細菌性
細菌性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:14 UTC 版)
先進国ではカンピロバクター・ジェジュニが細菌性胃腸炎の主な原因となっており、その半数は家禽との接触によるものである。小児では細菌が感染例の15%の原因となっており、最もよくみられるものに大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、カンピロバクター属などがある。細菌に汚染された食品を常温で数時間放置すると細菌が増殖し、その食品を食べた場合の感染リスクが上昇する。なかでも食中毒の原因としてよくみられるものに、生肉や過熱が不十分な食肉、家禽、海鮮類、卵、生のスプラウト、低温殺菌されていない牛乳、ソフトチーズ、果物や野菜のジュースなどがある。発展途上国(特にサハラ以南アフリカやアジア)では、コレラが胃腸炎の原因としてよくみられ、多くは汚染された水や食品による感染である。 高齢者では、毒素産生型クロストリディオイデス・ディフィシルもまた下痢の原因として重要である。乳幼児も無症候でこの細菌を保菌していることがある。入院患者の下痢の原因としてよくみられ、抗生物質の使用が誘発していることが多い。黄色ブドウ球菌 感染による下痢もまた、抗生物質を使用している患者に発生することがある。旅行者下痢の多くは細菌性胃腸炎の一種である。胃酸分泌抑制剤の使用もまた、クロストリディオイデス・ディフィシル、サルモネラ菌、カンピロバクター属など多数の微生物への曝露から感染につながるリスクを上昇させるようである。このリスクはヒスタミンH2受容体拮抗薬よりもプロトンポンプ阻害薬を摂取している患者の方が高くなっている。
※この「細菌性」の解説は、「胃腸炎」の解説の一部です。
「細菌性」を含む「胃腸炎」の記事については、「胃腸炎」の概要を参照ください。
細菌性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 06:54 UTC 版)
細菌性クループは喉頭ジフテリア、細菌性気管炎、喉頭気管気管支炎および喉頭気管気管支肺炎に分けられる。 喉頭ジフテリアはジフテリア菌を原因とし、細菌性気管炎、喉頭気管気管支炎および喉頭気管気管支肺炎は通常、ウイルスに感染した後、細菌に二次感染することにより発症する。 最もよく知られる原因菌は黄色ブドウ球菌、肺炎レンサ球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスである。
※この「細菌性」の解説は、「クループ」の解説の一部です。
「細菌性」を含む「クループ」の記事については、「クループ」の概要を参照ください。
「細菌性」の例文・使い方・用例・文例
- 飲料水を媒介とする細菌性の伝染病
- 死因は細菌性赤痢だと信じられていた。
- 同じまたは近縁種の別の細胞からDNAを導入することによって(細菌性細胞を)遺伝学的に異なる細胞に変える
- 硝酸塩を減少させ、植物の茎にこぶを作る、小さい運動性の細菌性桿状体
- 紡錘形の細菌性細胞で、特に内生胞子により中心が膨らんでいるもの
- 細菌性の桿状体の属で、種が一つしかなく、鼠径肉芽腫を引き起こす
- 鎖状の細菌性細胞群体
- いくつかの細菌性の、またリケッチア性や他の感染症の治療に有効なテトラサイクリン抗菌剤(商標名デクロマイシン)
- 感染した動物、肉または乳製品と接触することで人間に伝染する細菌性感染症
- 血中の細菌性の毒素によって生じる敗血症
- 粘膜の炎症によって特徴付けられる馬の急性の細菌性疾患
- ウマの伝染性の細菌性破壊性疾患
- ひなのかかる重篤な細菌性疾患
- 地際の茎に瘤を形成する細菌性の植物病(仁果類、石果類、ブドウ、バラに多い)
- 心内膜と心臓弁の慢性的細菌性炎症
- 細菌性髄膜炎を伴う症候群
- 細菌性の感染によって起こる腎臓と腎盤の炎症
- ゲノムに組み込まれていないが、ゲノム(特に細菌性細胞で)と共に複製されるDNA
- アクラシンという,細菌性粘菌の分泌物
- 細菌性のページへのリンク