さいきんせい‐ずいまくえん【細菌性髄膜炎】
読み方:さいきんせいずいまくえん
細菌性髄膜炎
細菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 07:50 UTC 版)
細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん、英: Bacterial meningitis)は、細菌感染によって起こる中枢神経系の感染症。別名として、化膿性髄膜炎(かのうせいずいまくえん、英: Septic meningitis)とも呼ばれる。通常結核性髄膜炎はこの細菌性髄膜炎に含めない。
- ^ Hasbun R, et al. Computed tomography of the head before lumbar pucture in adults with suspected meningitis. N Engl J Med 2001; 345'1727.
- ^ “髄膜炎菌性髄膜炎とは”. 国立感染症研究所. 2020年8月16日閲覧。
- ^ “濃厚接触による家族内での感染も。医師が語る髄膜炎”. open doctors. 2020年8月16日閲覧。
- ^ “韓国などアジア各国、抗生物質の乱用深刻”. wow koria. 2020年8月16日閲覧。
- ^ “髄膜炎菌性髄膜炎について”. 横浜市. 2020年8月16日閲覧。
- ^ 感染症発生動向調査対象疾患(令和3年4月1日現在) 神戸市、2022年4月14日閲覧。
細菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 07:29 UTC 版)
肺炎球菌の全身性感染症として最も重篤なもの。死亡率数%、神経学的後遺症は1〜2割の患者で発症するとされる。症状は発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣など。症状の進行が極めて急速で、発症から24時間以内に死亡する場合もある(劇症型)。
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細菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
詳細は「細菌性髄膜炎」を参照 細菌性髄膜炎または化膿性髄膜炎と呼ぶ。脳に細菌が入る事もあり、脳障害になる恐れもある。腰椎穿刺施行にて得られた脳脊髄液において、菌体を認め、好中球の増加、ブドウ糖の減少を認めることが多い。症状は最も激烈で、適切な治療が速やかに要求される。 髄膜炎菌は欧米では重要な起炎菌であるが、日本では少ない。
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細菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
詳細は「細菌性髄膜炎」を参照 腰椎穿刺およびCSF分析の結果が出る前であっても即座に抗生物質による経験的治療を開始するべきである。 小児の細菌性髄膜炎では、難聴を予防するためにステロイド薬のデキサメタゾンを併用することもある。 頭蓋内圧亢進症状が強い場合や、意識障害が見られる場合には、グリセリンやマンニトールなど多糖類の投与で脳浮腫の改善を図る。
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細菌性髄膜炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
詳細は「細菌性髄膜炎」を参照 細菌性髄膜炎はくも膜下腔内の急性化膿性感染症である。この疾患は中枢神経系の炎症反応を伴うため意識レベルの低下、てんかん発作、頭蓋内圧亢進症、脳卒中などをきたしうる。炎症反応はしばしば髄膜、くも膜下腔、脳実質におよび髄膜脳炎にいたる。米国では年間発生率は10万人あたり2.5人である。 20歳以上の成人における髄膜炎の原因菌として最も多いのは肺炎球菌であり10万人あたり1.1人であり報告例の約半数を占めている。肺炎球菌性髄膜炎のリスクを高める要因はいくつかあるが、その中で最も重要なものは肺炎球菌性肺炎の存在である。その他の危険因子としては急性、または慢性の肺炎球菌性副鼻腔炎、中耳炎、アルコール依存症、糖尿病、摘脾、低γグロブリン血症、補体欠損、頭蓋底骨折を伴う頭部外傷、脳脊髄漏がある。抗生物質療法にもかかわらず肺炎球菌性髄膜炎の死亡率は未だに20%という高さである。インフルエンザ菌b型ワクチンの導入で米国では小児のインフルエンザ菌b型髄膜炎が激減した。 細菌性髄膜炎の原因として多い肺炎球菌と髄膜炎菌は鼻咽腔上皮細胞に付着しコロニーを形成する。そこから血管内に侵入し脳室内脈絡叢に到達する。脈絡叢上皮細胞に直接感染し脳脊髄液中に入ることができる。脳脊髄液中では免疫防御機構が機能しないため細菌は急速に増殖する。細菌性髄膜炎の発症機序において重要なのは浸潤した細菌が誘発する炎症反応である。細菌性髄膜炎の神経症状や合併症の多くは、細菌による組織の直接的な破壊よりもむしろ、浸潤した細菌に対する免疫応答によって引き起こされている。結果として、抗生物質療法により脳脊髄液が無菌化された後になっても神経の損傷は進行しうる。 細菌の溶解と細胞壁成分のくも膜下腔への放出は炎症反応誘導の第一段階であり、これによりくも膜下腔に化膿性浸出物が形成される。細菌性髄膜炎の病態生理の多くは、脳脊髄液中のサイトカインやケモカイン濃度が上昇したことによる直接的な結果である。TNFとIL-1は相乗的に血液脳関門の透過性を高めて血管原性浮腫と血清蛋白のくも膜下腔への漏出を引き起こす。これらの漏出物によって閉塞性水頭症、交通性水頭症、間質性浮腫がおこる。またくも膜下腔への化膿性浸出物は脳底部大径動脈の狭窄を引き起こす。 細菌性髄膜炎の鑑別疾患としては単純ヘルペスウイルス脳炎(ヘルペス脳炎)やリケッチア症などがあげられる。局所神経脱落症状がある場合は硬膜下膿瘍、硬膜外膿瘍、脳膿瘍など局所性化膿性中枢神経系感染症も鑑別に考慮される。非感染性中枢神経疾患にも細菌性髄膜炎とよく似た症状を呈するものがある。特に重要なのがくも膜下出血である。その他の可能性としては腫瘍が破裂して内容物が脳脊髄液中に漏出することによっておこる化学性髄膜炎、薬物誘発性過敏性髄膜炎、癌性またはリンパ腫性髄膜炎、炎症性疾患(サルコイドーシス、全身性エリテマトーデス、ベーチェット病)に関連した髄膜炎、下垂体卒中、ブドウ膜髄膜炎症候群(Vogt-小柳-原田症候群)に合併する髄膜炎などがある。 予後はインフルエンザ菌、髄膜炎菌、B型連鎖球菌によつ髄膜炎菌の死亡率は3~7%でありリステリア菌では15%、肺炎球菌では20%である。生存者の約25%に中等度から重度の後遺症が残る。その発生率は原因菌によってことなるが知能の低下、記憶障害、痙攣発作、聴力低下、めまい感、歩行障害などである。
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「細菌性髄膜炎」の例文・使い方・用例・文例
- 細菌性髄膜炎を伴う症候群
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