大将季【ダイマサキ】(果樹)
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登録番号 | 第14415号 |
登録年月日 | 2006年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 大将季 よみ:ダイマサキ |
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品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 大野孝一 | |
品種登録者の住所 | 鹿児島県阿久根市脇本3591番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 大野孝一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「不知火」の枝変わりであり、果形が扁球、果実の重さが重、果皮色が橙の育成地(鹿児島県阿久根市)では3月上旬に成熟するかんきつである。樹姿は開張、樹の大きさは中、樹勢はやや弱である。枝梢の太さは中、節間長は短、枝梢のとげの多少は少である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、葉身の大きさは小、葉身長は中、葉身幅は狭、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅は中、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少はやや少である。果実の形は扁球、果形指数はやや小、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は低カラー凹、放射条溝の多少は中である。果心の充実度は空、大きさは大、果実の重さは重、果皮の色は橙、油胞の大きさは中、密度は疎、凹凸は凸、果面の粗滑はやや粗、果皮の厚さ及び果皮歩合は中、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色は濃橙である。果汁の多少は多、甘味は高、酸味及び香気の多少は中、種子数は無、胚の数は多胚である。発芽期、開花期及び成熟期は中で育成地においては3月上旬である。隔年結果性は中、浮皮果の発生は無、裂果の発生及び貯蔵性は中である。「不知火」と比較して、果皮の色が橙であること等で、「清見」と比較して、果梗部の形が低カラー凹であること、果皮の色が橙であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成9年に育成者のほ場(鹿児島県阿久根市)において、「不知火」の枝変わりを発見、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「紅将季」であった。 |
大将季
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 20:51 UTC 版)
大将季(ダイマサキ)とはミカン科ミカン属の柑橘類、タンゴールのひとつである。育成地では3月上旬に成熟する。
特徴
1997年に鹿児島県阿久根市の不知火育成者の果樹園地において枝変わりを発見。以後、増殖を行いながら育成したものである。2006年8月22日に品種登録をされた。[1]。
「大将季」の命名は、生育者の名字から漢字を一字、更に息子の名前を組み合わせたものである[2]。なお、出願時の名称は「紅将季」であった[3][4]。紅不知火と呼ばれることもある。
果実の形状は扁球、皮は比較的薄く柔らかいため器具を使わずとも手で剥き易い[4]。従来の不知火に比べ、果皮や果肉は赤味を帯びた濃い橙色。糖度が高くコクのある果汁は酸味とのバランスがよく(概ね糖度13度以上、酸度1%以下)、香気は中程度である。鹿児島県特有の品種であること、特徴的な見た目と味の良さ、手で剥いて食べられる手軽さから、ふるさと納税でも人気の品種である。
脚注
- ^ 「第190回品種登録公表(平成18年8月22日官報告示)」農林水産省品種登録ホームページ
- ^ “大将季”. JA鹿児島いずみの特産品. 鹿児島いずみ農業協同組合. 2025年2月11日閲覧。
- ^ 「品種登録出願公表後の名称変更の公表(平成18年7月13日官報告示)」農林水産省品種登録ホームページ
- ^ a b 農林水産省品種登録データベース「大将季」2013年6月19日閲覧
関連項目
- 大将季のページへのリンク