石果とは? わかりやすく解説

せき‐か〔‐クワ〕【石果】

読み方:せきか

《「せっか」とも》「核果(かっか)」に同じ。


せっ‐か〔セキクワ〕【石果】

読み方:せっか

《「せきか」とも》「核果(かっか)」に同じ。


石果

英訳・(英)同義/類義語:drupe

植物の果実を、その形から分類した呼び方で、モモサクランボのように果肉部分内部種子を含む硬いをもつ。
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核果

(石果 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 08:20 UTC 版)

核果かくか: drupe, stone fruit)とは果実の1型であり、種子を包む内果皮が硬化してとなり、核を囲む中果皮がふつう多肉質となる果実のことである(図1)。石果せきかともよばれる。多くの場合、鳥などに果実ごと食べられ、硬い内果皮で保護された種子が排出されることで散布される。身近な例として、ナツメヤシモモウメサクランボアーモンドマンゴーコーヒーオリーブなどがある。また、中果皮が多肉質にならないココヤシなどの果実も、内果皮が硬化して種子を包んでいるため核果の1型として扱われる。


注釈

  1. ^ 複数形は putamina[1]
  2. ^ ただしこれらの科の中には、核果以外の果実を形成する種を含む科もある。
  3. ^ ヤエヤマアオキの果実は、核果ではなく液果としている記述もある[1]

出典

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