普通温州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:27 UTC 版)
11月下旬 - 12月に収穫される。特に遅く出荷される品種(青島や十万など)は晩生温州として区別される。 青島温州 静岡市葵区福田ヶ谷の青島平十によって、枝変わりとして1935年ごろ発見された。果実は大きく育ち、浮皮になりにくい。高糖系品種の代表格で、長期間の貯蔵も可能である。特に静岡県において主力品種として多く栽培されている。じょうのう膜が硬く、さらに隔年結果しやすいのが欠点。 十万温州 高知県香美郡山南村(現・香南市)の十万可章の果樹園にて発見された。長く貯蔵が可能で3月いっぱいまで出荷される。徳島県で多く栽培されている。 大津四号 1964年に神奈川県足柄下郡湯河原町の大津祐男が十万温州の珠心胚実生から選抜した。1977年に品種登録。青島温州と並び高糖系品種の代表格として各地で栽培されている。隔年結果しやすいのが難点。 今村温州 福岡県久留米市草野町吉木の今村芳太の果樹園にて発見された。濃厚な味わいで貯蔵性が良いが、樹勢が強く結実が不安定なため栽培が難しい品種とされる。栽培が難しく流通量が少ないため「幻のミカン」とも言われる。当時発見された原木は伐採されて現存しない。 紀の国温州 和歌山県果樹園芸試験場(現・和歌山県農林水産総合技術センター果樹園芸試験場)において丹生系温州の珠心胚実生から選抜され、1986年に品種登録された。丹生系温州よりも2週間程早く成熟する。 寿太郎温州 1975年の春、静岡県沼津市西浦久連で山田寿太郎の青島温州の木より発見された青島系統品種。青島温州よりも小ぶりでM・Sサイズ中心の小玉みかん。果皮は温州みかんとしては厚めで日持ちが良い、糖度も12度以上と高く濃厚で今後期待される品種である。近年産地保護育成の期限が切れ栽培解禁となった。
※この「普通温州」の解説は、「ウンシュウミカン」の解説の一部です。
「普通温州」を含む「ウンシュウミカン」の記事については、「ウンシュウミカン」の概要を参照ください。
- 普通温州のページへのリンク