葉柄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 22:31 UTC 版)
葉柄(ようへい、英語: petiole[1][2][3], leaf stalk[1])は、植物において葉身と茎を接続している小さな柄状の部分[1][2]で、葉を構成する器官の一つである[4][5]。葉は基本的に葉身、葉柄、托葉の3器官からなり[4]、葉柄は葉身を支え[6]、茎と葉身の間で水、栄養物質、同化物質が移動するための通路として機能している[1][3]。葉柄はしばしば托葉をもつが、双子葉植物の葉でよく発達し、木本の40 %、草本の20 %の種が持つとされる[4]。
註釈
- ^ leaf baseは葉脚とも訳され、テイツ、ザイガーほか (2017)ではこちらが使われている[14]が、『岩波生物学辞典』によれば、葉脚 (leaf base)は葉身の基部を表し、葉基 (leaf base)は葉全体の基部を表すという使い分けがなされており、この文脈では葉基に該当する[15]。
- ^ Eichler (1861)により提唱されたモデル[26]。被子植物の葉はUnterblatt (hypophyll)とOberblatt (hyperphyll)の2つに分けられるとする[26]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 清水 2001, pp.122-123
- ^ a b c d e テイツ、ザイガーほか 2017, pp.553-554
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 巌佐ほか 2013, p.1426
- ^ a b c 清水 2001, p.120
- ^ a b c d 岩瀬・大野 2004, p.46
- ^ a b 原 1984, p.156
- ^ a b c d テイツ、ザイガーほか 2017, p.249
- ^ 清水 2001, p.126
- ^ 清水 2001, p.124
- ^ a b c 清水 2001, p.277
- ^ a b c Webster 1958, p.61
- ^ 大井 1967, p.XI
- ^ 林 2020, p.742
- ^ テイツ、ザイガーほか 2017, p. 560
- ^ 巌佐ほか 2013, p.1420
- ^ a b c d e f テイツ、ザイガーほか 2017, pp.557, 560
- ^ a b テイツ、ザイガーほか 2017, pp.450-458
- ^ a b c d e テイツ、ザイガーほか 2017, pp.683-686
- ^ 岩瀬・大野 2004, p.78
- ^ テイツ、ザイガーほか 2017, p.787
- ^ a b c d e f g 清水 2001, pp.142-145
- ^ 巌佐ほか 2013, p.315
- ^ a b c d 原 1994, pp.37, 44
- ^ Arber, A. (18). “The phyllode theory of the monocotyledonous leaf, with special reference to anatomical evidence”. Ann. Bot. 32: 465-501.
- ^ Arber, A. (1925). Monocotyledons. Cambridge: Cambridge University Press.
- ^ a b c d e f g Rudall & Buzgo 2002, pp.447-448
- ^ Roe, Keith E.; Frederick, Richard G. (1981-06-01). Dictionary of Theoretical Concepts in Biology. Scarecrow Pr. p. 196. ISBN 978-0810813533
- ^ Kaplan, Donald R. (1973). “The monocotyledons: their evolution and comparative biology. VII. The problem of leaf molphology and evolution in the monocotyledons”. Q. Rev. Biol. 48: 437-457.
葉柄
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葉柄
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塩で板摺をして少し筋を取り、重曹や木の灰などを入れた熱湯で下茹でして灰汁(アク)を抜いてから冷水にさらし、表面のすじをとって下ごしらえしてから料理に使われる。主に煮物や炒め物などにするか、生のまま塩や塩糠に漬け込んで保存し、調理前に煮てから流水で塩抜きしてから同様に煮物や炒め物にする。油揚げで包んで信太巻の具材にしてもおいしく食べられる。また、醤油と砂糖で濃く味付した佃煮は「きゃらぶき」(伽羅蕗)といい、これも保存食・常備菜となる。繊維質やミネラルが豊富で、昔は冬の野菜不足を補う一般的な山菜であった。秋田フキなどの大型のフキは茎の中の空洞も大きいので、身欠きニシンや細切りにした薩摩揚げなどを好みで詰めものをして煮付けても良い。
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「葉柄」の例文・使い方・用例・文例
- 全長に沿って、横に平らである(例えば、特定の葉柄またはカレイ)
- 長い桃色のすっぱい葉柄を調理し甘くして食べる
- セロリに似た葉柄を持つ葉菜で、生でまたは調理して食べる
- ヨーロッパ南部産の植物で、とげのある葉と紫の花を持ち、食用になる葉柄と根を目的に栽培される
- 狭いセイタカアワダチソウと同様でしかし葉柄のふちに剛毛をもっているセイタカアワダチソウ
- ロープと紙などに使われるマニラ麻を産する葉柄を持つ、フィリピンの植物
- 食用のナッツと澄んだ水の樹液の清涼飲料を産出する葉柄を有する巨大な木のような植物
- アフリカ、およびマダガスカル島原産の大きな羽状葉ヤシで、非常に長い羽状分裂の葉の葉柄は、商業的に価値のある強い繊維を産する
- 赤味がかった葉柄と幅広い葉を持つ北米産のオオバコ
- 根塊から出ている、緑色または赤味がかった長い葉柄が酸を作る植物
- 広く栽培されている草本で、生または調理して食べられる芳香性の葉柄をもつ
- ニュージーランドの大シダ、葉柄が腎臓の形をしている
- 大きく深く根を張るシダで世界全域に分布、直立した羽状複葉の葉柄の集合が群生する
- 北米北東部の小さいシダの希少種で、数多くの細長いらせん状の葉柄を持ち、密集して茂みをつくる
- 米国東部のやわらかいシダで双生の根茎と手のひら状に切れ込んだ中性の葉柄と二またに裂けた胞子葉がある
- アジア、ポリネシア、南米各地の熱帯産で通常ねじれた葉柄がひも状になって着生するシダ
- 枝や葉柄のような軸と横枝の間の上部の角
- 特に葉柄とは異なるものとしての葉または草あるいは葉の広い部分
- 葉の基部が葉柄の周りに一体化し、一見して葉柄によって貫通されたように見える葉
- 北アメリカ産シダ、黒っぽい光沢のある葉柄を有する
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