常心を保って気持ちにゆとりを持たせておくと良い。
・新しい上司が手厳しい人で、気に食わないことがあれば細かなミスまで「辛辣」に指摘してくるので毎朝仕事に行くのが憂鬱になった。
・他人の容姿や才能を貶す内容の誹謗中傷をしたにもかかわらず、「辛辣」という言葉で誤魔化すのは良くない。
・自分に自信がない人ほど相手に対して「辛辣」になりがちである。
・どのような理由があるにせよ、面倒を見てくれている親に対して「辛辣な」発言をするなどもってのほかだ。
・コンビニでアルバイトを始めて間もない頃は、レジを打つスピードが遅かったのでお客さんに「辛辣」な対応をされてしまった。
・よく知らない人からの「辛辣」な言葉を真に受けることは無く、あなたなりに頑張ればそれで良いと思います。
・「辛辣」なことを平気で言う人の中には、他者の気持ちが分からない人や、普段から他人に厳しくあたる人がいる。
辛辣
しん‐らつ【辛辣】
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