ホウ素とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ホウ素の意味・解説 

ほう‐そ〔ハウ‐〕【×硼素】

読み方:ほうそ

硼素族元素の一。黒褐色硬い固体常温では安定で、化学的性質珪素(けいそ)に似る。多数同素体知られ天然には硼酸などとして存在する。高純度のものはp型半導体などに使用元素記号B 原子番号5。原子量10.81。

[補説] 硼素の同位体10Bには中性子吸収しやすい性質があり、がんの治療中性子捕獲療法)や、原子炉制御材などとして利用される


ホウ素(B)

ホウ素(Boron)は、元素記号 B で表され原子番号は5、原子量は約10.81比重は2.3(g/cc)である。ホウ素族属する。硬くて脆い黒色固体元素であり、ダイヤモンド次いで硬い
ステンレス鋼添加されると、粒界析出し熱間強度を増す。微量添加耐クリープ性を増すが、O,Nとの親和力強く安定した添加が困難である。

物質名
ホウ素
英語名
Boron
元素記号
B
原子番号
5
分子量
10.811
発見
1808年
原子半径(Å)
0.9
融点(℃)
2300
沸点(℃)
2550
密度(g/cm3
2.53
比熱(cal/g ℃)
0.309
イオン化エネルギー(eV)
8.298
電子親和力(eV)
0.28


ホウ素 (B)

Number 5
Name Boron
Weight 10.81
Density 2.34 g/cm3
Electron config. [He]2s22p
Isotope Weight Ratio
105B10.0129 19.9%
115B11.0093 80.1%

動植物不可欠とされる痕跡元素(微量元素)で、表記は「B」、原子番号は5で、原子量は10.81である。

同位体である10Bはホウ素中性子捕獲療法吸収剤用いられる

用途

CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported


ホウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 13:49 UTC 版)

ホウ素(ホウそ、硼素、: boron: borium)は、原子番号5の元素である。元素記号B原子量は 10.81。




「ホウ素」の続きの解説一覧

ホウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)

栄養素 (植物)」の記事における「ホウ素」の解説

植物はホウ素(B)を、電荷持たない状態のホウ酸分子として吸収する。ホウ素は普通、土壌中でホウ酸として存在する中性形態土壌弱酸性であるときに現れるホウ酸酸解離定数pKaが9.25と高いためである。 ホウ素は植物にとって最も重要な微量要素である。これがないと、双子植物極めて早い時期に完全に枯死する。ホウ素含量単子植物でよりも双子植物で高い。ホウ素は細胞壁構成要素である。植物中には細胞壁構成しないホウ素も存在し、こちらはホウ酸として体内蓄積されている。両者実験上、抽出されないものとされるものとで識別されている。実際に植物利用されているのは不溶性ホウ素だけで、抽出性のホウ素は余分に吸収され貯蔵されたものと考えられている。 細胞壁中のホウ素は、1分子ホウ酸は2分子ラムノガラクツロナンII (RG-II) の側鎖Aのアピオースの各2つ水酸基エステル結合している。これにより、隣接するペクチン分子結合させられている。また、ウキクサLemnaには更なるホウ酸結合性分子としてアピオガラクツロナンも存在するペクチン架橋するゲル状となり、細胞壁沈着する。このゲルは、細胞壁骨格であるセルロース間隙埋め細胞壁孔径の調節による物質透過制御pHイオン緩衝作用細胞接着細胞強度維持など多様な機能を果たす。ホウ酸はアピオース以外のジオール化合物結合できるが、アポプラスト内は弱酸性であるためそこではアピオースとしか安定結合できないエステル安定性pHやアピオースの構造依存しpHが高いほど安定するためである。 ホウ素は、細胞分裂において糖の輸送特定の酵素合成関わるまた、カルシウム取り込み及びその利用(膜機能花粉発芽細胞伸長細胞分化炭水化物代謝)に必要とされる。ホウ素不足を原因とする植物、特に果実病気多く知られている。

※この「ホウ素」の解説は、「栄養素 (植物)」の解説の一部です。
「ホウ素」を含む「栄養素 (植物)」の記事については、「栄養素 (植物)」の概要を参照ください。


ホウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:09 UTC 版)

必須元素」の記事における「ホウ素」の解説

確認されていない

※この「ホウ素」の解説は、「必須元素」の解説の一部です。
「ホウ素」を含む「必須元素」の記事については、「必須元素」の概要を参照ください。


ホウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 08:38 UTC 版)

同素体」の記事における「ホウ素」の解説

詳細は「ホウ素の同素体」を参照 ホウ素には5種類結晶性ホウ素および2種類アモルファスホウ素合わせて7種類同素体存在しており、通常粉末状ホウ素もしくはβ-面晶ホウ素の形を取る。α-正方晶、β-正方晶およびγ-斜方晶特殊な条件下でのみ形成される結晶性ホウ素 - α-菱面体晶、β-菱面体晶、α-正方晶、β-正方晶、γ-斜方晶黒色硬いモース硬度:9.3)。室温で弱い電気伝導性を持つ。 アモルファスホウ素 - 粉末状ガラス

※この「ホウ素」の解説は、「同素体」の解説の一部です。
「ホウ素」を含む「同素体」の記事については、「同素体」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ホウ素」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ホウ素

出典:『Wiktionary』 (2018/07/01 22:51 UTC 版)

名詞

ホウ素(――そ)

  1. 硼素原子番号 5、元素記号 B の半金属元素

「ホウ素」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホウ素」の関連用語

ホウ素のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホウ素のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
丸ヱム製作所丸ヱム製作所
© 1998-2024 Maruemu Works Co,. Ltd. All rights reserved.
Bio WikiBio Wiki
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホウ素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの栄養素 (植物) (改訂履歴)、必須元素 (改訂履歴)、同素体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのホウ素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS