オレンジ油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/07 03:36 UTC 版)
オレンジ油、オレンジオイルとは、温州ミカン、ダイダイ(ビターオレンジ)などの柑橘類(かんきつるい)の果皮に含まれている揮発性の油、つまり精油である。油脂ではない。主成分はリモネンである。柑橘類が含有するビタミンCなどの水溶性成分は含まれない。果皮を低温圧搾することで抽出する。水蒸気蒸留が利用されることもあるが、成分組成がやや異なっている。精油の多くは、オレンジジュースの副産物であり、残留物に溶剤を加えて抽出したり、濃縮オレンジジュースを蒸留する方法もある。こうしたタイプの異なる精油を混合することで、一定の質の精油が作られる。精油は短期間で酸化するため、消費期限が非常に短く、ふつう抗酸化剤が添加されている[1]。他の柑橘類の精油を混ぜたり、合成リモネンを添加する場合もある。
- ^ a b c d マリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年
- ^ ポリスチレンのリサイクル 科学教育センター - 国立大学法人 大阪教育大学
- ^ 「リモネン」を用いた科学実験 岡崎女子短期大学 長谷川夏未
- ^ 柑橘精油類のチャバネゴキブリ、ワモンゴキブリおよびクロゴキブリに対する忌避活性 Changmann Yoon, Shin-Ho Kang, Jeong-Oh Yang, Doo-Jin Noh, Pandiyan Indiragandhi, Gil-Hah Kim Journal of pesticide science
- ^ 香水によく使われるエッセンス
- ^ 植物に含まれる芳香成分精油について 帝京大学薬学部附属薬用植物園 木下武司
- 1 オレンジ油とは
- 2 オレンジ油の概要
- オレンジ油のページへのリンク