ほうか‐ぶつ〔ハウクワ‐〕【×硼化物】
ホウ化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/01/10 02:41 UTC 版)
化学においてホウ化物(ホウかぶつ、Boride)とは、ホウ素とそれより電気陰性度が小さい元素との間の化合物の総称である。ホウ化物は非常に大きな化合物の一群であり、一般に融点が高く天然では非イオン性である。いくつかのホウ化物は非常に役立つ物理的特性を持つ。また、ホウ化物という用語は大まかであり、二十面体ホウ化物であるB12As2のような化合物にも適用される。
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- 1 ホウ化物とは
- 2 ホウ化物の概要
ホウ化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 22:44 UTC 版)
酸化サマリウムおよびホウ素の粉末を真空下で焼結させることによっていくつかの相のホウ化サマリウムを含んだ粉末が得られ、サマリウムとホウ素の混合比を調整することで任意の組成の物が得られる。この粉末はアーク溶融もしくはゾーンメルト法によって特定のホウ化サマリウムの大きな結晶とすることができ、溶融、結晶化温度を変えることでそれぞれSmB6 (2580 °C)、SmB4(およそ2300 °C)およびSmB66 (2150 °C) が形成される。これらのホウ化サマリウムは全て硬く脆い暗灰色の固体であり、含まれるホウ素の割合が高くなるほど硬さが増す。二ホウ化サマリウムはこれらの方法で製造するには揮発性すぎるため、安定して結晶成長させるためには高圧(およそ65 kbar)かつ低温(1140から1240 °C)な条件が必要となる。これよりも高温になるとSmB6が優先されて形成する。
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