葉身の形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:41 UTC 版)
葉身は多くの場合、薄く広がって扁平である。葉身の全体の形は、普通は葉柄の側は幅が狭く、次第に幅が広がり、先端に行くと再び狭まって終わる。葉の幅が最も広くなる場所が葉の中央付近の場合、楕円形(図1 C、D)という。葉の幅が最も広い位置が葉柄の側に近ければ、披針形、丸みがあれば卵形(図1 H)という。逆に葉先近くで幅が広い場合、倒披針形(図1 G)、丸みがあれば倒卵形(図1 F)という。他に針形、心形、腎形、へら形などの表現がされることもある。 これらの表現は、葉の長さに対する幅の程度によって変化し、例えば楕円形に対しては広楕円形(図1 C)、狭楕円形(図1 D)、線形(図1 E)などの表現がある。 細かく形の特徴を表す時には、葉身の葉柄の側を脚、先端側を頭という。 葉先が尖っている場合、鋭頭、丸まっている場合は鈍頭、葉先が特に細く伸び出しているものを鋭尖頭という。さらに、その先端が尖っているかどうかで鋭端、鈍端という表現もあり、例えば急鋭尖頭鈍端と言えば、葉先が急に細くなって少し伸びており、その先端は丸くなっていることを表す。また、葉先が丸みを帯びる場合は円頭、凹になっていれば凹頭、凸になっていれば凸頭という。 葉身と葉柄の接する部分は葉身の幅が狭くなっている場合が多いが、そのまま次第に葉身と繋がる場合と急に葉身がなくなって区別が明確な場合がある。なだらかに繋がることを「流れる」と表現する。その部分の葉身が丸みを帯びているなら円脚、より幅広く真っ直ぐになった部分で葉柄と繋がっているのを切脚といった言い方がある。また、葉柄に繋がる葉身が左右不対称のものを斜脚という。葉柄と繋がる葉身が、葉柄の方向へ接続部分を越えて突き出している場合、そのような部分を耳という。左右の耳が融合すれば、葉柄は葉の中ほどの裏側に付くことになる。このような状態を楯状という(例;ハス)。
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